とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブラジルは余裕のグループリーグ突破 コートジボワールはいいチームだが・・・

 死のリーグと言われたG組だが、ブラジルが一つ抜けた実力を披露。余裕でコートジボワールを退けて、2連勝でグループリーグ突破を決めた。コートジボワールもいいチームだったが、1-3はやや点差が開きすぎたか? カカを次戦出場停止にしたのも、ブラジルの次戦がポルトガルなことを考えればちょっと余計な行為だった。
 キックオフ直後、ロビーニョがドリブルからミドルシュートを放つが、その後はコートジボワールが前から積極的なプレスをかける。しかしブラジルも余裕で受けて、非常に落ち着いた静かな立ち上がりという印象。15分、ドログバが倒されたファールからエブエがFKを放てば、ブラジルも19分、エラーノのCKにジウベルト・シウバがシュート。跳ね返りをロビーニョがシュート。
 コートジボワールがボールをキープしてパスを回すが、ブラジルは中央をきちんと閉じて決定機は作らせない。ルシオが身体を使ったうまい守備を見せれば、フェリペ・メロジウベルト・シウババイタルエリアをけっしてコートジボワールの自由にさせない固い守備。
 そして25分、ロビーニョからルイス・ファビアーニョ、カカとつないでスルーパスにルイス・ファビアーニョが走り込み、GKの左肩上、狭いエリアを強烈に打ちぬく見事なシュートで先制点を上げる。あまりの見事さにしばらくはコートジボワールも前に行けなくなるほど。
 後半に入り、またコートジボワールが前から仕掛けるが、ブラジルがカウンターから一瞬、ルイス・ファビアーニョがボールを高くリフティングしてDFを3人かわし、最後はGKの脇を抜いて追加点。しかし最初のトラップで腕に当たると、もう一度肩から二の腕の辺りでボールをコントロールしており、明らかにハンド。その後、審判とルイス・ファビアーニョがにこやかに話している場面が映されたが、「見事なリフティングだから、ハンドを見逃しちゃったよ」とでも話していたか。確かにハンドの有無にかかわらず見事なゴールだった。
 コートジボワールにすれば、主導権を握っているはずが、あっという間に2点を取られ、なんか納得がいかない。9分、ディンダンのクロスにドログバがヘッドで合わすが、惜しくも枠を外れる。14分には代わったジェルビーニョの長駆ドリブルからカルーのスルーパスジェルビーニョが走り込む。
 しかしコートジボワールが攻め込むとブラジルにさらにチャンスが生まれる。16分、ロビーニョのパスからマイコンがクロスのパスを返すと、カカがスルーしてロビーニョからカカに戻してシュート。ここはGKがセーブするが、17分、同じくロビーニョのパスにカカが左サイド深くドリブルするとグラウンダーのクロスにエラーノが楽々シュート決めて3点差に突き放す。
 さすがにコートジボワールもこれで少し気落ちしたか、その後しばらくはブラジルが圧倒。25分、マイコンミドルシュート。30分にはルイス・ファビアーニョのポストプレーダニエウ・アウベスミドルシュート。32分には前線4人の豪華なパス交換も見られ、ブラジルの強さを魅せつける。
 しかしコートジボワールも頑張る。34分、ジェルビーニョのドリブルから戻したところをヤヤ・トゥーレアーリークロスを上げると、ドログバがブラジルDF陣の裏を取ってナイス・ヘディング。一矢を報いる。
 その後は元気を取り戻したコートジボワールが反撃にかかるが、ラフなファールが続いて、カカがケイタとトラブル。イエローを1枚もらった直後に今度は走り寄るケイタの胸に肘打ち。これで2枚目のイエローをもらい、退場してしまう。
 しかしこれで時間も過ぎて、もやもやしたままタイムオーバー。3-1でブラジルが勝利した。ブラジルにすれば少し後味が悪かったが、3-1と快勝して決勝トーナメント進出を決定。一方、コートジボワールはもう少し点差を少なくしておきたかった。
 さっき終わったポルトガルvs北朝鮮戦がなんと7-0とポルトガルの大勝で、これでポルトガルとの得点差が9点と大きく開いてしまった。コートジボワール北朝鮮相手に大量得点を狙いたいだろうが、ブラジルがポルトガル相手にどこまで真剣に戦うかも気になるところ。とりあえずカカはいないし、調子に乗ったポルトガルも怖い。アフリカ勢でコートジボワールが一番強いと思ったが、なかなかうまくいかないものだ。切れずに最後まで頑張ってほしい。