とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

本田、ゴール前の落ち着いたシュートで2得点。セリエA得点ランキング首位に並ぶ。

 今週、ようやくゆっくりとTVでサッカー観戦ができた。本田が2ゴールを記録したベローナ戦。他にもいくつか録画はしたが、やはりこのゲームを観なくっちゃ。と言っても、ゲーム全体としては特に大きな感動もなく、ミランが落ち着いてチャンスを決めてベローナに勝利したという試合。本田も役割をきちんと果たした。
 お互い同じ4-3-3のフォーメーション。だが、メキシコ代表のマルケスと同じ名前のラファエル・マルケスで組むCBを中心に、ベローナの方が守備重視。ミランは最終ラインはやや不安もあるが、エッシェンムンタリの中盤は強力で、両SBと両ウィングの本田とエルシャラウィで組むサイドは攻撃力がある。
 5分、右IHヨニツァのクロスにCFトニがヘディングシュート。ベローナの攻撃はCFトニが中心。ミランも8分、中盤で左IHムンタリがボールを奪い、CFトーレスがつないで、右IHポーリがシュート。やはりミランは中盤が生命線。13分、右IHポーリのスルーパスにCFトーレスが胸トラップからシュート。20分には右FW本田が長駆ドリブル突破。最後はクロスを入れるが、DFにクリアされる。
 だがその直後の21分、左サイドからのサイドチェンジで抜け出した右SBアバーテがクロスを入れると、CBラファエル・マルケスがクリアミス。オウンゴールを献上する。ミラン先制。さらに27分、左FWエルシャラウィからの絶妙のサイドチェンジがDFラインを斜めに切り裂き、右FW本田が走り込みシュート。あっという間にミランが2点のリードを奪った。
 その後はベローナも反撃する。28分、右IHヨニツァのクロスにCFトニがヘディングシュート。GKアッビアーティがファインセーブ。32分、CHタフツィディスのクロスに左FWヤンコビッチがヘディングシュート。これもGKアッビアーティがファインセーブ。さらに38分、CFトニがCBアレックスをかわしてミドルシュート。これもGKアッビアーティがファインセーブで弾き出す。
 ミランは2点リードして後は無理せず、下がり気味に守っていく。ベローナも守備の陣形は崩さない。いかにもイタリアらしいリアリスティックなサッカーで前半を終えた。
 後半も淡々とした感じでゲームは進む。序盤はミランが攻勢をかけるが、すぐにベローナが反撃する。お互い似た感じのサッカーで互角の展開。すると11分、左IHムンタリが中盤でボールを奪うと、CBラミが長いスルーパス。DFの間に位置を取った本田がきれいに抜け出して、GKとの一対一を落ち着いて決めてこのゲーム2点目。ミランが3-0とリードした。
 15分には左FWエルシャラウィのサイドチェンジから右SBアバーテが切り返してミドルシュート。エルシャラウィはピッチが遠くまでよく見えている。19分、ベローナのCHタフツィディスがミドルシュート。これもGKアッビアーティがナイスセーブ。20分には左IHハルフレズスソンのスルーパスに右FWファニートが抜け出してシュート。CBアレックスがよくスライディングしてブロックした。
 その後、両チーム、選手交代を行う。ベローナはカンパニャロ、ネネそしてロペス。ミランは24分、トーレスをメネス、31分にはエルシャラウィをボナベントゥーラに交代した。26分、CFトニがミドルシュート。29分、カンパニャロのスルーパスにロペスが切れ込むが、クロスはトニに渡らない。ミランは無理せず、守備を固める。
 42分、ロペスのミドルシュートが決まるが、ベローナの反撃もここまで。ミランが本田の2得点で3-1と勝利した。これでミランは4位浮上。サッスオーロと引き分けた首位ユベントスにじわりと迫った。
 本田の2得点は本田自身も満足の笑みを浮かべていたが、ゴール前の落ち着きが一番印象に残った。ようやく精神的にも落ち着いてプレーできるようになってきた。これからもさらなる活躍を期待したい。得点王までは期待しないけどね。