とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

イラクに完全力負け。しかもあれだけ外しまくれば勝てるはずもない。

 アジア大会グループリーグ第2戦、イラクとの対戦。日本は遠藤をアンカーに中盤に4人を並べる4-1-4-1の布陣で先発した。序盤はやや日本が押し気味かと思ったが、12分、右SBアルシャバニのクロスのクリアをトップ下ファラジがミドルシュート。これが見事に決まりイラクが先制する。するとこれで腰が引けたか、日本のラインが下がってイラクの攻勢を受ける。
 14分、左SHアルタミーミーのクロスにOHファラジがシュート。20分、スローインからFWハラフがヘッドでつなぎ、右SHアルムンタフィクがシュート。日本はイラクの厳しいプレスの前に球際で負けて防戦一方の展開。35分にはアルタミーミーの強烈なFKをGK牲川がナイスセーブ。直後のCKからのこぼれ球を左SHアルタミーミーがシュート。枠を外してもらい助かる。その直後の36分、GK牲川からCB岩波のフィードを右SH中島がポストになって前に送り、CF鈴木のスルーに左SH中島がうまくDFと入れ替わり前を向くと、GKの横を抜くシュート。日本が一瞬のチャンスを逃さず、同点に追い付いた。
 しかしその後もこぼれ球がことごとくイラクに渡る。42分には右SHアルムンタフィクがFWシルターとのワンツーで日本の左サイドを崩し、クロスにファラジが飛び込む。DFが何とか追い付き、シュートは枠を外した。
 しかし前半はオーバーエイジも加えてU23が主体のイラクが断然、日本を圧倒する。後半は日本も積極的に球際にチャレンジするが、早々の3分、右SBアルマムーリのアーリークロスに左SHアルタミーミーが抜け出してシュート。右SB室屋が付けていない。その後も日本が人数をかけてプレスをかけてもイラクの球際が強くつぶせない。10分には左SHアルタミーミーの強烈なFKにGK牲川がナイスキャッチ。
 日本は11分、CF鈴木の落としをCH原川がスルーパス。鈴木が抜け出すが、シュートはGKファルハンが飛び出してセーブ。13分にもCH原川の縦パスをCF鈴木が落とし、CH遠藤がミドルシュート。GKファルハンのファインセーブに阻まれる。14分、原川のCKにCB植田がヘディングを叩きつけるが、枠の外。なかなかシュートが決まらない。
 16分、日本はCH原川に代えて右SH野津田を投入。遠藤と大島の2ボランチにして、4-2-3-1の布陣に変更する。するとようやく日本もイラクの中盤を抑えることができるようになり始める。23分、野津田の縦パスからこぼれ球をOH中島がシュート。だが24分、CB岩波のクリアミスからCKを献上すると、アルダドがシュート。そして27分、左SHアルタミーミーが再び強烈なFK。これがゴール右隅に突き刺さり、イラクが3点目を挙げる。
 日本は30分、右SH矢島に代えて金森を投入。36分、右SB室屋のクロスに金森がヘディングシュート。だがバーに当たる。イラクも39分、OHファラジのスルーパスから左SHアルタミーミーがクロスを入れ、右SHアルムンタフィクがシュート。GK牲川がファインセーブ。40分、左SB中島ののパスからCH遠藤のスルーパスにOH中島が抜け出しスリー。だがシュートは大きく枠を外した。さらに42分にも左SB山中のクロスからGKファルハンのクリアを右SB室屋がミドルシュート。枠に入らない。最後はイラクの巧妙な時間稼ぎもあってこのままタイムアップ。1-3。イラクに完敗の内容で敗戦した。
 高いCBはこの日はほとんど役に立たない。中盤で後手を取ってイラクに完全にゲームを支配された。若さが露呈。だがそれでも次のネパールに勝てば、決勝トーナメント進出は可能だ。しかしそれでは困る。もっと闘志を見せて戦わねば、日本の将来は見えてこない。もっと必死に頑張ろう。余りの実力差に脱力感さえ感じたゲームだった。連覇なんてとてもじゃないが無理だ。