とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

天皇杯決勝 セレッソ大阪対横浜F.マリノス

 篠島の宿で延長後半を観て、結果は知っていたが、改めて最初から観始めた。セレッソは杉本欠場で柿谷と山村の2トップ。準決勝と同じ先発だ。対するマリノスは扇原がケガで、天野がボランチで先発。トップ下にバブンスキーが入り、伊藤がワントップの4-2-3-1の布陣。セレッソルヴァン杯に続いてのタイトルを狙う。勝てばACLも本戦からの出場となる。一方のマリノスは勝てばACLへの出場が決まる。天皇杯優勝回数も日産時代からの通算で8回目、最多タイに並ぶ。

 開始1分、右SHマルティノスのクロスをCF伊藤がシュート。しかしうまく当たらない。セレッソも4分、CH山口のミドルシュートがDFに当たり、コースが変わるが、GK飯倉がキャッチした。マリノスは右SHマルティノスを走らせるカウンター攻撃。一方のセレッソは短いパスをつないで攻めていく。6分、CH山口の横パスを左SH清武がスルー。FW柿谷のスルーパスに清武が走り込んでシュート。GK飯倉がナイスセーブで弾き返した。そして8分、左SB下平のアーリークロスにCF伊藤がCB木本の裏を取って、ナイストラップからシュート。マリノスが先制点を挙げた。

 その後もマリノスが速い攻撃で決定機をつかんでいく。14分、CBパクジョンスのフィードに走り込んだ右SHマルティノスがヒールで縦パス。追い越した右SB松原のクロスのこぼれをマルティノスボレーシュート。しかしこれはうまく当たらない。22分、今度は右SB松原のフィードに右SHマルティノスが走り込み、クロスにCF伊藤がシュート。しかしDFがブロックする。その後はセレッソも攻め込んで、24分、左SB丸橋のクロス。26分、左SH清武のミドルシュートマリノス・ゴールに迫るが、ゴールはならず。お互い互角の展開のまま、前半を終えた。前半終了間際、マリノスは左SH山中が肉離れで遠藤への交代を余儀なくされた。

 後半2分、CH天野のFKはGKキムジンヒョンがよく読んでキャッチ。4分、OHバブンスキーからのサインプレーから左SB下平がボレーシュート。しかし枠を捉えられない。9分台にはセレッソがCK3本を続けるが、ゴールならず。マリノスも11分、OHバブンスキーのクロスに左SH遠藤がボレーシュート。しかしうまく当たらず、GKキムジンヒョンがセーブした。どうしても同点に追い付きたいセレッソは次第にCHソウザ、CH山口が攻撃参加をして、前に出てくる。17分、CHソウザがミドルシュート。そして20分、右SH水沼が中盤でDFをかわしミドルシュート。GK飯倉がナイスセーブで弾き返したが、DFのクリアをFW山村がシュート。ついにセレッソが同点に追い付いた。

 同点に追い付かれたマリノスは25分、OHバブンスキーに代えてCFウーゴ・ヴィエイラを投入。伊藤をトップ下に下げて、準決勝と同じ布陣。27分、セレッソのFW柿谷がミドルシュート。しかし振り抜いた左足甲が痛そうだ。セレッソは32分、左SB丸橋に代えて田中裕介。35分にはFW柿谷に代えてリカルド・サントスを投入した。すると42分、CHソウザのスルーパスに抜け出したサントスがシュート。しかしGK飯倉がセーブ。マリノスアディショナルタイム49分、CKの流れから、左SH遠藤のクロスにCFウーゴ・ヴィエイラがヘディングシュート。枠を捉えられない。勝負は1-1のまま延長戦に持ち越された。

 そして延長前半5分、FW山村が左サイドに下がってきてのクロスに、GK飯倉が飛び出した裏に走り込んだ右SH水沼がヘディングシュート。これが決まり、セレッソが逆転ゴールを挙げた。するとすかさず、セレッソは山村をCBに下げて、5-4-1の布陣にして守備を固める。延長後半は攻めるマリノス。守るセレッソマリノスは延長後半頭からCH天野に代えて右IH前田を投入。4-1-4-1にして攻める。

 9分、右IH前田がミドルシュート。12分には左SH遠藤のクロスにCFウーゴ・ヴィエイラがヘディングシュート。しかしGKキムジンヒョンがファインセーブ。17分、右IH前田のクロスはDFに当たってあわやオウンゴールかと思ったが、枠には入らず。そしてタイムアップ。2-1。セレッソが勝利し、ルヴァン杯に続いて2冠を制した。

 杉本が不在、柿谷もケガで不調の中、FW山村、右SH水沼のゴールで勝利したセレッソ。層の厚さを感じた。一方のマリノスは扇原のケガで天野をボランチで起用せざるを得なかったのがきつかった。それでも齋藤がリーグ途中から不在の中、リーグ戦5位、天皇杯準優勝という結果を出したことはすごい。よくやった。今シーズン最後まで働いた選手たちに、本当にありがとうと言いたい。