とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アジア杯 グループD 日本対イラク

 グループリーグ第2戦。どんなメンバーで先発するかと思ったら、初戦と同じメンバーだった。代表150試合目となる遠藤の疲労は大丈夫だろうか。
 3分、左SB長友のパスに左FW乾が仕掛ける。4分、右FW本田のスルーパスにCF岡崎が走り込む。日本が序盤から積極的に攻めていく。イラクは6分、9分と中盤遠目から左SHアルタミーミーがFK。いずれもGK川島がキャッチしたが、けっこういいボールがゴール前に入ってくる。15分にはアルタミーミーのCKからCBイブラヒムがヘディングシュート。GK川島がナイスセーブを見せる。
 17分、左SB長友の切り返しからクロスに右FW本田がヘディングシュート。ポストを叩く。20分、岡崎がドリブルで仕掛ける。21分、IH遠藤のスルーパスにCF岡崎が走り込み、落としに左FW乾が走り込む。遠藤と香川のポジションを入れ替えて、香川が右IHに入ることで、右FW本田との距離が近くなり、攻撃がスムーズになった。左FW乾の抜け出しを考えても、遠藤が左IHに入りスルーパスを出した方がいい感じだ。
 そして23分、中に絞った右FW本田からのパスを左IH遠藤がダイレクトでスルーパス。左FW乾が走り込み、クロスに右IH香川がシュート。GKハチムがナイスセーブ。こぼれ球を追いかけた本田をCHアブドゥルアミールと左SHアルタミーミーが挟んで倒してしまう。PK。これを本田がしっかり決めて日本が先制した。
 その後、ややペースを落としたが、日本が主導権を譲らない。33分には右SB酒井のクロスにCF岡崎がヘディングシュート。イラクは43分、CHカシムからのパスに右SHムンタフィクが走り込み、クロスをCFマハムードがシュート。しかしGK川島ががっちりキャッチ。前半は日本ペースのまま、1点リードで終えた。
 後半2分、右FW本田がミドルシュート。バーを叩く。後半も日本ペースかと思ったが、イラクも右SHムンタフィクの突破からのクロスなどで反撃する。4分にはCHアブドゥルゼフラウのスルーパスに左SHアルタミーミーが走り込みクロス。だが日本の守備も堅い。長谷部がアンカーからDFラインに下がり、しっかり中央を固める。
 10分、CFマハムードに代えてメテムを投入。メテムが積極的に動くことでイラクが押し込んでくるが、日本はしっかりと対応した。そして19分、左FW乾と左IH遠藤に代えて清武と今野を投入。するとまた日本が息を吹き返す。
 20分、日本が左サイド隅に攻め込まれた展開から左SB長友が前にフィードすると、CF岡崎が胸でうまく落とし、IH香川がドリブルで前進。右サイドに右FW本田が走り込む中、左サイドを駆け上がった左FW清武にスルーパス。クロスに本田がシュート。しかしまたもポストに当ててしまう。22分、イラクは左SHアルタミーミーに代えてゲニーを投入。
 28分、右FW本田からCF岡崎が右に展開。右IH香川が切り返してシュート。GKハチムが弾き返す。イラクも29分、左SHゲニーがミドルシュート。しかし日本は主導権を渡さない。31分、右FW本田がボールを持つと、その右を右IH香川が回り込んで走り込み、クロスを左IH今野が落として左FW清武がシュート。今野が必ずしもCHに下がるのではなく、左IHの位置で積極的に前に上がっていく。また清武が右サイドまで広く動き、攻撃を引き出していく。
 35分を過ぎると日本は時間と点差を考え、中盤から後方でパスを回し、隙を見て攻める展開。うまくゲームをコントロールしていく。42分頃には本田が左SHにポジションを変えてはっきりと4-2-3-1のフォーメーションに変える。44分、OH清武から右SH香川のクロスにCF岡崎がヘディングシュート。直後には本田に代えて武藤を投入。すると45分、左SH武藤のクロスにOH清武がシュート。最後まで攻めの姿勢を変えずゲームをコントロール。1-0ながら危なげなく日本が勝利。グループリーグ2勝目を挙げた。
 いいゲームだった。本田のポストに当てたシュートが入っていればもっと安心して観ていられたが、香川を本田に近い右IHに起用することで、左右のバランスが取れた。また遠藤を交代後も清武がピッチ広く動き回り、今野も積極的な姿勢を保ってうまくゲームをコントロールした。4年前に較べればずっと安定している。この勢いでヨルダン戦も危なげなく勝利して、1位突破を決めてほしい。たぶんそのとおりになるだろう。そう期待している。