とんま天狗は雲の上

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WEリーグ第1節 日テレ東京ヴェルディベレーザvs.三菱重工浦和レッズレディース

 午前中に行われたWEリーグ開幕戦はレオネッサが大差で勝利。やや大味なゲームで開幕したWEリーグだが、開幕節の目玉は昨季なでしこリーグで優勝したレッズと皇后杯優勝のベレーザの対戦だ。両チーム、代表選手が数多く顔を揃える。ベレーザの布陣は4-4-2。植木と小林里歌子の2トップに、右SH遠藤純、左SHに木下。ボランチは三浦と中里。DFは右SBに代表でも不動の清水、左SB宮川。CBには土光と村松。GKは21歳、若い田中桃子が守る。対するレッズも同じく4-4-2。安藤梢と塩越の2トップに、右SH水谷、左SH猶本。ただし、猶本と塩越は頻繁にポジションを入れ替える。ボランチは柴田と栗島。右SB清家、左SB佐々木繭。CBに南と高橋はなが並び、GKは池田。

 開始5分、レッズは右SB清家のフリックから左SH猶本がドリブルで運び、切り返してミドルシュート。序盤はレッズが積極的に攻めていく。序盤やや受け身になったベレーザだが、9分、CB土光のフィードからFW植木がシュート。次第にベレーザも攻め始め、お互い激しい球際の攻防が続く。18分、左SH猶本のFKを右SB清家がヘディングシュート。GK田中がファインセーブ。こぼれ球をFW安藤がダイビングヘッドするが、これもGK田中がセーブした。

 ベレーザは20分、FW小林から右SH遠藤とつないで右へサイドを変えると、右SB清水の落としからCH中里がスルーパス。清水が走り込んでシュートを放つ。が、サイドネット。27分、CH中里のスルーパスに抜け出したFW植木のシュートはGK池田がナイスセーブ。この時間帯、ベレーザのプレスが強まり、レッズがパスを回せなくなる。30分CH中里。31分右SH遠藤とミドルシュートを放っていく。そして33分、CH三浦のフィードをFW植木が左に落とし、FW小林のパスに走り込んだ植木。シュート。ベレーザが先制点を挙げた。

 36分には右SB清水のクロスにFW植木がダイビングヘッド。CB高橋がクリアする。続く右SH遠藤のCKにCB土光がヘディングシュート。しかしこれはポスト右に外した。前半はこのまま、ベレーザのリードで折り返した。

 レッズは後半頭から、水谷を下げて、FWに菅澤を入れる。安藤が右SHに回った。すると4分、CB高橋の縦パスから右SH安藤がドリブルで前進。クロスにFW菅澤がうまく合わせてシュート。後半早々、レッズが同点に追い付いた。直後には右SB清家に代わり、長嶋を投入。ゲームは再び互角に戻った。17分、足を攣った栗島に代わり、左SHに遠藤優を投入。安藤をボランチに下げて、猶本が右SHに回る。19分、レッズが攻め込み、こぼれ球を左SB佐々木がミドルシュート。しかしこれはGK田中が正面でセーブした。

 ベレーザは20分、左SH木下に代えて北村を投入。23分、右SH遠藤純がドリブルからミドルシュート。だがDFがブロックする。25分、今度は猶本を下げて、FW島田を投入。一時、塩越が左SH、遠藤優が右SHに入るが、島田、塩越、遠藤の3人は適宜ポジションをチェンジする。28分、CH柴田の仕掛けからFW菅澤が落とし、右SH遠藤優が繋いで、柴田がシュート。だがDFがブロック。直後にはFW小林のスルーパスにFW植木が抜け出すが、シュートは左に外した。

 31分には右SH遠藤純のフリックにFW植木が走り込み、右に流して、CH中里がシュート。GK池田がセーブ。32分、CH中里のスルーパスにFW小林が抜け出すが、シュートはGK池田がナイスキャッチする。再三、レッズCBの裏を狙うベレーザだが、代表CBの南、そしてCB高橋はなが立ちはだかる。特に高橋は強い体を生かして、植木の突破を止めていった。40分、ベレーザは左SB宮川を松田に交代する。そして43分、FW塩越のスルーパスにFW菅澤が抜け出すと、飛び出したGKをかわして左へクロス。左SH島田のシュートは右SB清水がブロックするが、はね返りを拾ったFW塩越がうまくDFを背負って向きを変え、見事がミドルシュート。ゴール右上に突き刺した。勝ち越し点。

 この後、ベレーザはCB松村を下げて右IH菅野を投入。3-4-2にして攻めるが、レッズもロングクリアで必死に守る。45+4分には右SB清水のクロスにFW植木がヘディングシュート。だが枠は捉えられない。そしてタイムアップ。2-1。昨季女王同士の戦いはレッズが勝利。WEリーグ開幕戦を飾った。

 いいゲームだった。どうしてWEリーグは開幕戦をわざわざ神戸で開催したのだろう。ベレーザとレッズに偏ってしまうことを嫌ったのかな。それでもやはりWEリーグになってもベレーザとレッズ、そして3バックに布陣を変更したレオネッサの3チームを中心に進んでいくことは間違いない。幸い、今後もDAZNで中継をしてくれるようだ。名古屋にチームがないことは残念だが、今後もこの3チームを中心に観戦を続けていきたいと思う。