クリスタルパレス戦、レスター戦と2連敗し、あっという間に3位まで落ちたマンC。前節はサウサンプトンに勝利し、トッテナムがウォルバーハンプトンに敗戦したため、2位に浮上したが、この間、リバプールは連勝を続けて9連勝。勝ち点差は7に開いた。マンCにとってはホームで絶対に勝利が欲しいゲーム。デルフが出場停止でラポルテが左SBで先発。右SBはダニーロ。CBには前節からようやく復帰したコンパニーがストーンズとコンビを組む。中盤はいつものとおり、フェルナンジーニョをアンカーに、右IHベルナルド・シウバと左IHダビド・シルバ。CFにアグエロが先発し、右WGスターリング、左WGサネの4-3-3の布陣だ。対するリバプールはシャキリをベンチに置いて、いつもの3トップ。右からサラー、フィルミーノ、マネ。アンカーにヘンダーソンが入り、左IHミルナー、右IHワイナルドゥム。CBファンダイクと組むのはロブレン。右SBにはアレクサンダー・アーノルドが先発した。
序盤は互角の展開だが、パスを回すマンCに対して前からプレスをかけるリバプール。18分、右WGサラーがCFフィルミーノとのワンツーで駆け上がり、スルーパスに左WGマネがシュート。左ポストを叩く。はね返りをCBストーンズがクリアするが、これがGKエデルソンに当たり、あわやオウンゴール。ライン上ぎりぎりでCBストーンズがクリアした。その後、しばらくリバプールが攻めるが、すぐにマンCがパスを回して攻める展開に。28分、CHフェルナンジーニョの縦パスに走り込んだ右WGスターリングが戻したパスを左IHダビド・シルバがシュート。しかしCBファンダイクがブロックした。
その後もマンCがパスをつなぎ、リバプールがカウンターを狙う展開が続く。そして40分、左SBラポルテの縦パスに走り込んだWGサネがクロス。これをGKアリソンが横っ飛び弾き出すと、右WGスターリングが拾って縦パス。しかしCBファンダイクがヘディングではね返す。さらにCHフェルナンジーニョが左に流すと、左SBラポルテがクロス。これもCBファンダイクがクリア。だがこれを拾った右IHベルナルド・シウバが左サイド深い位置まで持ち込み、中へのパスにCFアグエロが反応して、受けて、シュート。GKの肩口を抜いて強烈シュートをゴールに突き刺した。マンCが先制点。マンCの気迫が見えるような波状攻撃だった。前半はこのまま1-0で折り返す。
後半に入っても引き続き、マンCがパスをつなぐ展開。8分、CHフェルナンジーニョがミドルシュートを放つが、これは大きく外す。リバプールも11分、左SBロバートソンのクロスがDFに当たってこぼれたところを右SBアレクサンダー・アーノルドがミドルシュート。これはポストの右。リバプールは12分、ミルナーを下げてCHファビーニョを投入。ダブルボランチにして、右SHマネ、左SHワイナルドゥム。FWはサラーをトップにフィルミーノが縦に並ぶ4-4-1-1。
18分、リバプールは右SBアレクサンダー・アーノルドが中盤深い位置からのFK。GKエデルソンが飛び出すが触れず。CBコンパニーがクリア。これをFWフィルミーノが拾ってミドルシュートを放つが、これもCBコンパニーがブロックした。そして19分、右SBアレクサンダー・アーノルドが右サイドから大きくゴール前にサイドチェンジ。左サイドを駆け上がってきた左SBラポルテの折り返しをOHフィルミーノがダイビングヘッド。リバプールが同点に追い付いた。
21分、マンCは左IHダビド・シルバに代えてギュンドアンを投入。そして27分、右SBダニーロの縦パスを受けた右WGスターロングが中へドリブルから左に流すと、左WGサネがシュート。これが決まり、再びマンCが勝ち越した。左SBロバートソンが右WGスターリングのオフサイドを主張。確かに微妙な判定。だがサネのシュートも見事だった。
リバプールは32分、右SHマネに代えてシャキリを投入。反撃を強める。しかし37分、マンCはカウンターから右WGスターリングがドリブル。スルーパスにCFアグエロが抜けて、シュートを放つが、GKアリソンがファインセーブ。リバプールも39分、CHヘンダーソンのスルーパスにCFサラーが抜け出しシュート。しかしこれもGKアリソンがファインセーブ。
その後、リバプールは41分、左SHワイナルドゥムに代えて右SHスタリッジを投入。マンCも左SBラポルテに代えてカイル・ウォーカー。43分にはCBコンパニーを下げてオタメンディを投入する。45分、PA内でボール奪った右IHベルナルド・シウバがシュート。GKアリソンのブロックのこぼれ球を右WGスターリングがシュート。だがポスト左に外れた。その後はリバプールが攻め続けたが、マンCの守りが堅い。結局このまま守り切って、2-1。2位マンCが勝利した。
いいゲームだった。絶対ホームで勝利が欲しいマンCの気迫が上回った勝利だったが、リバプールも堅い守備と多彩な攻撃は健在。これでリバプールが少し抜け出てはいるものの勝ち点差は4と縮まり、3位トッテナムも勝利して三強の勝ち点差は6。まだまだプレミアリーグはどうなるかわからない。優勝争いの興味をつなぐ好ゲームだった。