とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第2ステージ第2節 グランパス対ガンバ

 第2ステージが始まった。グランパスは相変わらず、第1ステージ後半の課題を克服できず、第1節ベルマーレに敗戦。第2節のホーム開幕戦も相手はガンバ。生・宇佐美と生・遠藤を期待して瑞穂競技場に行った。
 いつも一緒に行く友人がチケットも取ってくれるのだが、今回は一度ヤフオクで安いチケットがあったけど取得に失敗。それでも是非行きたいとホーム側ゴール横の第2ブロックの席を確保。結果的にそれがよかった。5点とも目の前でゴールを見ることができた。もっともそう思えたのはタイムアップしてからだったけど。
 第2ステージ、ボランチダニルソンと田口をケガで欠くグランパスは竹内をボランチに上げると聞いていたが、ゲームが始まってみると竹内の位置が低い。これじゃ全然ダメと思ったが、しばらく見ていると左WB本多が高めのポジション。そして永井がほぼ前線にいる。ボランチは矢田と小川。攻撃的な布陣で序盤から積極的にグランパスが攻めていった。
 しかし8分、CH矢田からのスルーパスを受けたFW永井がドリブルでPA内に侵入、シュートを放つが、GK東口がセーブ。すると、一転はね返されたボールがガンバに渡る。そしてカウンター。右サイドでボールを持った右SH大森が中に切れ込んでミドルシュートを放つと、左のポストに当たってネットを揺さぶる。ゴール。ガンバが先制点を挙げる。ああ!
 その後もグランパスがボール保持率は高いがなかなかガンバのゴール前まで入っていけない。時々、矢田や永井が個人突破を試みるが簡単に弾き返されてしまう。その繰り返し。やれやれ。そして30分、ガンバが攻め込むと、左SB藤春のクロスにCFパトリックが高いヘディングシュート。ゴールにネットに突き刺さり追加点を献上する。競ったのはCB大武。完全に力負け。闘莉王が怒っている。前半は2-0。後半は反対側でゴールラッシュだろうな。1点でも目の前でグランパスのゴールが見られたらいいなと思う。
 ハーフタイムに一宮市安城市のミス七夕の女性たちが場内を回る。公式キャラクターのきーぼーが2段ジャンプの不思議な動き。ふなっしーみたい。どうなっているんだろう。その後、チアリーディングショー。楽しいショーを比較的近くで見られたからいいか。ゲームはあまり期待できないし。そんな気分で後半がスタートした。
 後半序盤、グランパスがまたガンバゴール前に押し込む。こぼれたボールをFW永井が競ってCB闘莉王にパス。落としたボールにDFに囲まれながら永井がシュート。これが決まりグランパスが1点を返す。どうしたらDFの間を抜けたのか、GK東口もびっくりしただろう。あの状況で闘莉王がゴール前まで上がっていたことにもびっくり。
 その後も何度かグランパスがチャンスを掴む。12分、矢田からのボールを受けた小川がワントラップからシュート。GK東口がファインセーブで弾き出す。20分、左WB本多からのクロスに川又がシュート。しかしわずかにゴール左サイドネット。また、積極的に攻撃的な選手を投入する。まず21分、FW小屋松に代えてCH磯村を投入し、矢田を一列上げる。
 22分、左WB本多のクロスにFW川又がヘディングシュート。しかしこれもGK東口がナイスキャッチ。さらに28分にはCH小川に代えてCFノバコビッチを投入。矢田をもう一度CHに下げて、川又を右FWに下げる。そして29分、左WB本多に代えて田中輝希。ガンバは24分、宇佐美を下げてリンスを投入。確かにあまり動きがよくなかったような。守りを固める意味もあったか。
 30分、グランパスがCKのチャンス。ゴチャゴチャとなった中で村上主審の笛が響く。えっ、PK。CB岩下がCB闘莉王を倒した。最初ノバコビッチが蹴りたそうにボールを置いたが、闘莉王が当然のようにボールの前に立ってキッカーを主張。落ち着いて決めてついに同点に追いついた。その後も攻め続けるグランパス。交代した磯村や田中輝希が積極的に前にボールを運ぶ。そして36分、いったんははね返したボールをFW永井がプレスをかけて奪い返すと、そのまま相手CBのギャップを切り裂く斜めのスルーパス。右FW川又が落ち着いて決めてついにガンバを逆転した。場内大声援。思わず立ち上がり両手を突き上げた。
 その後はガンバの攻撃をCB闘莉王を中心に必死にはね返す。実に頼もしい。そして4分間のアディショナルタイムが過ぎタイムアップ。再度立ち上がり、祝福の拍手を送る。やった、グランパス。久しくこんなゲームは見たことない。まさか自分たちの目の前のゴールで相手方の2ゴール。そして後半逆転の3ゴールを見ることができるとは、最高に至福。うれしい。これで3000円なら全然惜しくない。
 次の平日開催は8月12日のマリノス戦。次もこんな感動的なゲームを期待したい。後半は降格圏内を彷徨うかと思っていたが、攻撃的な布陣にすることでうまくはまった。中盤で崩すよりもカウンターやサイド攻撃中心のガンバだからこれだけやれたとも言えるが、第2ステージはこの調子で上位に食らいついていってほしい。がんばれ、グランパス