とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ 第35節 チェルシー対クリスタルパレス

 チェルシーが優勝した。今シーズンは一時チェルシーと競っていたマンCも正月以降は失速。その後は独走で、このゲームまで14戦負けなし。2位アーセナルと引き分けた後は2連勝で優秀を飾った。それにしても優勝したという以外は面白味のないゲーム。それがいかにもチェルシーらしい。しっかりと守ってPKで得た1点を最後まで守り切って勝利した。
 ゲームは序盤からクリスタルパレスのプレスが速く、互角の展開で進んでいく。2分、CHファブレガスのスルーパスにCFドログバが走り込むが、GKスペロニがキャッチ。17分、右SHクアドラドがロングシュート。23分にはファブレガスの縦パスをGKスペロニがパンチングしたこぼれ球をCHマティッチがシュート。GKは弾いて得たCKにCBケーヒルがヘディングシュート。だがこれもGKスペロニがキャッチする。
 クリスタルパレスも29分、左SHザハのクロスをCBテリーがクリアミス。拾った右SHパンチョンがシュートするが、CBテリーが気持ちのこもったスライディングでブロックした。アーセナルは37分、CHファブレガスの縦パスをCFドログバが落とし、ファブレガスがシュート。しかし空振り。左SBアスピリクエタがシュートするも大きくふかした。
 そして45分、左SHアザールがOHウィリアンとのワンツーでPA内に侵入すると、右マリアッパとCHマッカーサーが挟んで倒してしまう。PK。これをアザールが自ら蹴るが、GKスペロニが弾く。しかしはね返りのボールをアザールがヘディングで押し込んでゴール。前半終了間際、ようやくチェルシーが先制点を挙げた。
 すると後半は頭からクアドラドに代えてCHミケルを投入。ファブレガスをOHに上げて守りを固める。攻撃ではほとんど無理せずパスを回してボールをキープ。11分、右SBイバノビッチミドルシュート。14分、CHミケルがCFドログバからの落としをミドルシュート。GKスペロニがキャッチ。15分、CHマティッチがミドルシュート。ゴール前まで入っていかず、遠目からゴールを狙う。
 クリスタルパレスは15分ケリーとマレイ、26分サノゴと攻撃的選手を投入して得点を狙うが、チェルシーの守備は堅い。24分、右SHパンチョンのミドルシュートがポストのわずかに右。後はなかなかゴールに近づけない。36分、イバノビッチミドルシュート。36分、OHウィリアンのクロスにCFドログバボレーシュートクリスタルパレスも37分、CFボラシーのクロスに左SHサノゴがヘディングシュート。右SHザハが詰めてシュートを放つが、GKクルトワがセーブ。38分には、OHウィリアンが左サイドから中へドリブルをしてミドルシュート。しかし枠を外す。
 後半は時間の経過を待つようなゲーム展開が続き、そしてようやくタイムアップ。前半のPKによる1点を守り切ってチェルシーが勝利。残り3ゲームを残し、優勝した。今シーズンのチェルシーはCHファブレガスが加入して攻めに変化が生まれた。昨シーズンまではアザールのドリブル突破にウィリアンとオスカルがアクセントをつけるだけだったが、今シーズンはそれにファブレガスが加わって、多様なパスが繰り出されるようになった。そして守備面ではマティッチの存在が大きい。テリーとケーヒルのCBコンビも充実し、イバノビッチアスピリクエタのSBもほとんど不動だった。鉄壁とはまさにこのことだ。これで15戦負けなし。この記録はいつまで続くのか。チェルシーがチャンピオンとしてアーセナルやマンC、マンUなどの挑戦を受けて立つ。まさに来シーズンはこうした展開が見られるだろう。