とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第12節 FC東京 対 コンサドーレ札幌

 いまだ無敗。首位を独走するFC東京。今節、グランパスはドローで勝ち点を1しか伸ばせなかったので、できれば負けてほしい。せめて引き分けにならないかな。ここ5試合負けなし、6位コンサドーレのがんばりに期待した。FC東京の先発はこのところほぼ同じ。久保はもちろん右SHで先発。FWはディエゴ・オリベイラと永井。一方、コンサドーレアンデルソン・ロペスがケガで右FWは荒野が先発。ワントップには鈴木武蔵が入り、左FWにはチャナティップボランチは宮澤と深井で組んで、CBは右から進藤、キムミンテ、福森。GKはクソンユンが入る。

 序盤は両者、互いに攻め合う展開。なかなかシュートまでは行けないが、お互いスピーディだし、アグレッシブで見ていて楽しい。ようやく16分、右SH久保のCKにFWディエゴ・オリベイラがヘディングシュート。17分にも久保のCKからCB森重がシュート。GKクソンユンがビッグセーブで弾き出す。さらに19分、CH高萩がルーズに送ったパスをCH橋本がヘディングでつなぐと、FWディエゴ・オリベイラが左に流して、FW永井がシュート。これもGKクソンユンがファインセーブ。さらに23分、右SH久保のパスから左SH東がスルーパス。FW永井が抜け出してGKと一対一。しかしシュートはこれもGKクソンユンがファインセーブした。

 守るコンサドーレ。25分、CH宮澤の蹴ったミドルシュートがようやくコンサドーレの初シュートだ。さらに32分には久保のCKにCBチャンヒョンスがヘディングシュート。コンサドーレも39分、左WB菅の落としを左CB福森がクロス。右WBルーカス・フェルナンデスがヘディングを叩き付ける。GK林が弾き出す。43分にはCB福森のCKから左WB菅がミドルシュート。前半はスコアレス。久保のCKで再三FC東京がゴールに迫ったが、全体的には互角なイメージ。このままスコアレスで行ってくれと願った。

 後半はFC東京が序盤から積極的に攻勢をかける。だがコンサドーレの守備も堅い。逆にCF鈴木武蔵がカウンターで抜け出すと、PA手前で倒されてFKのチャンス。左CB福森がワンバウンドさせて競らうが、GK林がファインセーブした。さらに12分には左FWチャナティップがドリブル。切り返し、切り返して送ったサイドチェンジを右WBルーカス・フェルナンデスが折り返してクロス。だがFW荒野、CF鈴木武蔵にわずかに届かない。

 FC東京は12分、永井に代えて右SHナサンホを投入。久保をトップ下に移す。すると14分、FW久保の仕掛けをCBキムミンテがブロック。しかし縦パスがCH宮澤の踵に当たる。宮澤も戻って前にパスを蹴るが、これを左SB小川がカット。そのままシュートを放ち、ネットを揺らした。FC東京が先制点を挙げる。コンサドーレにややツキがなかったか。すぐにコンサドーレも反撃する。16分、左FWチャナティップのダイレクト・スルーパスにCF鈴木武蔵が抜け出しシュート。しかしCBチャンヒョンスの寄せが早く、枠を捉えられない。

 18分には右SHナサンホのスルーパスに右SB室屋が駆け上がり、クロス。右CB進藤のクリアが左CB福森に当たり、あわやオウンゴール。だがGKクソンユンがナイスセーブ。そしてすぐにカウンター。右FW荒野がドリブルで運ぶと、CF鈴木武蔵のポストから荒野が左に展開。左FWチャナティップが右へサイドチェンジすると、右WBルーカス・フェルナンデスのパスをCF鈴木武蔵が落とし、左FWチャナティップミドルシュート。流れるような攻撃だったが、最後はGK林がファインセーブした。するとその直後の24分、中盤でこぼれ球を拾ったCFディエゴ・オリベイラがドリブルから右にパス。OH久保が抜け出して、軽く切り返すと、少し開いた左CB福森の股下を抜くシュート。GKクソンユンも弾いてゴールネットに突き刺さった。FC東京が追加点を挙げる。

 コンサドーレは30分、左WB菅に代えて中野。34分には右FW荒野に代えて金子を投入する。35分、右WBルーカス・フェルナンデスのクロスにCF鈴木武蔵がヘディングシュートを放つが、枠を捉えられない。すると直後には右WBルーカス・フェルナンデスに代えて白井を投入する。FC東京も36分、OH久保を下げてCH岡崎を投入。高萩をトップ下に上げる。40分、左WB中野の落としから左CB福森がミドルシュート。41分、左WB中野の戻しから左FWチャナティップがサイドチェンジ。CF鈴木武蔵のシュートはわずかにポストの右。さらに43分には右WB白井のサイドチェンジから左WB中野がヘディングで折り返すが、ゴール前に走り込む選手がいない。45+2分、右FW金子のクロスをGK林がパンチングでクリアしたところを、左WB中野がボレーシュート。しかしGK林がナイスキャッチした。コンサドーレも何とか1点を返そうと攻め続けたが、FC東京の守備は堅い。最後までゴールを許さず。2-0。FC東京がしっかりと勝利して、勝ち点3を積み重ねた。

 これでグランパスとの勝ち点差は6。2ゲーム分の差が付いた。だがFC東京は8月半ばからラグビーワールド杯で味スタが使えず、アウェイゲームが続くらしい。昨季も夏までは首位を独走しながら、秋以降に大失速している。またリベルタ・ドーレス杯で久保がいなくなる可能性もある。まだまだ追い付ける。それにしても、今季のJリーグFC東京にしろ、グランパスにしろ、コンサドーレにしろ、フロンターレにせよ、みんな充実している。どのゲームも楽しくレベルが高い。今節の2ゲームもいずれも楽しかった。