とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯アジア2次予選 シンガポール対日本

 W杯2次予選の初戦、ホームのゲームでシンガポール相手にゴール前を固める相手に対して最後までゴールが割れず、スコアレス・ドローに終わったことは日本にとって大きなショックだった。その頃はヨーロッパリーグが終わって海外組の調子がイマイチだったなどの理由もあったと思うが、その後、少しずつ調子を取り戻し、前節までにようやくグループリーグ首位に立った。その後、試合消化が早いシリアが勝ち点で上回り、グループ2位になったが、今度こそシンガポールに勝利して、またグループ首位を奪還するゲームとなった。先発は香川を温存。清武をトップ下に、ハリルジャパン初召集の金崎をワントップに据える意欲的なメンバーだ。ボランチには長谷部と並んで柏木を起用した。

 序盤から日本ペースでゲームは進む。7分、左SH武藤のクロスを右SH本田が折り返し、CF金崎が走り込むが、GKイズワンが触り、金崎が届かない。16分にはOH清武のFKをCB森重が折り返すが、GKイズワンが弾くと、右SH本田がシュート。しかしDFがはね返す。再度ボールを拾ったCH柏木がゴール前にクロスを入れると、DFのクリアがCB吉田に渡り、反転してシュート。しかしこれもGKイズワンがキャッチした。

 なかなかゴールができず、少し嫌な感じ。シンガポールもホームで日本でのゲームよりは積極的に攻める意識が強い。そんな中、20分、右SH本田からクロスを入れると、左SH武藤が落としてCF金崎がシュート。これが決まり、先制点を挙げる。ついに日本がシンガポール相手にゴールをこじ開けた。これで緊張感も解けた日本は、その後も攻めていく。22分、CH長谷部のアーリークロスにCF金崎がヘディングシュート。24分、本田のFKがゴール右隅に飛ぶが、GKイズワンがファインセーブで弾き出す。CB森重が詰めてシュートを放つが、これもGKイズワンがはね返した。

 先制されたとは言うものの、GKイズワンの守備がすばらしい。しかし追加点は直後に訪れる。26分、CF金崎のスルーパスにOH清武が走り込みクロスを入れると、左SH武藤が落として右SH本田がシュート。これがDFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれる。日本、2点目。さらにその後も攻め続ける。30分、CF金崎が相手のバックパスをカットしてドリブルからミドルシュート。32分、CH長谷部のミドルシュートはわずかにポストの左。33分、右SH本田のシュートはGKイズワンがセーブ。36分、CB森重のミドルシュートはわずかにポストの右、そして43分にはCB吉田もミドルシュートを放つが、これはGKイズワンが正面でキャッチした。

 前半を終わって2-0。日本がリードして折り返す。後半もまず1分にCH長谷部がミドルシュート。2分には左SH武藤のクロスに右SH本田がヘディングシュート。7分、右SH本田のスルーパスに左SH武藤が走り込みシュートを放つ。さらに9分、CH長谷部がシュート。13分、右SB酒井宏樹の長いスルーパスにCF金崎が走り込みシュート。しかしこれもGKイズワンがナイスセーブを見せる。後半もなかなかゴールが入らない日本。すると20分、シンガポールもCHイズディアンのフィードにOHサフワンがヘディングシュートを放つ。後半に入り日本も全体的に運動量が減り、シンガポールのゴール前を固める守備を崩せなくなってくる。24分には右SH本田のクロスに左SH武藤がボレーシュートを放つが、GKイズワンの正面に飛び、キャッチされた。

 その直後の25分、左SH武藤を下げて宇佐美を投入する。すると26分、OH清武のスルーパスに走り込んだ左SH宇佐美のクロスにCH長谷部がシュート。しかし直後の27分、シンガポールも右SHファリスのクロスに左SHハフィズがヘディングシュート。コースを外れたが、これがこのゲーム中で一番危ないシーンだった。

 30分にはOH清武に代えて香川を投入。32分、CB吉田の縦パスをOH香川が落とし、CH長谷部が横に流してCH柏木がミドルシュート。わずかにバーの上を通過する。33分には左SH宇佐美がミドルシュート。36分、CH長谷部の縦パスをOH香川が落とし、右SH本田がミドルシュート。しかしこれもGKイズワンがナイスセーブ。イズワンはJリーグのチームへの移籍の話もあるそうだ。37分には右SH本田に代えて原口を投入した。

 そして42分、柏木のCKからCB吉田がドンピシャのヘディングシュート。しかしこれもDFナズルルがライン上ではね返す。しかしこれを拾った左SH宇佐美がミドルシュート。これがCB吉田に当たり、コースが変わってゴールに吸い込まれる。追加点、3点目。これでタイムアップ。2点を取った後、なかなかゴールが入らず、少しイライラしたが、最後は3点目も取って、3-0。日本がシンガポール相手に快勝した。

 当たり前と言えば当たり前。しかし守備を固めた相手を破るのは難しい。次は17日、カンボジア戦だ。今度は大量得点を期待したい。それも遠藤や南野など若い選手を試してもらいたい。次のゲームを期待する。