とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ベガルタ対ヴィッセルは大味な撃合いの末、首位争いに執念を燃やすベガルタが勝利。

 前節のサンフレッチェとの首位決戦に敗れたとはいえ、依然勝ち点差2で優勝を狙うベガルタはホームでヴィッセルと対戦。
 前半序盤、ベガルタの動き出しがよくペースを握る。しかしヴィッセルもじっくりと守ると、次第に長いボールに小川の速さを使ったシンプルに前をめざす攻撃で押し返してくる。そして19分、野澤のCKに田代がヘディング一発。押されていたヴィッセルが先制点を挙げた。
 しかしベガルタも大きな展開で反撃する。21分、CB上本のフィードをFW赤嶺が落とし、FWウィルソンが右に展開。右SH太田のクロスがDFにブロックされたこぼれ球をCH松下がミドルシュート。GK徳重がナイスセーブを見せる。
 ヴィッセルも早く前へ送る。36分、CH橋本がミドルシュート。GK林がナイスセーブ。41分にはFW大久保のクロスに小川が前に突くと、都倉がシュート。ネットを揺らすがオフサイドの判定。
 そして42分、CH角田が左に展開すると、左SHリャン・ヨンギのクロスに赤嶺が走り込む。ヘディングシュート。前半のうちにベガルタが同点に追い付いた。
 後半は大味なシュートの撃ち合い。めまぐるしく攻守が転換し、ゴール前の攻防。4分、野澤のCKのクリアを伊野波が中へ送ると、CB北本がヘディングシュート。GK林がナイスセーブ。9分、都倉のミドルシュートをGK林がセーブ。こぼれ球を大久保がミドルシュート。11分、リャンのCKに赤嶺がシュートもDFがブロック。15分、田村のクロスに赤嶺がヘディングシュート。バーを叩く。さらに、左SBパク・チュソンのクロスに角田がヘディングシュート。
 ピッチが悪く、足を滑らせる選手が続出。中盤でパスをつなぐ方が危険という判断だったのかもしれないが、落ち着かない展開。ビデオ観戦していたのは日曜の昼下がり。シュートシーンは多いもの単調な展開で、眠気をこらえながらゲームを見ていた。
 18分、野澤が左に流し相馬がシュート。GK林のクリアを小川が拾ってシュート。GK林ファインセーブ。25分、太田のドリブル突破からクロスにウィルソンがボレーシュート。さらに29分、太田のクロスにウィルソンがシュート。GK徳重がナイスセーブ。ヴィッセルはCH田中に代えてフェルナンドを投入。攻撃をリードするが、他の選手がついていけない。次第にベガルタの攻撃の時間が長くなってくる。
 36分、リャンのCKのクリアを松下が縦に入れ、鎌田が落として松下シュート。わずかにポストの右。ベガルタは38分武藤、42分中原を投入。43分、左サイドをリャンが武藤とのワンツーで抜け出しシュート。伊野波のブロックのはね返りを武藤がシュート。
 そして45分、リャンのCKを松下がヘッドでつなぎ、鎌田が足を伸ばしてワントラップからオーバーヘッドキック。執念を見せてベガルタが土壇場で勝ち越した。このプレーで鎌田は足を攣る。ロスタイムには大久保と競ったパク・チュソンも足を攣って一時退場。スタミナを使い切ってのギリギリのゲームでベガルタが首位戦線に勝ち残った。
 ヴィッセルと互角に渡り合って気持ちで引き寄せた勝利。こういうチームはサポーターも燃えるだろうな。次節はグランパスヴィッセルと対戦。ベガルタとは違う戦い方になるはず。どういうゲーム展開になるか、楽しみだ。