とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第11節 チェルシー対リバプール

 チェルシーが大変なことになっている。前節まで3勝2分5敗の15位。得点も15点と少ないが、失点が19点と多いのが問題。このゲームではファブレガスとマティッチを外して、ラミレスとミケルでCHを組んできた。対するリバプールはクロップ監督を迎えてここまでカップ戦も含めて1勝3分。ようやくリーグ杯で初勝利を挙げて、リーグでも上位を目指す。

 序盤からリバプールが速いプレス。だが4分、左サイドを左SBアスピリクエタが抜け出し、クロスにCHラミレスがヘディングシュート。チェルシーが幸先よく先制点を挙げた。しかしその後はチェルシーが攻撃の形が作れない。リバプールが速いプレスでチェルシーの攻撃を寸断すると、次第にDFラインが下がり、ゴール前でひたすら守るような形になっていく。19分にはCHルーカスのミドルシュートのクリアをOHララーナがシュート。GKベゴビッチがセーブ。26分、OHララーナから右に流し、右SHミルナーのクロスにララーナがシュート。GKベゴビッチがキャッチする。37分、右SHミルナーのクロスに今度はCHルーカスがヘディングシュート。これもGKベゴビッチにキャッチされたが、CHルーカスが積極的に攻撃参加し、また守りも早いプレスで対応していく。完全にアウェイのリバプール・ペース。

 それでも45分が過ぎアディショナルタイムになると、前半はこれで終わるかと思ったアディショナルタイム3分、CHルーカスから右に展開し、右SHミルナーのクロスをCFフィルミーノが落として、左SHコウチーニョミドルシュート。これが決まり、前半のうちにリバプールが同点に追い付いた。チェルシーのダブルボランチが引き過ぎて、リバプールのCHルーカスが中盤でフリーになれる。そこからの展開で生まれた同点ゴールだった。

 後半に入ってもリバプールの速いプレスは変わらない。8分にはCKの流れから右SHミルナーミドルシュートチェルシーは14分、左SHアザールに代えて若いケネディを投入する。アザールにも昨季のようなキレがない。投入された左SHケネディは15分、CFコスタのスルーパスに抜け出し、ドリブルからシュート。積極的なプレーを見せる。も、ケネディが活躍したのはこの場面くらい。その後は左SHで消えていた。

 16分、OHオスカルから右に展開。右SHウィリアンのクロスにCHラミレスがシュート。しかしDFにはね返される。リバプールは19分、右SHミルナーに代えてCFベンテケを投入。同点に追い付きたいチェルシーは20分、右SHウィリアンのFKに右SBズマがシュート。DFがブロック。チェルシーは25分、CHミケルに代えてセスク・ファブレガスを投入した。26分にはCHルーカスからボールを奪ったOHオスカルがロングシュート。GKミニョレがナイスセーブ。わずかに触れてボールを外に弾きだした。

 そして29分、CBサコのフィードをCFベンテケが落とし、OHコウチーニョミドルシュート。これが決まり、リバプールがついに勝ち越した。その後31分、チェルシーは左SBアスピリクエタに代えてCFファルカオを投入。コスタを左SHに置く。リバプールもフィルミーノに代えて右SHアイブを投入する。32分には左SBモレノがドリブルで抜け出しシュート。しかしこれはGKベゴビッチがナイスセーブした。

 必死で反撃するチェルシー。だがうまく噛み合わず、攻めあぐねる。すると38分、右SHアイブのクロスにCFベンテケがうまくDFをかわしてミドルシュート。これが決まり、リバプールがゲームを決める3点目を挙げた。チェルシーは守備が淡泊。特にテリーの不調が大きい。結局そのままタイムアップ。3-1でリバプールが勝利した。

 それにしてもチェルシーはどうなってしまったんだ。このゲームでもCBテリーのところで外されてシュートを打たれることが多い。モウリーニョ監督解任はとりあえず1ヶ月先に延びたようだが、ここまで不調なチェルシーも珍しい。モウリーニョはどうやってチームを立て直すのか。一方のリバプールはクロップ監督になって確実にサッカーが変わっている。そしてこのゲームでの勝利の意味は大きい。クロップ監督のサッカーを楽しみにしたい。