とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

内容的には満足だけど、それにしても外し続けた。グランパス、スコアレスドロー。

 久し振りにサッカー観戦。いつも一緒にいく友人がたまには奮発とカテゴリー1、最前列の席を購入してくれたが、あいにくの雨模様。傘を片手に瑞穂競技場へ向かう。しかしキックオフ前には雨も上がって前半は傘なしにゲームを楽しんだ。
 前節でダニルソンが出場停止となったグランパスは田口と矢田がダブルボランチで並ぶ。ネイマールをワンボランチでマークした田口だが、西野監督はさすがにそんな無謀はしない。松田が川又と並んでツートップ。右SHには小川が先発した。対するベガルタリャン・ヨンギと富田のダブルボランチ。FWには赤嶺とウィルソンが先発。グランパスと同じフォーメーション。ただしウィルソンは前半9分で柳沢に交代。前半から動きの悪かった野沢は後半20分に角田と交代。ま、野沢ってそんな選手だよね。グランパスとしては最初から角田の方が嫌だったんじゃないかな。
 ゲームは序盤からグランパスが攻め立てる。最前列だとさすがによく見える。ややアウェイ側で、前半は目の前でグランパスのサッカーが展開した。5分に田口がミドルシュート。その後も松田、小川とシュートを外す。特に小川は前半終盤に松田との見事なワンツーでDFの間を抜け、GKをかわすシュートを放ったが、ポストに嫌われた。ビデオ放送もないし、記録も取っていないので細かい観戦レポートは書けないけど、とにかく攻め続けた。
 FW川又は前線でよく戦ってくれるので頼もしい。ヘディングで競り勝つことも多い。一方、FW松田は力み過ぎかな。シュート場面でことごとく入らない。動きは悪くないだけにあれは何とかしなくては。予想以上によかったのは右SH小川。最近はベンチを温めることが多かったが、中盤をよく動いていた。後半は中盤底まで下がって田口らとうまくポジションチェンジしていた。万能型のタイプなんだよね。一方、左サイドの永井はもっと仕掛けが見たい。
 仕掛けと言えば後半24分、小川に代わって田鍋が入ってさっそく右サイドを突破するシーンがあったけど、その後のクロスがDFに渡る。もっと連携が欲しかった。ボランチでは田口がすっかり自信をつけた感じ。特に攻撃面では田口が中心になってタクトを振るう。小川がそれに合わせている感じで時代が変わったと感じさせる。また矢田がDFラインに入ってゲームを作る役割だったのも意外。でも考えてみれば小柄な彼を前で使うよりは、低めの位置でゲームをコントロールするのは理にかなっている。闘莉王との連携もよかった。
 そして本多と矢野の両SBもよく戦っていた。矢野は後半、惜しいヘディングシュートがあったが、決められないのはFWとしてのシュート感覚がだいぶ薄くなってしまったから? でもサイドバックとしてはまだ恐る恐るのように見えるんだよね。CBは闘莉王は期待どおり。牟田も多少不安はあるものの、このゲームでは大過なくプレーして、ベガルタの攻撃を抑え込んだ。前半、危ないシーンもあったが、GK楢崎がファインセーブ。やはり楢崎は安定感がある。
 勝てなかったのは問題だが、生観戦したゲームとしては十分楽しめた。もちろんこれで勝利もついてこれば大満足なんだけど。後半は小雨も降り始め、寒くなってきたが、気持ちはそれほど冷え込まずに済んだ。このペースでサッカーを作っていけばいいんじゃないかな。今度はレアンドロ・ドミンゲスと田口が競演するサッカーも見てみたい。