とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マリノスvsガンバ 熱い一戦にセブンティーンの活躍

 遠藤が絶好調だ。前節のロスタイムの勝ち越しゴールに続いて、このゲームでも積極的に動きゲームをリードしていく。
 開始早々の1分、宇佐美からのパスにイ・グノが走り込むと、クロスを橋本がシュート。中澤が弾いたところを再度シュート。2分にも宇佐美のパスにイ・グノが走り込むが、中澤の対応はPKでも仕方ないところを、開始早々ということもありノーファール。ここから既にこの日のガンバには運がなかった。それにしても実況の野地アナウンサー。選手の名前を言ってくれ。
 その後もガンバはハイペースで攻め続ける。7分には平井、宇佐美と続けてシュートを放てば、8分にはイ・グノのポストに宇佐美がシュート。9分にも宇佐美がドリブルからシュート。圧倒的に攻め続けるが、ゴールにならない
 と、ここからじわっとマリノスが反撃を始める。攻撃の中心は俊輔。12分、渡辺のポストプレーに兵藤がスルーパスを出すと、俊輔がピッチを横断して走り込むと追い付きざまシュート。13分にはこの日初先発のFW小野が山口の前に走り込んでシュート。18分にも小野が積極的にシュートを狙う。
 小野は17歳ながら、積極的な姿勢や身体の使い方、ボール捌きが目を引く。しかしこの日放送の野地アナウンサーと山本昌邦氏がうっとうしい。野地アナウンサーは「小野は最年少の初先発」というものの何故か年齢を言わないし、山本氏に至っては「イ・グノが本調子でない」と言うばかり。そんな感想の繰り返しはいいから、ボールを持ちシュートを放った選手の名前をちゃんと言ってほしい。
 20分過ぎからはまたガンバが押し返す。安田のクロスに橋本がヘッド。25分には宇佐美がシュート。ちなみに野地アナウンサーは「明神」と連呼。35分には遠藤がパスカットからミドルシュート。45分、小野がロングシュート。その積極性がいい。
 ちなみに山本氏は「20分過ぎからマリノスが押し返した」と言っていた。W杯でも思い込みの誤認解説が目立ったが、NHKもいい加減、山本氏を重用するのは勘弁してほしい。
 ガンバは後半の頭から平井に代えて二川を投入。これで再びガンバ・ペース。3分、安田から二川を経由して橋本のシュート。6分にも二川から遠藤がシュート。
 しかし11分、マリノスのCKに両チームの中澤同士がマッチアップすると、逃げるマリノスの中澤をガンバの中澤が引っ張って倒しPK献上。ところがこれが入らない。渡辺がPK失敗。
 その後、両チームとも次第に運動量が落ちて、中盤が空いて、交互に攻め合う展開。17分、二川のクロスに遠藤がヘディングシュート。18分、金井がミドルシュートを放てば、20分には中村から小野のシュートのこぼれを山瀬がシュート。21分、遠藤のFKがバーを叩けば、27分、小野のシュートはポスト直撃。
 37分、二川のスルーパスに反応したイ・グノのシュートが枠を外す。38分、安田から佐々木がミドルシュート。そして43分、遠藤のFKに反応した明神がネットを揺らすがオフサイド。攻撃的で優勢だったガンバに勝たせてやりたいと思って見ていたが、ロスタイムの4分、俊輔がドリブルで持ち上がり、小野が前を向いてキープ、高木を釘付けにしたまま、後ろから走り込んだ天野のパス。豪快なシュートがネットに突き刺さった。終了間際の劇的ゴール。
 暑い。ゲームも熱かったが、実況解説もうっとうしかった。しかし小野の清冽なプレーが、暑さ、うっとうしさを吹き飛ばした。俊輔もW杯でかなり刺激を受けて帰ってきたか。体調もだいぶ戻ってきた様子。若手とうまく噛み合うと、マリノスもこれからやっかいな存在になりそうだ。