とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ 第34節 サウサンプトン対トットナム

 優勝争いはチェルシーが首位独走。4位までのCL圏内もアーセナルマンU、マンCでほぼ当確となったプレミアリーグ。注目は勝ち点58で並ぶリバプールトットナムサウサンプトンが勝ち点差1で追うEL圏内争いに移ってきた。そして今節は6位トットナムと7位サウサンプトンが対戦。お互い負けられないゲームだ。しかもCB吉田が先発。そのプレーぶりに注目した。
 序盤、サウサンプトンがしっかり守る。というか元々守りのチーム。その中で吉田が守備の一翼を担っている。11分、CB吉田の縦パスから左SBバートランドアーリークロスにCFペッレが走り込むが、ここはオフサイド。15分にはトットナムのCHメイソンのスルーパスにCFケインが走り込むが、CB吉田がしっかりとマークして抑え込んだ。今シーズン頭角を現して得点王を争うケインを結局最後まで抑えきった。
 ケイン、チャドリ、ベンタレブとタレントを揃えるトットナムだが、なかなか攻撃が機能しない。互角のまま膠着状態が続く。25分、CKからCHシュネイデルランがシュート。GKロリスがナイスセーブ。26分、トットナムの右SHラメラがCB吉田をかわしてドリブルでゴールに迫るが、最後は吉田が追い付いてクリアした。吉田がんばる。
 そして29分、サウサンプトンのOHマネがドリブルで上がる。PA前でペースを落として後続を待つが、DFにボールを奪われる。ところがCHメイソンが足を滑らせるミス。すかさずCFペッレがボールを奪い、そのままゴールに迫ってシュート。サウサンプトンが先制点を挙げた。
 その後も中盤からの高いプレスでトットナムの攻撃の芽を摘んでいくサウサンプトン。CB吉田もよい読みから鋭い出足で何度もパスをカットする。トットナムは41分、左SHチャドリのクロスにCHメイソンがボレーシュート。しかしDFがブロック。そして43分、右SBダイアーのクロスを右SHラメラがヘディングシュート。これが決まり、前半終了間際、トットナムが同点に追い付いた。よく見るとラメラは頭ではなく身体の中に折り込んだ腕に当たっていたけれど、サウサンプトンのプレスが甘かった。
 後半5分、右SBクラインのクロスをOHマネが落とし、左SHスティーブン・デービスがフリー。だがミドルシュートはシュートミス。9分にもOHマネのクロスからCFペッレの落としをS.デービスがシュートを放つが、これも枠を外す。サウサンプトン・ペースだがゴールが決まらない。この間、6分にはトットナムのOHエリクセンから右に展開するパスにCB吉田が鋭い読みでカットする。
 11分、左SBバートランドのクロスがDFに当たり、あわやゴールへ。GKロリスがナイスセーブ。13分、左SHチャドリのクロスも同じようにDFに当たり、あわやゴールのシーン。15分、左SBバートランドのクロスからCFペッレの落としをバートランドがシュート。枠を外す。19分、左SHチャドリのミドルシュートも枠に入らない。お互いゴールが遠い展開。17分にはサウサンプトンが右SHウォーズプラウズに代えてロングを投入した。
 すると20分、OHマネから右に展開し、右SHロングのクロスにCFペッレが高いヘディングシュート。これが決まり、サウサンプトンが勝ち越す。しかし25分、今度はトットナムが、右SBダイアーからのクロスに左SHチャドリが走り込み、CB吉田がプレスに駆け寄るも振り切られてシュート。あっという間に同点に追い付いた。吉田の責任というよりも、中盤でダイアーをフリーにしたところが問題。吉田も一瞬、チャドリを離してしまった。
 その後はトットナムが31分CBキリケシ、38分CHデンベレ、42分FWソルダドを投入。サウサンプトンも36分左SHエリア、45分CHリードを投入。37分、CHシュネイデルランのFKにCBフォンテがヘディングシュート。アディショナルタイム4分、エリアのCKに右SHリードがシュート。さらに7分、CKからCBフォンテがヘディングシュートとサウサンプトンがゴールに迫るが、シュートは決まらず、そのまま2-2で引き分けた。
 リバプールも勝利したため、5位から7位までの順位は変わらない。しかし勝ち点差はわずか1。しかも得失点差ではサウサンプトンが大きくリードして、勝ち点で並びさえすれば順位が上になる。残り4ゲーム。サウサンプトンは最終戦マンCを除いてはアストンヴィラ、レスター、サンダーランドと残留を争う下位チームとの対戦が続く。相手も必死だろうが、ここは実力差を見せつけて勝利を並べ、EL圏内に入ってほしい。今シーズン、サウサンプトンはそれにふさわしいゲームを続けてきたのだから。