とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第2節 山雅対サンフレッチェ

 前節に引き続いて山雅のゲームを観た。相手は前節ヴァンフォーレに2-0と開幕戦勝利したサンフレッチェ。今シーズンのサンフレッチェは2シャドーの高萩と石原が抜けたが、そのポジションには浅野と森崎浩司が入った。パサーの森崎浩司にスピードのある浅野という組み合わせも昨シーズン以上によく機能している。
 序盤2分、山雅が右FW岩上のロングスローからはね返されたところを岩上がミドルシュートを放つと、サンフレッチェも4分、FW森崎浩司のクロスのクリアからCB塩谷がミドルシュート。お互い同じフォーメーション。序盤は山雅も積極的に攻めていく。
 しかし7分、左FW浅野が左サイドからドリブルで仕掛けると、シュートのこぼれを自ら拾って左WB柏に落とす。受けた柏がさらに中に切れ込んで、そのままシュート。サンフレッチェが幸先よく先制点を挙げた。
 しかし山雅も負けていない。12分、DFからのフィードにCFオビナが走り込むと、PA前で弾んで、飛び出したGK林がヘディングでクリアするも、拾ったボールを受けたオビナがドリブルからクロス。ゴール内でDFがクリアしたボールを拾ったFW岩上がPA内にドリブル。これをCB森崎和幸が倒してしまう。PK献上。オビナが落ち着いて決めて、すぐに山雅が追い付いた。
 その後はサンフレッチェが攻めて山雅が守る展開。18分、CF佐藤のポストプレーから左FW浅野が左に展開。左WB柏がミドルシュート。33分には左FW浅野が長駆ドリブル。あっという間にゴール前まで走り込んでシュート。サイドネットを揺する。39分、CH青山がクロス性のミドルシュート。GK村山がかろうじてセーブ。41分、FW森崎浩司のクロスにCF佐藤がヘディングシュート。43分、森崎浩司のFKにCB水本がヘディングシュート。
 そしてアディショナルタイム3分。PA手前で得たFKを一度は塩谷が蹴って壁に当てるが、飛び出しが早いとやり直し。このFKを森崎浩司が見事に決めて、前半終了間際にサンフレッチェが追加点を挙げた。
 前半に惜しい失点をした山雅は後半、じっくりと守って後半に余力を残す戦い方。5分、FW浅野のシュートはGK村山の正面。8分、CH青山がミドルシュート。11分、FW森崎浩司のクロスにFW浅野が飛び込むが、ヘディングはわずかにかすって外れる。13分、FW浅野のシュートはGK村山がナイスセーブ。14分、森崎浩司ミドルシュート。16分、左WB柏のドリブルからクロスにCF佐藤がシュート。サンフレッチェがじわじわと攻めたてる。
 守る山雅は15分、FW池元に代えて前田を投入。ここから少しずつ押し返していく。23分、CFオビナの落としからCB飯田の縦パスに右WB田中が抜け出すが、GK林がナイスセーブ。しかし山雅がDFを押し上げて攻め始める。29分にはFW前田のスルーパスに右WB田中が駆け上がり、GKをかわしてクロス。DFにクリアされる。
 36分、ゴール前からのカウンターでFW岩上が前に運び、左に展開してFW前田がドリブル。クロスにCB後藤がヘディングシュートをするが、GK林がナイスセーブ。防がれる。37分には右WBミキッチにピッタリついていた左WB岩沼に代えて石原を投入。40分、ゴール前まで上がっていたCB酒井がGK林の上を超えるループ状のクロス。同じくCB飯田が落とし、CH喜山がシュート。DFがブロック。続くCKのクリアを左WB石原がつないで、FW前田がシュート。GK林がまたも弾く。42分にはCFオビナのポストプレーからFW前田がドリブル。シュートはDFがクリア。ファーサイドで拾った右WB田中のクロスにCH喜山が飛び込むが、ヘディングはわずかに届かない。
 後半30分以降、押しに押した山雅だったが、選手交代も交え、うまく時間を使うサンフレッチェの前にアディショナルタイム3分は何もできずに過ぎ去り、無情にもタイムアップの笛が鳴った。
 山雅はJ1初のホームゲームでの勝利を、松田直樹の誕生日に捧げたかったが、残念ながら1-2で敗戦。しかし最後の最後まで期待を持たせるすばらしい戦いぶりだった。さすがサポーターが多く詰めかけるわけだ。毎ゲームのこの熱いファイトを見せられれば、応援せざるを得なくなる。スタジアムの気温は零下にもならんとする寒さだったようだが、山雅のイレブンは本当に熱いゲームを見せてくれた。