とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アジア杯 グループD 日本対パレスチナ

 勝って当然の相手。高校サッカー決勝戦の方を優先し、その後ビデオで観戦した。日本の先発は戦前の予想通り。左SHには乾が入った。開始1分、左SB長友のクロスをCF岡崎がヘッドでそらし、右FW本田がシュート。オフサイドの判定だったが、ゲームを通して長友の動きの良さが目立った。そして8分、IH遠藤のミドルシュートが決まる。バイタルエリアがぽっかり空いていた。
 9分、左SHヌーマンのミドルシュートパレスチナ最初のシュート。その後もパレスチナが攻める場面はほとんどない。そして25分、CB森重のフィードに走りこんだ左SB長友がゴールラインぎりぎりに残して戻すと、左FW乾がつないだボールにIH香川がシュート。ちょうどシュートコースにいたCF岡崎がヘッドでコースを代えてゴール。日本が追加点を挙げた。
 パレスチナは27分、右SBバッタトのクロスにFWダダとCB吉田が競り合うが、GK川島がキャッチ。29分、CF岡崎を起点にIH遠藤のワンタッチパスに岡崎が走りこんでクロス。本田が飛び込むが、GKサレハがセーブした。岡崎、本田の動きも申し分ない。30分、左FW乾のクロスも本田が走りこむが、GKにセーブされた。
 そして44分、ショートCKからIH遠藤のクロスにIH香川が走りこむと、右SBバッタトが倒してPK。これを本田が決めて、前半のうちに日本が3-0とリードした。
 後半頭から日本は左FW乾に変えて清武を投入する。前半、乾にもっとボールを渡して走らせてやってもよかったように思うが、左SB長友の運動量も多く、二人の関係は微妙。左SB長友なら左FWには清武の方がいいかもしれない。それとは関係なく4分、IH遠藤のミドルシュートで得たCKからIH香川が切れ込んでクロスを上げると、CB吉田がドンピシャヘッド。日本が4点目を挙げる。
 しかしここから日本の出足が鈍ってくる。13分、遠藤に代えて左FW武藤を投入し、清武を右IHに置くと、お互いの連携も悪く、ミスパスが多くなる。28分、CBマハジナが2枚目のイエローで退場すると、ますます守備を固めるパレスチナを崩すことができない。37分、右SHアムルのFKにCBバアダリがヘディングシュート。日本は33分IH清武、43分右SB酒井がミドルシュートを放つが、ゴール前まで入っていけない。35分にはCF岡崎に代えて豊田を投入したが、中盤から後ろの運動量が落ちてしまい、豊田を生かすことができない。暑さのせいだろうか?
 それでも44分、IH香川から右FW本田のスルーパスに左FW武藤が抜け出しシュート。アディショナルタイム1分、左SB長友のスローインからCF豊田がポストとなって長友が左サイドを突破、クロスにIH清武がミドルシュート。GKサレハがナイスセーブ。跳ね返りを右FW本田がシュート。4分には清武のCKにCH長谷部がヘディングシュート。これもGKサレハがナイスセーブ。結局、後半4分以降はゴールを挙げられず、4-0で日本が勝利した。
 後半の出来が物足りないと言えばそのとおり。だが初戦は勝利が重要。清武や豊田、武藤を出場させられただけでも収穫はあった。もっとも彼らが出場した以降の連携はまだまだ。特に初めて招集された清武との連携がまだまだという感じ。長友と清武の連携が熟すといいコンビになると思うんだけどな。次のゲームはどういうメンバーで行くんだろう。遠藤を交代させた後、ゲーム運びが途端にペースダウンしたということは誰しも思うことで、ザッケローニ時代は本田が遠藤の代わりを務めていたが、本田を右FWで起用する以上、それは期待できない。遠藤の代役探しは今後の日本代表の大きなテーマだ。