まさかアメリカがオランダに、それも0-3という大差で敗れるとは思わなかった。おかげで日本は引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる。でも2点差以上の負けなら逆転でグループリーグ敗退。けっして油断はできない。
日本の布陣はオランダ戦と同様3-5-2。松窪と山本を2トップに置き、中盤は大山をアンカーに、右IH藤野、左IH岩崎。WBは右に杉澤、左に小山。CBは右から田畑、石川、長江。GKはアメリカの大学で活躍する大場が先発した。対するアメリカは4-3-3。クーパーをトップに、トンプソンとセントナーが左右のWGに開く。中盤はデラペルータをアンカーに、右IHアルバート、左IHモルトリー。DFは右SBラウス、左SBグドリー。CBはメイソンとレアル。GKはジャスタス。
序盤から日本が積極的に攻めていく。4分、FW山本の落としから右IH藤野がミドルシュート。アメリカも7分、左WGセントナーのミドルシュートがCB田畑に当たりコースが変わる。GK大場がファインセーブで弾き出した。その後もパスを回して日本が攻めていく。14分には右CB田畑の縦パスにFW山本が走り込み、クロスにFW松窪が飛び込むが、届かない。アメリカも20分、右SHトンプソンのクロスに右IHアルバートと左WGセントナーが飛び込むが、届かない。
21分には左IH岩崎がミドルシュート。23分にはFW山本の落としから左WB小山が縦に送り、左IH岩崎が走り込んで、クロス性のミドルシュートを放つ。さらに34分、CH大山の縦パスからFW松窪がミドルシュート。35分には左IH岩崎の落としからCH大山がミドルシュート。GKジャスタスがセーブする。アメリカも38分、右IHアルバートがミドルシュート。前半はこのままスコアレスで折り返した。
後半はさらに前からのプレスを強める日本。アメリカは9分、DFからのフィードにCFクーパーが走り込み、クロスを左WGセントナーがミドルシュート。DFブロックのこぼれ球をCHデラペルータがシュート。GK大場がセーブする。そして10分、やはりDFからのフィードの処理をCBレアルがもたつくと、FW山本が奪って、FW松窪がシュート。日本が先制点を挙げた。15分にはFW山本が仕掛けてミドルシュート。CBメイソンのブロックのこぼれ球をCH大山がミドルシュート。だがこれもCBメイソンがブロックする。
16分、アメリカはセントナーとデラペルータを下げて、左WGジャクソン、CHショーを投入する。日本も20分、山本と大山を下げて、FW浜野とCH天野を投入。そして22分、右IH藤野がショートCKからクロスを入れると、ファーに流れて左WB小山がシュート。日本が追加点を挙げる。2-0。これで決勝トーナメント進出は決まったか。しかし25分、アメリカは右WGトンプソンのクロスに左WGジャクソンが合わせて、シュート。1点を返した。
26分、日本は藤野に代えて右IH土方。アメリカもギドリーとレアルを下げて、左SBバイヤーズと左CBフリンを投入する。その後はアメリカが積極的に攻めてくる。31分、右IHアルバートがミドルシュート。33分には右WGトンプソンのクロスに左WGジャクソンがヘディングで合わせる。だが枠を外した。36分、CFクーパーが足を攣って、左WGキタハタと交代する。そして39分、CH天野からのフィードをFW浜野がヘディングで落とすと、右CB田畑40分には松窪と岩崎を下げて、FW島田と左IH吉田を投入する。
45＋1分、CHショーがミドルシュート。45＋4分にはCHショーのクロスに左WGキタハタがシュートするも枠を外す。日本も45＋5分にはFW島田がミドルシュート。GKジャスタスが弾いたボールがバーに当たる。そしてタイムアップ。3-1。日本がアメリカに快勝し、決勝トーナメントの首位通過を決めた。
アメリカはもっと強いかと思っていたが、トンプソンの速さとクロスを除いては、それほど脅威を感じなかった。決勝トーナメント1回戦の相手はグループCを2位通過したフランス。フランスはナイジェリアには0-1で敗れたものの、韓国に1-0で勝利。強敵であることは間違いない。グループBではドイツが破れていたり、この年代はどこが強いのかわからない。フランスに勝てばブラジルとコロンビアの勝者と当たる。ここまで来たら、連覇を達成してほしい。そのための戦力は十分備えている。まずは次のフランス戦、勝利を期待したい。
