冨安が先発出場したアーセナルのゲームを観たいと思ってDAZNを開いたが、どうやら視聴が集中しすぎたせいか、放送をしていない。そう言えば今日からWEリーグが開幕する。
午後からのベレーザ対レッズレディースを観戦しようと思ったが、午前10時前、もうすぐ開幕戦、レオネッサ対アルディージャのゲームが始まる。DAZNが回復する前、と思いつつ、DAZNで観戦を始めた。
最初に春畑道哉のギター演奏で始まる。5000人に制限され、観客席がやや寂しいのは残念だが、なかなか迫力のあるいい演奏。次いで、岡島チェアの開幕宣言はやや緊張していたみたい。でも簡潔でいい。その後、レオネッサの中島キャプテンの宣言などがあり、いよいよWEリーグの開幕戦が始まった。対戦するのはレオネッサとアルディージャ。アルディージャにはレオネッサから移籍の仲田や鮫島もいて、お互い昨季までのなでしこリーグからは大きくメンバーが変わっている。
レオネッサの布陣は3-5-2。高瀬と浜野の2トップに、杉田と伊藤美紀が左右のWBで開く。中盤は中島をアンカーに右IH阪口萌乃、左IH成宮。CBは右から三宅、西川、羽座。GKはベレーザから移籍の山下。対するアルディージャは4-1-4-1の布陣。高橋をトップに、右SH井上、左SH仲田。中盤は源間をアンカーに、右IH野口、左IH上辻。DFは右SB村社、左SB鮫島。乗松と坂井でCBを組み、GKは望月。
開始2分、右IH野口が積極的にミドルシュートを放っていく。しかし先制はレオネッサ。4分、右IH阪口の縦パスに抜け出したFW浜野がシュート。GK望月が触ったボールは左ポストに当たってはね返る。それをFW高瀬が決めて、早々とレオネッサが先制点を挙げた。9分には右IH阪口のフィードをFW高瀬が落とし、FW浜野がシュート。そして12分、CH中島のフィードに右SB村社がやや躊躇したか、見送ったボールにFW高瀬が追い付いて、落としをFW浜野がシュート。追加点を挙げる。
アルディージャは人数がいるはずの中盤でボールを収められず、DFから長いボールを蹴ってはレオネッサに渡してしまう。14分には左IH成宮の縦パスに走り込んだFW浜野が滑りながら落とすと、成宮がシュート。GK望月がナイスセーブ。24分、右IH阪口のスルーパスをFW浜野が落として、左IH成宮がミドルシュート。29分、FW高瀬の落としからFW浜野が大きくサイドチェンジ。CH中島が上がってシュートを放つ。GK望月がわずかに触って、ゴール右に外れた。
中盤が機能しないアルディージャに対して、レオネッサが面白いようにパスを回して攻めていく。33分、右WB伊藤のクロスをGK望月がセーブ。こぼれ球に左IH成宮が詰めてシュート。わずかに左へ外す。成宮という選手は初めて見たが、運動量は多く、積極性もあって、面白い。そして41分、左WB杉田のスルーパスに右IH阪口が走り込んで、クロスにFW浜野が詰めると、CB坂井がオウンゴールを献上してしまう。レオネッサ、3点目。さらに45分、左WB杉田のクロスにFW浜野がヘディングシュート。レオネッサが前半だけで4点を挙げた。
後半最初にアルディージャはCF高橋と右IH野口を下げて、FW山崎、右SH大熊を投入。布陣も4-4-2に変更する。序盤、積極的に攻めるアルディージャ。だがレオネッサは守備も堅い。逆に7分、CB西川の縦パスを受けた右IH阪口がうまく反転し、さらに縦パス。FW浜野から左に流して、左WB杉田がミドルシュート。バーを叩く。10分にはCB三宅の縦パスに左IH成宮が抜け出してシュート。DFがブロックする。そして12分、右IH阪口からの縦パスにFW高瀬が抜け出してシュート。ついにレオネッサが5点目。
13分には左IH成宮がFW高瀬と縦のワンツーからミドルシュート。14分、右WB伊藤の縦パスを受けたFW浜野が中へドリブルしてミドルシュート。15分、ようやくCH上辻がこぼれ球を拾って、ミドルシュートを放つが、GK山下が難なくセーブする。レオネッサは16分、右IH阪口を下げて若い天野を投入する。浜野より1学年上だが、まだ17歳。アルディージャは20分、CH上辻を下げて堰。24分にはFW井上を狙った右SH大熊の縦パスのこぼれをCH堰がミドルシュート。25分、左SH仲田を下げて村上を投入する。レオネッサは27分、左WB杉田のスルーパスにFW浜野が抜け出してシュート。GK望月がナイスセーブする。
その後しばらくはアルディージャが積極的に攻めていく。32分にはCB坂井に代えて長嶋を投入。しかし35分、レオネッサがCB西川と伊藤を下げて、CB竹重と右WG水野を入れると、再びレオネッサの攻撃が活性化。37分には右WB水野が中へドリブルをして、FW浜野がミドルシュート。その後、アルディージャは左SB鮫島が足を攣って、村上を左SBに下げる。44分、FW高瀬のスルーパスにFW浜野が抜け出すが、CB乗松がクリア。直後には菊池と長江という19歳の若い選手を投入。最後はレオネッサが余裕をもってゲームを閉じた。5-0。WEリーグの開幕戦は大差のゲームとなった。
あそこまで再三裏を取られるのはさすがにアルディージャの守備に問題あり。攻撃面でもレオネッサのプレスが厳しかったかもしれないが、あそこまで中盤でパスを繋げないとやはり厳しい。佐々木則夫氏が総監督で参画した新しいチーム、鮫島や有吉、坂口といった経験豊富な選手も参加したということで興味はあったが、まだまだチームができていなかった。大差のゲームはライトなファンの注目を集めるにはいいのかもしれないが、なでしこリーグからのファンにはやや物足りない開幕戦だったかもしれない。いずれにせよ新しいリーグが始まった。今度こそ女子サッカーがしっかりと日本に根付き、そして再度のW制覇につながることを期待したい。