とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なでしこ代表初出場選手を2名含むフレッシュなチームでヨルダンに快勝。W杯出場を決める。

CB高畑、右SB小原の代表初出場組に加え、CH猶本、左SH後藤、CB乗松は初先発。なでしこは若手主体のフレッシュなチームでヨルダン戦に臨んだ。キックオフ前の円陣で、宮間が「W杯出場を勝ち取るよ」と声を挙げる。これに触発されてか、序盤から日本が積極的に攻め込んでいく。
 2分、左SB宇津木のクロスからFW吉良がシュート。4分、CB乗松のフィードを受けてFW高瀬がシュート。初戦オーストラリア戦と打って変わり、二人のFWが序盤から積極的にシュートを打っていく。8分、左SH後藤のクロスをCH阪口が落とし、FW吉良が戻したボールをCH猶本がミドルシュート。猶本のシュート意識が高い。どんどんと思い切ってミドルシュートを打っていく。
 11分には右SH中島とのパス交換から右SB小原が抜け出し、クロスにFW吉良がシュート。DFのブロックのはね返りを今度はFW高瀬がシュート。しかしこれもブロックされる。さらに17分、CH猶本の縦パスから右SH中島がミドルシュート。18分、左SH後藤のクロスに右SH中島がシュート。GKアル・サディがスーパーセーブを見せる。続くCKに左SH後藤がヘディングシュート。しかしなかなかゴールが決まらない。猶本は隙あらばミドルシュートを狙うが、やや気負い過ぎ。佐々木監督から「もうミドルシュートは打つな」と指示が出る。その後、チャンスにもミドルシュートを封印してしまったのは少し残念だった。
 先制点はようやく26分。CH猶本の大きく局面を変えるサイドチェンジが起点となった。右サイドに大きく展開すると、右SB小原が上がって中へパス。FW高瀬がいったん戻し、小原が落とすと、右SH中島と高瀬がパス交換。右サイドを破った小原のクロスをDFがクリアすると、CH猶本が今度は左に展開。そして左SB宇津木のクロスにFW吉良がヘディングシュートを決めた。猶本の左右への展開からゴールが決まった。
 しかしその直後、ヨルダンのCHアルナベルの蹴ったCKにCFジベーラがドンピシャ・ヘディングシュート。しかしGK海堀がすばらしい反応でスーパーセーブ。さすが海堀。このプレーは大きかった。
 その後も33分、FW高瀬のミドルシュート。35分、FW吉良のクロスから高瀬がヘディングシュート。さらに41分には右SH中島のグラウンダーのクロスにCH猶本がミドルシュートを放つ。このゲーム、両FWはタイミングよく下がってはボールをさばき、いい動きを見せていた。特に吉良の動きがいい。
 そして45分、その吉良からスルーパスにCH阪口が抜け出してミドルシュート。ポストに当たってはね返ったボールに右SH阪口が強烈なミドルシュートを蹴り込んだ。追加点。前半で2-0と突き放した。
 後半、猶本と宇津木のポジションを交代する。前半、何度も右サイドを駆け上がった右SB小原に較べ、左サイドからの上がりは少なかった。元々CHの宇津木だけに仕方ないが、猶本の長いパスを出せる能力をSBで試したかったか。それともCHで活躍する慢心を諫めたか。しかし後半3分、またも猶本から追加点が生まれる。左SB猶本のクロスをFW高瀬が落とし、CH阪口がミドルシュート。きれいにゴールが決まる。
 後半は前半のようにやみくもにミドルシュートを狙うことなく、しっかりとパスを回して崩してチャンスを作っていく。15分、左SH後藤のクロスをCH阪口が余裕のトラップで落としてFW吉良がシュート。16分、右SB小原のスルーパスにFW高瀬が抜け出し、クロスにCH宇津木がシュート。そして17分には、宇津木に代えて杉田を投入。これで代表初選出の選手も全員ゲームに出場だ。
 23分、右SB小原の縦パスに右SH中島が抜けてクロスを入れると、ヨルダンの右SBアルシャサトがオウンゴール。日本4点目。そして26分、CB高畑に代えて澤。28分、FW高瀬に代えて大儀見を投入。若手とベテランとの融合を図る。
 31分、CH杉田のドリブル突破で得たFKを中島が直接決めて5点目。杉田は35分、36分と積極的にミドルシュートを放ち、ゴールを脅かす。積極的な姿勢がいい。そして37分、中島のFKからCH阪口がヘディングシュートを決める。6点目。アディショナルタイムにはCKのこぼれをCH杉田がシュート。コースがややずれてFW吉良がシュート。7点目。結局ここでタイムアップ。7-0の圧勝で日本がW杯出場を決めた。
 前2試合に較べ、選手たちがとてもリラックスしてよく動いていた。時間をかけて連携を高めてきた成果が出たということか。しかしW杯出場は既定路線。さあ次はアジア杯を獲りにいこう。相手は中国か韓国か。いずれにせよ長年のライバル、強敵であることは間違いない。次はどんなメンバーを先発させるのか。それが楽しみだ。