とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

FC東京、後半のポジションチェンジで同点に追い付く。アントラーズ、守り切れず。

 4連勝中のアントラーズ。一方、FC東京も前節レッズ戦は引き分けたものの、9戦負けなし。好調同士の一戦。アントラーズは小笠原、遠藤、植木が出場停止で、左SHジョルジ・ワグネルとCH梅鉢、CB昌子を先発させた。対するFC東京は、高橋をアンカーに米本と羽生を並べる3ボランチに河野がトップ下。武藤と渡邉が2トップ。4-3-1-2の布陣だ。
 だがボランチを3人並べた割にはFC東京のプレスが決まらない。アントラーズバイタルエリアの手前でゲームを作り、早く前に送っては3人の外国人トリオや土居が飛び出していく。6分、右SB西のフィードにOH土居が抜け出し、クロスにCFダヴィボレーシュート。そして10分、右SB西のサイドチェンジ気味の大きなクロスにぽっかり空いた左サイドのスペースにOH土居が走り込みフリー。GKを抜いて冷静にゴールに流し込み、アントラーズが先制した。その後もアントラーズ・ペース。鋭いカウンターが何度も飛び出す。
 24分、OH河野から米本へのパスをCH梅鉢がカットしてそのままドリブル。右サイドを上がったカイオに流すと、フリーからシュート。だがGK権田がファインセーブ。直後のCKを柴崎が蹴ると、右SHカイオがシュート。さらに続くCKをワグネルが蹴って、左SB山本がヘディングシュート。アントラーズが押し込む。
 ようやく26分、FC東京もOH河野からFW渡邉が左に展開。FW武藤がシュート。だがGK曽ヶ端がファインセーブを見せる。その直後、GK曽ヶ端が大きくフィードを蹴ると、CFダヴィが走り込み、CH高橋がマークするもクリアが小さくダヴィに拾うと、そのままシュート。アントラーズが追加点を挙げる。FC東京も33分、FW武藤がボールを持つと、DF2人の間を抜く仕掛けを見せるが、3人目でブロック。前半、FC東京は攻めあぐねた。
 すると後半最初から河野と羽生に代えて、CFエドゥーと右SH三田を投入。3トップにして攻撃的な布陣にし、同時に左右のFWがアントラーズのパスの出所を抑えにいく。そして2分、左SH米本からの縦パスに走り込んだ左FW武藤をCB山村がPA内で倒してしまう。このPKをエドゥーが豪快に決めて、FC東京が1点を返す。
 これでFC東京ペースになるかと思いきや、今のアントラーズは安定している。9分、OH土居のクロスのクリアを右SHカイオがドリブルでDFを抜いてGKと一対一。しかし、GK権田がファインセーブ。13分、CH柴崎の絶妙のクロスがゴール前に入る。右SHカイオが走り込むが、わずかに届かない。17分、CH柴崎のドリブルから左に展開、左SHワグネルのクロスを右SB西がシュート。アントラーズFC東京のチェックを突破してゴール前に迫る。
 そして17分、CH梅鉢に代えて青木を投入。守備を固める。さらに21分には初先発で疲れの見えたワグネルを杉本に交代。勝利への布石を打っていく。ところが26分、中盤でこぼれたボールにエドゥーがスライディング。CH青木もボールを確保に行くが、一瞬遅れて足裏でエドゥーの足を蹴ってしまった。一発レッドカード。これでアントラーズが一人少なくなった。しかし28分、カイオに代えて中田を投入すると、CHに置いて、守備陣は変わらない。
 FC東京は34分、CB吉本に代えて中島を投入。高橋をCBに、米本をワンボランチにして、攻撃力を高めるが、なかなか攻めていけない。36分には柴崎のCKに右SB西がボレーシュート
 それでも41分、左SB大田のクロスに左FW武藤がヘディングシュート。そして42分、右SB徳永のフィードに走り込んだ左SH中島がヒールで落とすと、FW渡邉が走り込み、CB山村とGK曽ヶ端の処理がもたついてこぼれたところを左FW武藤が走り込んでシュート。ついにFC東京が同点に追い付く。44分には右SB徳永のクロスにFW渡邉がヘディングシュート。しかしGK曽ヶ端がナイスセーブ。結局、このまま2-2で終了。好調同士のゲームはドローで終わった。
 しかしアントラーズが安定している。小笠原がいなくても、堂々と柴崎がゲームを作る。梅崎と並べると若さでいきいきとした感じがする。対するFC東京はエドゥーの投入で運動量が増えて、それで同点に追い付いた。フィッカデンティ監督の手腕と言える。それにしても武藤は元気だ。この勢いで代表選も突っ走って欲しい。