とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第15節 フロンターレ対サンフレッチェ

 前節ヴィッセルに完敗して年間順位で2位に後退したフロンターレ。先週には風間監督のシーズン後退任も決まった。今節レッズが勝利し、フロンターレヴィッセルが引き分け以下なら第2ステージのレッズ優勝も決まる。背水の陣といった悲壮感が漂う。対するサンフレッチェピーター・ウタカをベンチに温存してCF皆川が先発。DF陣は千葉と水本が体調不良で欠場。代わりに森崎和幸と野上がCBに入った。

 前半序盤、サンフレッチェが積極的に前からプレスをかけていく。5分、CH青山のミドルシュートから得たCKにCB野上がヘディングシュート。7分、右WBミキッチのクロスをCF皆川がフリックして左FW柴崎がシュート。しかし空振り。GK新井からのパスをCH青山がカットして、CF皆川とのワンツーから左に流して左FW柴崎がシュート。GK新井がナイスセーブを見せる。

 序盤は出足が鈍かったフロンターレだが、10分過ぎ位から次第にパスが繋がり始める。17分、右CB田坂の縦パスに抜け出した右FW小林がシュート。GK林がセーブ。サンフレッチェも22分、CB野上の縦パスに抜け出した左FW柴崎がクロス。CF皆川が走り込むが、その前でDFがクリア。フロンターレは20分過ぎ位から大島と中村憲剛の位置を入れ替え、中村がボランチ。大島がトップ下に入る。するとようやくフロンターレのパスが回りだし、攻めていくが、シュートまでは至らず。39分、右WBミキッチのクロスにCF皆川がヘディングシュートを放つが、GK新井と競りながらで枠を捉えられない。前半はスコアレスで終わった。

 後半に入ると、フロンターレのプレスが厳しくなる。それでも5分、左WB柏のスローインをCF皆川が落とし、CH青山が右に流して、右FWアンデルソン・ロペスがシュート。ポストを叩く。フロンターレは7分CBエドゥアルド、8分大島とミドルシュートを放っていく。11分にはCHエドゥアルド・ネットの縦パスに抜け出した右WBエウシーニョがシュート。GK林がナイスセーブを見せる。

 押され気味のサンフレッチェは11分、ミキッチに代えて左WB清水を投入。柏を右WBに回す。12分、ショートCKから中村のクロスにクリアを右FW小林がトラップからボレーシュート。GK林がファインセーブを見せる。21分、中盤遠目からのFK。右CB塩谷が蹴ると、直接ゴールに突き刺さる。しかしオフサイドの判定。27分にはCH青山のスルーパスをCF皆川がスルー。走り込んだ左FW柴崎がクロスを入れるが、DF、そしてGK新井がセーブした。

 27分、フロンターレはOH大島に代えて森谷を投入する。サンフレッチェは31分、皆川に代えてピーター・ウタカを投入。34分、CH中村から右に流して右CB田坂がミドルシュート。GK林がセーブ。さらに34分、CF大久保のポストプレーから左に流して、左FW森谷がミドルシュート。これもGK林がセーブする。36分にはCBエドゥアルドがミドルシュート。なかなかゴールが決まらない両チーム。

 フロンターレは37分、CBエドゥアルドに代えて左WB中野を投入。車屋を左CBに下げる。すると38分、CF大久保のスルーパスに左WB中野が走り込み、クロスに右WBエウシーニョがヘディングシュート。DFのクリアを右FW小林が拾って一旦はシュートを打つが、ブロックされて戻ると、今度は横にパス。左FW森谷が豪快にミドルシュートを突き刺し、ついにフロンターレが先制点を挙げた。

 41分、フロンターレはCH丸谷に代えてFW佐藤を投入。42分、ピーター・ウタカの縦パスから左FW佐藤がシュート。44分にも左WB清水のドリブルからのクロスに、CB塩谷がヘディングシュート。同点に追い付くべく必死に攻めるサンフレッチェだったが、50分、CKのチャンスにGK林も上がって同点ゴールを狙うが、柴崎のCKのクリアから右WBエウシーニョがボールを奪い、そのままドリブル。うまく中につないで、FW小林の縦パスでフリーになった中村憲剛がシュート。これが決勝点となり、2-0。フロンターレが貴重な勝利を手に入れた。

 守備時の形は若干違うが、お互いパスをつないで攻めていくタイプ。お互い多くのチャンスを作りだしたが、終わってみればフロンターレの快勝。だがサンフレッチェもケガ人が多い中でよく戦ったゲームだった。これでフロンターレとレッズの年間勝ち点差は1のまま。どこまでも年間1位を狙うフロンターレだった。