とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

フットボール批評 issue16

 久しぶりに「フットボール批評」を買った。昨年8月に第12号から1冊1620円にアップ。さすがにそこまでの価値はないだろうと購読を止めたが、3月に定期購読の案内メールがあった。初回半額。しかも隔月だった発行が、昔の季刊に戻っている。季刊で1620円なら許されるか。

 購読を止めてからサッカー本もほとんど読んでいない。サッカー本関係の情報がない。フットボール批評の読者プレゼントでもらう本が楽しみだったが、「おっ、なんとプレゼントの中に本がない」。やはりまだ昔に戻っていない。経営的に厳しいのかな。サッカー本関係の情報も少ない。当たらなくてもいいから読者プレゼントに本を復活してほしいなあ。

 それで内容だが、昔どおりというか、まあ満足できる内容です。サンフレッチェの千葉選手のドーピング問題、そしてV.ファーレン長崎の経営問題など、フットボール批評ならではの記事もあって、うれしい。そして技術論・戦術論としては、風間八宏大木武小林伸二のインタビュー記事が興味深かった。林彰洋のインタビューも。

 次号は8月。その頃にはヨーロッパリーグも終わり、Jリーグも中盤に差し掛かる頃。W杯最終予選もイラク戦を終え、先が見えてくるはず。今年はDAZNを初めて、これまでよりも多くサッカーをビデオ観戦できるようになった。次号のフットボール批評にも期待したい。

 

フットボール批評issue16

フットボール批評issue16

 

 

〇感覚を感覚のまま放置するのではなく、こうやって蹴る、そのためにボールをここに置く、それをはっきりと認識しておくことが重要だ。・・・感覚だけなら偶然で終わってしまうかもしれないが、それを必然として手の内に入れることができる。ともかく、止める場所は蹴るための場所ということになる。/風間さんの理論は「革命」とも呼ばれる。だが、本当は革命というより再定義なのだ。/ボールを扱う、体を扱う、相手を扱う。これはかつて「3B」と教えられたことの言い換えである。(P027)

〇今の日本代表はロングボールを使う縦に速いサッカーを志向している。・・・だが、それが日本の武器になるとは思えない。今もそうであり昔もそうであったように、将来も日本は敏捷性や持久力、団結力を生かして緻密なパスをつなぐ集団的なサッカーを目指すべきだ。/ハリルホジッチ監督の目指しているのは、それとは違う。彼は、どうやら日本のサッカーを欧州化しようとしているようなのだ。(P035)

〇今回も選手のために献身的に動き回った寛田ドクターは結果責任を取らせるかたちでサンフレッチェのチームドクターの任を解かれたという。・・・まさに余人をもって代えがたく、本来はチームが守るべき人材であった。・・・私には、選手からも他チームのドクターからも信頼の厚かった寛田の不在が、今季のサンフレッチェの不振に繋がっていると思えてならない。(P135)