とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ベガルタの勢いに呑まれたマリノス 守備力だけでは優勝できない

 金曜日のゲームでグランパスが勝利し、暫定的ながら4位に転落したマリノス。首位ガンバのゲームは夕方からということで、何としても勝ちたいゲームだった。その気持ちのまま、前半3分、谷口のところでボールを奪うと、小野とのパス交換の後そのまま前進、中に入れると右SB小林が上がってきてシュート。幸先のいいゴールを挙げた。
 しかし、ベガルタも負けていない。10分、スローインを受けた柳沢がクロスを送るとCBチョ・ビョングクが落として角田がミドルシュート。早々と同点に追い付いた。
 これで勢いに乗ったベガルタは12分、自陣中盤のFKから素早く前に蹴り込むと、左サイドでフリーとなったリャンのクロスに柳沢がヘディングシュート。GKの頭を越える技ありシュートであっという間に勝ち越した。
 マリノスも必死に反撃にかかるが、小野、渡辺のFWに連携が見られず。小椋がケガで栗原を左SBに起用。谷口、金井でボランチを組み、右SHは長谷川。だがこのメンバーではゲームを作るのは兵藤のみ。なかなかチャンスが作れない。
 それでも21分、長谷川が中盤でボールを奪い、兵藤がつないで最後は小野がシュート。だがポストにはね返される。逆にベガルタも29分、リャンのスルーパスに赤嶺が抜け出しシュート。だが、GK飯倉がナイスセーブ。31分、マリノスも兵藤から渡辺のスルーパスに小野が抜けてシュートを放つが、枠を外す。
 後半もベガルタがしっかり守ってカウンターで攻撃。5分、角田がGK飯倉が飛び出たところを見計らってロングシュート。あわやというシーン。そして10分。ゴールキックのボールに対して栗原のヘディングが中に入り、リャンが返して赤嶺がシュート。3点目を入れて突き放す。
 これでベガルタに勢いが出る。28分、途中交代の太田がドリブルで前進し、DFを抜いてクロス。赤嶺のシュートはGK飯倉がファインセーブ。29分には中澤から太田がボールを奪い、クロス。わずかに赤嶺に合わず。
 マリノスは31分、キム・クナン投入。ここから先はゴール前に放り込む攻撃。だが、ベガルタの守備も固い。逆に38分、ベガルタディエゴを入れると、44分、45分、47分と続けざまにディエゴからゴール前にチャンスをつかむ。まだ連携が不十分か、ゴールは決まらなかったが、このまま終了。ベガルタが3-1と勝利した。
 マリノスは俊輔がいないと攻撃に変化が乏しくチャンスが作れない。こんな状態では優勝を狙うには力不足。逆に涼しくなるにつれてベガルタが勢いを盛り返してきた。今節、ガンバとレイソルが負けてまた4チームの四つ巴になってきた。だが、この内容ではマリノスの優勝はないと断言できる。いや、こんなチームに優勝してほしくない。