とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第9節 レッズ対ガンバ

 3連勝中、開幕から負けなしで首位を行くレッズに対して、3戦目から6連勝で2位につけるガンバ。前半戦の折り返しはビッグチーム同士の首位決戦だ。昨シーズン終盤、優勝取りこぼしにつながった敗戦の雪辱を狙うレッズに対してホームの大歓声が後押しする。ガンバは米倉、岩下、オジェソクの守備陣に故障が相次ぎ、右SBには小椋、CBにはキムジョンヤが入った。
 序盤からレッズがパスを回して攻めていく。7分、DFからのフィードをCFズラタンが落とし、右FW武藤のドリブルから左に流してズラタン。だが右SB小椋がナイスチェックでボールを奪う。ガンバは10分左SH倉田、12分FW宇佐美とミドルシュートを放つが、なかなかゴール前まで入っていけない。レッズは15分、柏木のFKにCB那須がヘディングシュート。
 序盤はレッズに圧倒されていたガンバだったが、少しずつ押し戻していく。18分にはCH今野のボール奪取からFWパトリックがミドルシュート。だが枠を捉えられない。レッズも22分、CB森脇がミドルシュートを放つ。その後も中盤での奪い合いが続く。30分、柏木のCKからCFズラタンがヘディングシュート。33分には柏木がFKを横に流し、CH阿部がミドルシュートを放つ。DFがブロック。
 ガンバはCH今野を中心にしっかりと守るが、攻めはカウンターが主。だがなかなかトップにボールが入らない。37分、左SH倉田からのフィードにFWパトリックが抜け出しかけるが、DFが戻ってクリア。レッズの守備もしっかりしている。44分、CH阿部のフィードにCFズラタンが抜け出すが、シュートを空振り。ガンバもここぞという場面でゴールを許さない。前半はあっという間に時間が過ぎ去り、0-0で終えた。
 後半に入るとまたレッズが充電。早い出足のプレスでガンバのボールを奪っては攻勢をかけていく。6分にはGK東口のフィードを右WB平川がカットして右サイドを上がり、クロスに左FW梅崎がミドルシュート。ガンバは宇佐美、パトリックにボールが入らない。19分、レッズが押し込んでCB森脇がミドルシュート。そして21分、右WB平川に代えて関根を投入する。
 すると23分、CH柏木から右に展開し、右WB関根のクロスにCFズラタンがシュート。GK東口がセーブ。さらに25分には梅崎に代えてFW李を投入。ガンバも26分、パトリックに代えて赤嶺、28分には右SH大森に代えて阿部を投入した。
 ガンバは31分、CH遠藤がPA前で倒され、絶好のFKを得る。遠藤が蹴ったFKは壁の上を越えて落ちる。が、GK西川がわずかに触るとバーを弾いてゴールならず。もう少しコースが左だったらと思うが、ここはGK西川のナイスセーブほめよう。一方レッズも33分、FW武藤のクロスにFW李がゴール前でシュート。しかしガンバのDFが3人飛び込む。ブロック。ゴールを許さない。
 しかし39分、中盤でFW李がパスをカットすると、左に流してFW武藤がキープ。左サイドを左WB宇賀神が駆け上がると絶妙に左に流して、クロスにCFズラタンがシュート。ついにレッズが先制点を挙げた。確かにレッズの流れるような攻撃も見事だったが、ズラタンの前に立っていたCBキムジョンヤの動きが気になる。たぶん走り込んできたCH阿部に対してオフサイドを取ろうという動きだったのだろうが、その時には既に宇賀神がサイドをえぐっており、無意味な動き。かえって背後にいたズラタンへのパスコースを空けてイージーシュートを演出した。ガンバにとっては残念な失点だった。
 アディショナルタイム2分、左SHリンスの縦パスを受けたFW宇佐美がワントラップから素早いシュート。だがGK西川の正面に飛んでナイスセーブ。絶好の得点機を逃した。そしてタイムアップ。1-0。レッズが勝利して首位を守った。
 ガンバはペースを守って宇佐美の一発に賭ける作戦だったかもしれないが、雪辱を期すレッズの気持ちと動きが上回った。DF陣の負傷欠場も痛かった。このままレッズが独走してしまうのか。いやいや、FC東京が勝利して勝ち点差3の2位に浮上した。直接対決も残っている。第16節5月16日の直接対決が前半戦の山場になりそうだ。