妻が「IT社長って何してるの?」と聞いた。何って・・・「いい加減で適当なことやってんじゃねーの」。だからIT社長。って、これ、自分のことじゃないか。IT○長!
それにしても、最近はアルファベット二文字の言葉がよく使われる。IT(Information Technology)やAI(Artificial Intelligence)などは連なる2つの英単語の頭文字だが、サッカーで使われるFW(Forward)やDF(Defender)は一つの英単語の中の母音の前の子音を抜き出したもの。TV(Television)などもこの類で、昔はこうしたものが多かったかも。最近はKY(Kuuki ga Yomenai)のように、日本語のローマ字表記から抜き出した類の言葉もあって、この代表と言えば「DAI語」。シンガーでタレントのDAIGOが使うキャッチ―な言葉だが、彼は必ずしも二文字にこだわることなく、子音の頭をつないでいる。
最近、UR(ちなみに、URとは都市再生機構の英文名称「Urban Renaissance Agency」の略)を退職した友人から聞いた話だが、URの前身、都市基盤整備公団となる際にも時のCI(Corporate Identity)ブームに乗って、新組織の愛称を決めたが、当時はUDCだかUDSだったか、アルファベット3文字で、結局、広く流通することなく終わったとのこと。やはり3文字ではなく、2文字がいいのだろう。JRとか、JTとか、JAとはみんな2文字だもんな。
ちなみにJリーグの後、Bリーグ(バスケットボール)やVリーグ(バレーボール)、Fリーグ(フットサル)、Xリーグ(アメリカン・フットボール)と創設され、昨年にはTリーグ(卓球)も創設された。ちなみにPリーグはボーリング。Mリーグというのもあって麻雀。そして今年4月にはeスポーツのリーグ「Zリーグ」が開幕することになっている。これらは基本、アルファベット1文字。
それにしても、こう簡単に略されると、本来の意味がわからなくなる。AIと言えば「アホでいい加減」な知能、IoTと言えば「いろいろ・とんでもない」技術。いかんいかん、そんな言葉遊びをしているとますます本来の意味がわからなくなる。でもこうした言葉をしたり顔で言うのはいかがなものか。要するに、狭い業界の仲間内だけで言い交す「符牒」に過ぎないのだから。