とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

北朝鮮は強い。だがそれと互角以上に押し込んだなでしこはさらに強い。でもゴールは奪えず、悔しいドロー。

 北朝鮮と対戦するのは久し振り。五輪予選以来2年振り。日本は有吉が負傷で右SBに山崎を起用。左SHには高瀬を先発させた。だが、前半立ち上がり、北朝鮮が積極的に攻めてくる。2分、右SHキム・スギュンのクロスにFWラ・ウンシムが飛び込む。GK海堀がセーブ。10分には左SHリ・エギョンのクロスをFWホ・ウンビョルが落とし、CHチェ・ウンジュがミドルシュート。10分を過ぎてようやく日本もパスが回せるようになってくる。北朝鮮は早々と16分、足の故障でFWホ・ウンビョルをキム・ユンミに交代する。
 17分、左SH高瀬からのパスをCF大儀見が落とし、阪口が強烈なミドルシュート。だがCBキム・ウンハが身体を張る。北朝鮮はしっかりと守備を固めて、2トップを中心にカウンターを仕掛ける。だが日本の守備も負けていない。特にCB熊谷がFWラ・ウンシムを完全に抑え込み、CB岩清水はいつもの読みで再三ナイス飛び出し。攻撃の芽を摘んでいく。だが攻撃は北朝鮮の堅い守りを崩し切れない。互角の戦いが続く。
 31分、岩清水からラ・ウンシムがボールを奪い、戻したボールをCHキム・ウンジュが縦パス、CHチェ・ウンジュがミドルシュート。わずかにバーの上。33分にはFWラ・ウンシムがドリブルでCB熊谷を抜くが、シュートは左SB宇津木がブロックする。日本の守備は良く連携が取れている。裏を狙う北朝鮮の攻撃に対して、CBでよくラインをコントロールし、再三オフサイドを奪う。
 39分、宮間がミドルシュート。GKホン・ミョンホがキャッチ。北朝鮮も41分、FWキム・ユンミのパスからFWラ・ウンシムがミドルシュート。そしてアディショナルタイム1分、左SHリ・エギョンが右SB山崎をかわしてミドルシュート。バーを叩く。北朝鮮は運動量が多く、球際も強い。そして短いパスをつなぐ技術にも優れる。ほぼ互角の展開で前半を終えた。
 後半序盤、日本が攻勢をかける。2分、宇津木のクロスのこぼれを川澄がスルーパス。大儀見がシュートするもGKホン・ミョンヒがセーブ。惜しい。その後、北朝鮮が押し返すが、8分、熊谷の強い縦パスを大儀見が見事なトラップ。大野に流し、ドリブルから左に展開。高瀬のクロスに阪口がシュート。ネットを揺らすが、高瀬の位置がわずかにオフサイド。ゴールは認められなかった。
 15分、高瀬に代えて中島を投入。17分、宮間がミドルシュート。21分、大野の落としから宇津木がミドルシュート。日本が攻めるが、北朝鮮もしっかりと守る。がっぷり四つの好ゲーム。22分、岩清水からのフィードを受けて大儀見が大野とのパス交換からシュート。29分、大儀見の落としから宮間がスルーパス。大野の前に落ちるが、GKも眼の前。こぼれたボールを大儀見がシュート。GKホン・ミョンヒが身体に当てる。
 日本が押し込むが、どうしてもゴールが奪えない。30分、山崎に代えて岩渕を投入。中島を右SBに回す。36分、大野がミドルシュート。39分、大儀見の落としから宮間がスルーパス。岩渕が見事な反転でDFをかわしGKと一対一。シュートを放つが、GKホン・ミョンホがスーパーセーブ。足を伸ばしてゴールを阻む。44分、45分と大儀見。さらにアディショナルタイム1分には岩渕とミドルシュートを放つが枠に入らない。結局お互い最後までゴールを奪えず、スコアレスのまま、ドローで終わった。
 後半は完全に日本ペース。だが北朝鮮も最後まで守備が堅い。しかし日本もそれ以上にすばらしい守備を見せた。がっぷり四つ。いや内容的には日本が勝っていたが、残念。だが久し振りにいいゲームを見せてもらった。特に日本の守備には感心した。攻撃も大儀見の成長には目を見張るが、さらに後続からの攻撃が欲しい。韓国戦では大量得点での勝利を期待したい。