とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ベガルタ、ホームの力 ガンバ、雪辱の思い

 天皇杯は準々決勝が一番面白いと言う。特にここまで上位キラーで勝ち上がってきた格下チームと上位チームとの戦いは、勢いと強さの対決が面白い。ベガルタvsフロンターレはまさにそんな戦い。
 とは言っても、見始めたのは後半途中から。前半36分の中島のシュートはVTRで見たが、勢いの感じられる気持ちのこもったシュートだった。
 後半に入ってもリードするベガルタが早い出足で再三カウンターを仕掛け、フロンターレ・ゴールを脅かす。もちろんフロンターレも中村から何本もいいパスが前線に出されるが、ベガルタの固い守備の前になかなか決定的なチャンスが得られない。
 そして後半35分、右サイドからのクロスを関口が身体で押し込み、追加点を挙げた、と思いきや、なんとハンド! このゲームの関口は再三早い突破でフロンターレ守備陣をかく乱、ゴールを脅かした。しかし、もうすぐ勝利と思ったロスタイムにアーリークロスに飛び出したGKの林がボールに触れず、村上に同点ゴールを浴びてしまった。ああ。
 延長戦に入り、フロンターレが圧力を強めるが、ベガルタのカウンターも脅威。次第にフロンターレが動けなくなりだした延長後半5分。関口からのアーリークロスに平瀬が頭で合わせ、ついにフロンターレを突き放した。
 中島、パク・チュソンと足をつる選手が続出する激しい戦いの中、ホームの大声援に後押しされて、最後まで動きが衰えることなく走りきり、ついに準決勝進出を果たした。

 J1昇格も決め、勢いのベガルタを迎え撃つのは、ガンバかアントラーズか。心情的には同カード今シーズン3連敗のガンバを応援していたが、延長までもつれこんだベガルタvsフロンターレの中継が終わり切り替わったのが、ちょうど山崎のゴールが決まった直後の前半30分。遠藤のFKをうまく逸らして曽ヶ端の肩口を抜いた。
 しかしアントラーズはリードされても落ち着いたパス回しと興梠の鋭い飛び出しで押し気味にゲームを進める。39分、野沢のシュートがポストを叩く。そしてロスタイム、興梠のパスに田代が抜け出してシュート。いったんはポストに嫌われるが、跳ね返りを再度ゴールに突き刺した。
 後半に入ってもガンバがパスを回すものの、田代、興梠のカウンターが脅威。それでも24分に、二川が中盤でがんばってドリブルで駆け上がり、右の橋本にパス。新井場が振り回されて簡単にクロスを上げさせて、内田からこぼれたボールを山崎がゴールに突き刺した。
 その後もアントラーズが押し気味に進めるが、本山に代わって投入した遠藤康からの再三のスルーパスもタイミングが合わずオフサイドを連発するなど、クレバーかつ必死な守りで最後まで守りきり、ガンバが雪辱を果たした。
 さて次のガンバvsベガルタは2週間後。今年はクラブW杯もなくしっかり休養が取れる日程。気持ちの入ったゲームを期待したい。
 ちなみに逆サイドではエスパルスが延長アルビレックスを下し勝ち上がった模様。グランパスも明日の名岐ダービーはJ1の実力を見せつけてすっきり勝ち上がり、東海ダービーに進んでほしいもの。明日もまた見なくっちゃ。