とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

L・クラシコ。ベレーザ、若い力でレオネッサに勝ち切る。

 レアル・マドリードバルセロナエル・クラシコを模して、ベレーザ対レオネッサの対戦を一昨年からL・クラシコと呼んでいる。まあ、そんなパクリの名前を付けなくても、ベレーザ対レオネッサは興味ある対戦。今シーズンは6位対7位という思いもよらぬ順位での対戦になった。
 今シーズン初めて観戦するベレーザだが、攻撃陣が若い。CF嶋田は22歳だが、その下に右SH籾木18歳、OH長谷川17歳、左SH隅田18歳と並ぶ。CHは阪口26歳、原25歳と中堅が締めるが、右SB清水も17歳だ。最も、左SH増矢18歳、右SH京川20歳、右SB野口18歳、CB三宅18歳とレオネッサも若い。若いチーム同士の対戦だ。
 前半8分、右SH籾木の縦パスに右SB清水が駆け上がり、クロスにOH長谷川が走り込む。12分、嶋田のCKにCB岩清水がシュート。さらに12分、右SH籾木のパスカットから縦パスをCF嶋田が落とし、OH長谷川が右から中に切れ込んでシュート。GK海堀がファインセーブで弾き出す。ベレーザが前半序盤、積極的に前からプレスをかけて押し込んでいく。19分にはCH原のドリブルから左に流して、左SB有吉が切れ込んでミドルシュート
 序盤ほとんどいいところがなかったレオネッサだったが、20分過ぎ、給水タイムを経て盛り返した。23分、右サイドで人数をかけてボールを奪うと、OH中島がミドルシュート。DFに当たったこぼれ球をCF増矢がシュートを放つ。給水タイムを経て、高瀬と増矢のポジションを変えた。29分にはカウンターで右SH京川が走り、クロスにOH中島がシュート。
 しかし先制点はベレーザが挙げる。30分、CH原がこぼれ球を拾い、左に展開。駆け上がった左SB有吉が左に落とすと、左SH隅田が中に切れ込んでクロス。これをCH阪口がゴール前に走り込んで胸トラップからシュートを決める。見事なゴール。
 先制したベレーザがまた盛り返したが、レオネッサも負けない。38分、右SB清水に左SH高瀬がプレスをかけてボールを奪うと、スルーパスにCF増矢が走り込みシュート。GK曽山がナイスセーブ。続くゴールキックを右SH京川がカットし、ドリブルからクロス。CB岩清水がクリア。しかし39分、中盤やや深い位置からのFKを中島が蹴ると、左SH高瀬がマークについたCB岩清水を振り切って抜け出しシュート。ゴールネットに突き刺した。前半は1-1の同点で折り返した。
 後半頭からレオネッサが中島に代えて左SH伊藤をピッチに送り込む。増矢をOHに高瀬を再びCFに上げる。1分、伊藤のCKからCH澤がボレーシュート。2分、OH増矢のスルーパスにCF高瀬が抜け出してシュート。後半序盤、レオネッサが攻勢をかける。ところが5分、レオネッサのCKをOH長谷川が拾うと、そのままドリブル。一緒に走ったCF嶋田にパスをすると、その右側をCB岩清水が猛烈なスピードで駆け上がっていく。スルーパスに抜け出しそのままシュート。見事に決まり、ベレーザが後半早々勝ち越した。
 その後もベレーザが元気。CH原がドリブルでライン際まで駆け上がりクロスを入れれば、18分には右SB清水がミドルシュート。レオネッサも18分、右SH伊藤のパスを受けたCF高瀬が胸トラップからうまく反転、持ち出してシュート。GK曽山がファインセーブを見せる。
 その後も厳しい闘いが続く。中盤でCH澤とCH原が脛をぶつけ合う。給水後の22分にはベレーザがCF嶋田に代えて田中美南、レオネッサがCH南山と左SB磯金に代えて左SH仲田と渡辺を投入する。京川と高瀬の2トップ。26分には右SB清水が足を痛めて、中里に交代した。
 34分、CH増矢のスルーパスにFW高瀬が抜け出してGKと一対一。しかしGK曽山がナイス飛び出し。シュートも右手に当てて弾き出す。38分にはベレーザがCF田中美南とCH原のプレスでボールを奪い、OH長谷川がシュート。ベレーザも守りに入ることなく、前線からのプレスを続ける。
 そして39分、右SB中里の縦パスにCH原が走り込むと、そのままライン際まで上がってクロス。CF田中美南が落とすと、左SH隅田がミドルシュート。これが見事に決まり、ベレーザが3点目を挙げる。膝に手を突いてうなだれるレオネッサの選手たち。それでもアディショナルタイムには、CB三宅のフィードにFW高瀬がCB木下を抑え込んで抜け出しシュート。意地の1点を返したが、反撃もここまで。結局、L・クラシコは3-2でベレーザが勝利。両チーム勝ち点差で並んだ。
 今シーズンのなでしこリーグは上位6チームが次のステージ、エキサイティングリーグに進むレギュレーション。両チームとも今後はしばらく下位チームとの対戦が続く。お互いだいぶ調子を取り戻してきたようだから、これから順位も次第に挙げてくれるだろう。W杯期間中はなでしこリーグどころではないだろうが、また次にゲームを見るときにはどんな順位になっているだろうか。いよいよ暑い季節に入っていくが、選手にはみんながんばってほしい。