とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

キリンチャレンジカップ 日本対ウズベキスタン

 このところ忙しく、なかなかブログの更新ができない。それでも新戦力が活躍し日本が快勝したウズベキスタン戦は観ておこうと、眠い目をこすりながら観終わった。後半途中までは2-0と緊迫したゲームで、ウズベキスタンも左SHラシドフを中心によく抵抗していたが、選手を次々と交代させたこともあって次第に守りが緩くなり、残り10分で3失点と最後は守備が崩壊してしまった。初選考された選手にとってはうれしい初ゴールだったけど、これをスタートにさらに強い相手にも同様の活躍ができるようになってほしい。
 それにしてもハリルホッジ監督になって最も変わったことは寄せの速さと縦への意識だろう。マスコミでもさんざん言われていることをもう一度書いても仕方がないが、このゲームでも序盤から日本が激しいプレスを見せて、一気にペースをつかんでしまう。そして6分、CB森重のフィードから右SH本田とCF岡崎のパス交換。そして左SH乾のスルーパスにOH香川が走り込んでシュート。DFにブロックされたが、流れるようなパス回しでウズベキスタン・ゴールに迫っていく。そして乾が蹴ったCKをGKトゥラエフがパンチングではね返すと、CH青山が目の覚めるようなボレーシュート。これがゴールに突き刺さり、日本が早々に先制点を挙げた。
 その後も日本の積極的に攻めていく。7分、OH香川からCF岡崎がシュート。10分には左SH乾、右SH本田とミドルシュートを放つ。ウズベキスタンもようやく11分、左SHラシドフがミドルシュート。しかし大きく枠を外す。21分右SHトゥルスノワがミドルシュート。そして30分、FKからクロスにOHショディエフがボレーシュート。しかし当たり損ねて弾んだボールに右SHトゥルスノワがヘディングシュート。GK川島が難なく抑えた。
 日本も34分、CH今野から左に展開。OH香川のクロスがこぼれたところをCH今野がミドルシュート。青山と組んだCH今野は目立たないながらきちんと守備をしてその危険察知能力とゲームを読む巧さを実感する。42分、ウズベキスタンもラシドフのFKからCBトゥフタフジャエフがヘディングシュート。森重と昌子のCBコンビは昌子がまだ代表の守備に慣れないシーンもあったが、総じて落ち着いて対応でき、ウズベキスタンに決定的なチャンスを与えることは少なかった。
 45分、本田のFKからOH香川がシュート。GKトゥラエフのナイスセーブに阻まれたが、前半を終わって1-0。気持ちよく日本がリードした。
 後半に入り、日本は内田に代えて左SB太田を投入。水本を今野に代えてCHで起用した。4分、左SHラシドフがFKを流して右SBムハンマディエフがミドルシュート。日本も4分、左SH乾がドリブルからミドルシュート。8分、乾のスルーパスからCF岡崎がシュート。乾もこのゲームでは積極的にドリブルを仕掛けてシュートを放ったが、周りとの連携はあまりなく独断的という印象から逃れられない。しかし9分、乾の仕掛けからチャンスをつかむ。ドリブルをDFに止められこぼれたボールを左SB太田が拾ってクロス。これにCF岡崎が飛び込み見事なダイビングヘッド。日本がようやく追加点を挙げた。
 18分、乾に代えて左SH宇佐美を投入。すると19分、OH香川の落としから左SH宇佐美が縦に入れて、CF岡崎が落とし、香川から右SH本田につなぎ、左に展開して宇佐美がクロス。わずかに岡崎に届かなかったが、このゲームで最も美しくパスがつながった。さらに日本は24分、香川に代えてOH柴崎。27分には本田に代えて右SH大迫、岡崎に代えてCF川又を投入する。これでGK西川と東口を除いて招集した選手は全員起用した。このあたりの采配もファンにとってもうれしいし、選手にとってもモチベーションになる。ハリルホジッチ監督はいい。
 そして35分、中盤のルーズボールからOH柴崎が飛び出したGKの上を抜くロングシュート。これに岡崎が走り込み、ゴール前でDFをブロックして柴崎のゴールを助ける。ハリルホジッチ監督大絶賛のプレー。すばらしい。
 37分、CKからCBトゥフタフジャエフのボレーシュートが決まり、ウズベキスタンに1点を返されるが、直後の39分、今度は左SH宇佐美がスルスルとドリブルでDFをかわして抜け出しシュート。すぐに4点目を挙げる。さすが宇佐美らしいプレー。40分には左SH宇佐美のクロスにCF川又がヒールで流すシュート。川又も躍動する。
 43分、ウズベキスタンもクロスから途中出場ヌルマトフのヘディングシュート。GK川島がスーパーセーブを見せる。こうした瞬発力のある反応が川島の持ち味だ。そして45分、柴崎のCKからCB森重がヘディングシュート。一旦はGKトゥラエフに弾かれるが、森重の山なりのクロスにCF川又がDFと競り合いつつ、頭でゴールに押し込む。日本5点目。そしてタイムアップ。
 5-1。1失点はもったいなかったが、新旧すべての選手が躍動してのゴールラッシュ。これで日本がまた大きな自信を取り戻した。そしてハリルホッジ監督への信頼と期待も一気に高まった。出だしは上々。だがまだ先は長い。この後、ハリルホッジ監督がどのようにチームを作っていくのか、興味がある。いい監督を迎えられてよかった。この期待がさらに大きく、そして現実のものになることを望んでいる。