前節の首位決戦の後は、チェルシーは16位アストンビラ、マンCは18位ハルと降格圏を争う下位チームとの対戦。ここは両チームとも楽に勝ち点を積み上げておきたいところ。だが、意外に両チームとも苦戦。首位チェルシーとアストンビラのゲームを観た。
出場停止中のジエゴ・シルバに代わりドログバが先発したチェルシー。前半8分、右サイドでのスローインから、CFドログバが落とし、OHオスカルがドリブル。戻したパスを右SHウィリアンがスルーパス。左SHアザールが走りこんでシュート。幸先よくチェルシーが先制した。
アストンビラはアグボンラホールのワントップに左SHバイマン、右SHヒルが開き、中盤はウェストウッドをアンカーにクレバリーとデルフが並ぶ布陣。3連敗中の8試合勝利なし。しかも6試合ゴールなしと絶不調でなかなか攻め手も見つからない。17分、CHウェストウッドのCKに左SHバイマンがニアに飛び込むヘディングシュート。ファーサイドに流れる。19分には左IHデルフのクロスにCFアグボンラホールがヘディングシュート。だが枠を捉えられない。チェルシーは22分、右IHクレバリーにCHラミレスがチェック。こぼれ球をCHマティッチが前に運び、右に流してOHオスカルがシュート。GKグーザンがナイスセーブを見せる。
だが、セスク・ファブレガスがいないチェルシーもなかなか攻撃の形が作れない。ボールチェックからカウンター攻撃が主体。38分、右SHヒルからOHオスカルがボールを奪い、左SHアザールがドリブル。横に流してCHラミレスが走りこむ。CBクラークがブロック。クリア。
チェルシーの攻撃が停滞する中、前半終盤には次第にアストンビラがペースをつかみだす。43分、右SHヒルが右サイドをえぐると、クロスにCFアグボンラホールが飛び込む。DFがクリアしたが、次第にゴールに近づいていく。しかし前半はこれで終了。1-0でチェルシーがリードした。
しかし後半に入ると、一気にアストンビラが攻勢をかける。1分、右SBハットンのクロスに左SHバイマンがシュート。2分、右SHヒルから中へのパスを右IHクレバリーが縦に送り、左IHデルフの落としからクレバリーがシュート。そして3分、これで得たCKをヒルが蹴ると、DFのクリアで戻ったボールをヒルがクロス。ファーサイドにCBオコーレが走りこんでヘディングシュート。アストンビラが同点に追いついた。7ゲームぶり。昨年12月20日以来のゴール。これでアストンビラの動きが断然よくなる。
5分、CBクラークのクロスにCFアグボンラホールがヘディングシュート。しかしチェルシーもここで勝ち点を落とせない。6分、CHマティッチがミドルシュート。10分、左SHアザールのクロスに右SHウィリアンがミドルシュート。11分にもウィリアンのミドルシュート。さらに12分、右SHウィリアンのクロスにCFドログバが飛び込む。チェルシーが攻勢をかけるが、アストンビラも身体を張って必死に守る。そしてカウンター。チェルシーが攻めるが、アストンビラも負けずに攻め返し、面白いゲームに。ヴィラパークも久しぶりのゴールに大いに盛り上がり、ホームのアストンビラを応援する。
だが21分、左SBアスピリクエタがスルスルとドリブルをしてPA内に進入すると、一旦はCBオコーレが止めたものの、こぼれ球をアスピリクエタが拾ってクロスに右SBイバノビッチがボレーシュート。これが決まり、チェルシーが勝越し点を挙げた。アストンビラ残念。やや集中力が途切れたか。こうなるとチェルシーは守備を固める。28分、オスカルに代えてCHミケル。35分には移籍したばかりのクアドラドを投入。アストンビラも、ベンテケ、シンクレア、ジョー・コールと投入し反撃をするが、チェルシーの守備は堅い。アディショナルタイム2分、右SBハットンのクロスにCFベンケテのヘディングが唯一のシュート。最後はチェルシーが時間を使ってそのまま守り切った。チェルシーが2-1で勝利した。
2位マンCはハルにドローで、これで2位との勝ち点差は最大8に開いた。苦しいゲームでも勝ち切るのが優勝を狙うチーム。いよいよチェルシーが優勝へ一直線となってきたのだろうか。2位以下のチームにももう少しがんばってほしいのだが。
