とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ルールダービーは最高に燃える! シャルケがドルトムントを破る。香川途中出場も内田の安定した守備を崩せず。

 マージーサイド・ダービーに続いて、次はブンデスリーガルールダービーを観る。シャルケドルトムント。ベルティンス・アレーナ全体が青い色に染まる。ドルトムントの黄色は角の小さな一画のみ。会場全体がサポーターのジャンプに揺れ続ける。
 ホームの大歓声を受けてシャルケが序盤から攻撃的に攻めていく。2分、右SHサムのミドルシュート。香川をベンチにおいて、4-4-2でスタートしたドルトムントはなかなか前線にボールが収まらない。9分、右SHオバメヤンのミドルシュートはGKフェールマンが正面でキャッチした。
 そして10分、左SHシュポモティングのミドルシュートをGKバイデンフェラーが弾くと、今度はCHボアテングミドルシュート。これで得たCKを左SBアオゴが蹴ると、CBマティブがドンピシャ・ヘッド。幸先よくシャルケが先制点を挙げた。シャルケの攻撃は左サイドから。左SHシュポモティングと連携よく左SBアオゴが積極的に駆け上がっていく。一方、右サイドは右SHサムが中に入りたがり、右SB内田との連携はあまり見られない。OHマイアーやCHヘーガーのスルーパスに右SB内田が駆け上がるシーンもあるが、基本的に左サイドとバランスを取って守備をしていることが多い。
 そして23分、再びアオゴのCKから、いったんDFがブロックしたはね返りを左SBアオゴがクロスを入れると、CFフンテラールがヘディングシュート。GKバイデンフェラーが一度はスーパーセーブではね返すが、再び放ったフンテラールのシュートがDFに当たってこぼれ球を左SHシュポモティングがシュート。シャルケが追加点を挙げる。
 しかしその直後の26分、DFからのフィードに抜け出したFWラモスがクロス。左SHに回ったオバメヤンがシュート。ドルトムントがすぐに1点差に追い付いた。トップ下がいないドルトムントは右SHオバメヤンが中に入ってくるが、バイタルエリアでボールをコントロールする選手がおらず、前線の二人も下がってこないため、攻撃がなかなか形にならない。それでも38分、CHボアテングをDF3人で囲い込み、ボールを奪ってショートカウンタードルトムントらしいゲーゲンプレスと思ったが、右SBビシチェクの入れたクロスはDFにはね返される。
 前半37分、シャルケは右SHサムをクレメンスに交代する。後半4分、FWインモービレがミドルシュート。GKフェールマンがナイスセーブ。シャルケも6分、左SHシュポモティングのクロスをCFフンテラールが落としてCHボアテングがシュート。枠を外す。
 なかなか攻撃の形が作れないドルトムントは12分、ついにFWインモービレに代えてOH香川を投入する。すると14分、OH香川が左からのパスを受けてすぐに右に展開。右SBビシチェクのクロスはわずかに香川に合わなかったが、右に流して最後はCHギンターがミドルシュートを放つ。香川が入ることでトップ下にタメが生まれ、次第にドルトムント・ペースになってくる。17分、左SHオバメヤンのFKはGKフェールマンがナイスセーブ。
 29分には左SHオバメヤンが左サイドをドリブル。しかし勢いのあるドリブルを見事、右SB内田がスライディング・タックルで絡め取る。場内、大拍手。ドルトムントは24分、右SHグロスクロイツに代えてヨイッチを投入。シャルケも左SBフックス、CHアイハンと投入し、守備を固める。
 33分、右SHヨイッチのFKをCBオバメヤンが落とし、香川がシュート。しかしDFの密集にゴールに届かない。35分、左SBドゥルムのクロスに右SHヨイッチがヘディングシュート。40分、OH香川の絶妙のスルーパスにFWラモスが抜け出す。が、胸トラップが大きい。GKフェールマンにセーブされたが、腰をひねって視界の広い香川のスルーパスはさすがだ。
 44分にはCBスボティッチの縦パスをFWラモスが落とし、香川が抜けようとしたところをCBマティブが身体で止める。ファールをアピールするが取ってもらえない。結局、このままゲームセット。シャルケがホームのルールダービーを2-1で制した。最後は内田も両足を攣っていた。満員のサポーターの期待に応えたゲームだった。
 既に今週、ドルトムントシャルケも第7節を戦い、内田、香川ともフル出場するも、共に敗戦。でも二人ともチームの中で欠かせないメンバーになっていることがわかる。特に香川は、やはり彼がいないとトップ下がおらず、ドルトムントの攻撃が機能しないことがこのゲームで明らかになった。他のメンバーが故障続きということもあり、なかなか勝利につながらないゲームが続くが、腐らずがんばってほしい。CLもあり、まだまだ厳しいゲームが続く。