とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

首位・3位対戦は両チーム決め手のないままドロー。タフだけどスマートではない。

 3位レッズが首位ベガルタをホームに迎えてのゲーム。レッズは前節同様、原口をワントップにボランチには阿部と小島を並べた。対するベガルタはウィルソンが出場停止で、柳沢と中原の先発。ケガで赤嶺はベンチスタート。関口と上本は欠場。代わりにCBには渡辺が入る。
 序盤、ベガルタが攻勢。10分、左SBパク・チュソンのクロスに中原がヘディングシュート。14分にはリャン・ヨンギのFKに右SB菅井がヘディングシュート。さらに20分にはリャン・ヨンギのCKがこぼれたところを渡辺が落とし、角田がシュート。だがふかしてしまう。
 レッズは守備の局面で全員がハーフウェイラインから自陣に引いてブロックを作る。ベガルタも元々守ってカウンターというチームだけに、レッズに引かれるとパスは回るものの崩しきれない。結果、シュートシーンはセットプレーからという状況。
 31分、GKからのフィードをリャンが受けて、そのままシュート。GK加藤がセーブ。39分にはパク・チュソンのクロスを柳沢がバックヘッド。だが、枠を捉えられない。対するレッズも42分、槙野のFKが壁に当たる。他には1分の阿部のミドルと11分の宇賀神のドリブルからのシュート(DFに当たる)くらい。両チーム、にらみ合ったまま前半を終えた。
 後半になってレッズが攻撃を始める。1分、マルシオ・リシャルデスがドリブルからミドルシュート。ポストを叩く。阿部、小島から縦パスが入り、前線に動きが出てくる。しかしそれに呼応してベガルタもカウンター。6分、右SH太田がドリブルで抜け出し、クロスからDFのクリアを角田が拾って、最後は富田がシュート。ベガルタはやはりボランチのふたりが効いている。
 レッズは7分、マルシオのクロスを梅崎が落として柏木がシュート。だが、富田がブロック。11分にも原口のドリブルから柏木、宇賀神、柏木と戻りミドルシュート。だがリャン・ヨンギがブロック。左サイド梅崎に渡るも富田がブロック。ベガルタの守備意識も高い。
 18分、ベガルタは柳沢に代えて赤嶺を投入。すると直後の19分、後方からのフィードに赤嶺が切り返しからシュート。24分にはリャン・ヨンギのスルーパスに赤嶺が抜け出し、いったん戻して菅井がクロス。中原がジャンプするが、GK加藤が抑える。30分、角田のクロスに中原がヘディングシュート。だがこれもGK加藤がセーブ。
 レッズは26分、原口と小島に代えて、田中達也山田暢久の両ベテランを投入。ベガルタも中原に代えてドリブラーの武藤。だがこれでゲームが大きく動くことはない。運動量を補完し、いよいよ堅いゲームになる。
 38分、宇賀神が右サイドからいったん戻すと、山田のクロスに田中が抜け出しヘディングシュート。GKを弾いてゴールに転がり、ようやく得点かと思ったがオフサイドの判定。ベガルタも40分、リャン・ヨンギのFKのこぼれを角田がボレーシュート。しかしこれも浮いてしまう。
 結局、このままスコアレスドロー。両チームとも守備が堅く、それをこじ開けるだけの攻撃力もなく、タフだけどスマートではない。Jリーグのレベルを感じるゲームだった。さて、ユーロでも見ることにしよう。