とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第14節 グランパス対モンテディオ

 3連敗の後、前節FC東京戦は相手のオウンゴールで勝利。連敗中のモンテディオ相手にホームで連勝を狙いたいゲーム。今シーズン初めて、川又とノヴァコヴィッチの2トップにしてトップ下は小屋松。ダニルソン、磯村が欠場のボランチは小川と矢田という攻撃的な布陣で臨んだ。ひょっとしてモンテディオを舐めてなかったか。
 序盤、ノヴァコヴィッチがワントップに張り、川又はセカンドトップで小屋松と並ぶような形でスタートした。5分、カウンターでOH小屋松がドリブル。FWノヴァコヴィッチが右、川又が左サイドを駆け上がっていくが小屋松のパスは川又に預けるような緩いパス。DFに詰められてチャンスをつぶす。2トップにしてどうやって攻めたらいいか、グランパスの選手たちが手探りな感じ。
 すると11分、自陣深い位置からのFKにCF林が落として、FW山崎が走り込むとCB闘莉王が対応。シュートは枠を外したが、そのまま立ち上がれない闘莉王。前半の早い時間帯で闘莉王の交代を余儀なくされた。代わりにCB牟田が出場。その後はモンテディオが攻勢をかける。17分、CF林の落としからFWディエゴがスルーパス。FW山崎が抜け出してシュートを決めるが、ここはオフサイド。19分にも山崎はミドルシュートを放ち、モンテディオの方が攻撃的。グランパスは21分、CB竹内のフィードをFWノヴァコヴィッチがヘディングで落とし、FW川又が拾うがDFにうまく身体を入れられ、ファールを取られる。グランパスはこうした形を狙っているのかもしれないがうまくいかない。
 31分、グランパスが攻め込むが、シュートの形が作れず、最後は左WB永井がミドルシュート。攻撃に連携なし。ボールを受けるとまずワントラップ。それからパスの出しどころを探す感じ。これではなかなかチャンスも作れない。33分、CH矢田のFKから右WB矢野、左WB永井とヘディングでつなぐが、FWノヴァコヴィッチにはマークが厳しくシュートが打てない。39分、川又がうまく前を向いてPA手前まで持ち込むが、前を走るノヴァコヴィッチとの連携はなくシュートも枠を外す。グランパスは攻撃が単調。前半はスコアレスで終えた。
 後半8分、10分とモンテディオがFKでゴール前にボールを放り込むが、ここはグランパスのDFがはね返す。グランパスも11分、CH矢田、左WB永井とクロスを放り込むが、モンテディオDF陣がクリア。ゴール前で競ることもできない。14分、攻撃に詰まって、CH矢田がミドルシュート。対するモンテディオは16分、FWディエゴミドルシュートモンテディオのシュートはボールを受けたら迷いなく素早いシュート。得点の匂いがする。
 18分、左WB永井の裏にスルーパスを通され、FW山崎が走り込んでクロスにディエゴがヘディングシュート。ネットを揺らすが、山崎のクロスに時点でラインを割っていた。危ない、危ない。22分、グランパスが川又をあきらめ、FWグスタボを投入すると、モンテディオも22分、山崎に代えて川西。27分にはCF林に代えて中島を投入する。
 28分、CHロメロ・フランクのスルーパスにFW中島が走り込んでシュート。29分、ライン際でルーズになったボールにFW中島が追い付いて、クロスのクリアをCHロメロ・フランクがシュート。モンテディオの方がやるべきことがはっきりしていて、選手に迷いがない。積極的に攻めていく。33分には右WB高木に代えてFW萬代を投入。ゴールを狙う。
 35分、FWディエゴのスルーパスにMF川西が走り込んでシュート。38分、深い位置からのFKにFW萬代が走り込んでヘディングシュート。GK楢崎がかろうじて弾きだす。アディショナルタイムにも左WB永井の裏に放り込んだパスにFW中島が走り込み、必死に帰った永井をかわしてクロスを入れると、最後はDFのクリアをMF川西がシュート。DFが身体を張って、最後はGK楢崎が抑えたが、最後までグランパスはいい形が作れなかった。
 結局、スコアレスドローグランパスにとっては内容的に負けていた状況で勝ち点1をもらえただけでもよしとしなくては。それにしても攻撃がダメダメ。これで5試合、オウンゴール以外のゴールなし。選手たちの苦しそうな顔、悔しそうな顔ばかりが画面に大きく映し出される。まずは攻撃を何とかしなくては。川又とノヴァコヴィッチの役割分担と整理が必要だ。