とんま天狗は雲の上

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皇后杯 準々決勝 浦和レッズレディースvs.INAC神戸レオネッサ

 皇后杯のもう一試合は昨年優勝したレッズレディースと昨季WEリーグ優勝のレオネッサの対戦。今季のWEリーグでも現時点で首位と2位につけている。レッズの布陣は4-2-3-1。島田をトップに、トップ下に猶本。右SH水谷、左SHに清家。ボランチは塩越と栗島で組み、DFは右SB遠藤優、左SB佐々木繭。CBは安藤梢と石川璃音。GKは福田。最初にCB安藤と聞いた時は誰かわからなかったが、今季はCBに負傷者が多く、安藤梢がCBを務めていると言う。コンビを組む石川は19歳。なんと2倍以上の年齢差だ。

 対するレオネッサの布陣は3-5-2。愛川と阪口の2トップに、中盤は伊藤美紀をアンカーに、右IH成宮、左IH山本摩也。WBは右に守屋、左に竹重。右から土光、三宅、井手の3バックにGKは山下。愛川と井手はまだ19歳だ。土光は昨年6月にベレーザから移籍した。田中美南はベンチにも入っていない。

 序盤からレッズレディースが攻めていく。2分、OH猶本のクロスのこぼれをCH塩越がミドルシュート。4分、CH栗本の縦パスを受けたCF島田がドリブルで持ち込んでシュート。ポスト左に外す。7分にはOH猶本のFKからCB安藤がヘディングシュート。だがこれもゴールの左。15分、CF島田から右に流して、SH清家がシュート。GK山下がキャッチ。続いて右SH水谷もミドルシュートを放つが、これもGK山下がキャッチした。さらに16分、OH猶本のミドルシュートも枠を捉えられない。

 しかしそこまでレッズが一方的に攻め立て、レオネッサのシュートはゼロ。と思ったら21分、自陣でボールを奪うと、左IH山本が前線へ蹴り出す。これに走り込んだのが右WB守屋。飛び出したGK福田をかわしてさらに前に蹴り出すと、走り込んだ右IH成宮が追い付いてゴールに蹴り込む。ここまで押されに押されていたレオネッサが先制点を挙げた。さらに23分、今度はCH伊藤から右前に大きく蹴り込むと、ここに走り込んだのも右WB守屋。クロスに右IH成宮が走り込んでシュート。あっという間にレオネッサが追加点。2点を挙げた。

 しばらく呆然のレッズレディース。だが28分、CB安藤がミドルシュートを放つと、再び気を取り直して、攻めていく。33分、右SB遠藤のパスからCF島田が右に開くと、走り込んだOH猶本が持ち込んでシュート。GK山下がナイスセーブ。しかし勝ち越したレオネッサはようやく勢いを取り戻し、シュートカウンターから攻めていく。37分、右WB守屋のクロスのこぼれを右IH成宮が拾い、横に流して、CH伊藤がミドルシュート。38分には左からのクロスがファーに流れて、右WB守屋がシュート。さらにこぼれ球を左IH山本がシュートを放っていく。42分、左IH山本のFKは飛び込んだ選手には合わず、わずかにポスト右に外れた。前半はこのままレオネッサの2点リードで折り返した。

 後半も序盤、レオネッサが攻める。2分、右WB守屋から右に繋ぎ、右IH成宮のパスをCB土光がミドルシュート。11分には左IH山本を高瀬に交代した。序盤こそやや劣勢だったレッズだったが、次第に再び攻め始める。しかし15分、左SH清家のシュートはGK山下がキャッチ。21分、OH猶本から左前に蹴り込むと、左SH清家が抜け出してシュート。だがGK山下がファインセーブ。ゴールを許さない。23分にはOH猶本のクロスから左SH清家がシュート。枠を外す。

 25分、レッズは左SB佐々木を下げて、CF西尾を投入。島田を右SHに下げて、水谷を左SBに回す。レオネッサも26分、膝を痛めたCB三宅に代わり、CH脇阪を投入。土光を3バックの中央に移し、竹重が右CB。左WBには伊東が回った。27分、OH猶本のパスからCH栗島がシュート。だがDFがブロック。29分、CH塩越から右に展開。右SB遠藤のクロスを左SH清家がシュート。これもGK山下がビッグセーブで弾き出す。

 その後も攻めるレッズは30分、左SB水谷のクロスのこぼれ球をCB石川が縦パス。CB安藤が受けて、反転からシュート。これが決まる。ようやく1点を返した。さらに36分には左SB水谷のクロスに右SH島田が飛び込むが、届かない。わずかにポストの右に外れた。37分、OH猶本のミドルシュートもGK山下がキャッチする。44分、左SB水谷を下げて、長島。アディショナルタイムも攻める。45+3分、右SH島田のクロスを左SH清家が落とし、CH塩越がシュート。だがこれもGK山下がナイスセーブする。45+4分、左SB長島のクロスを右SH島田がシュート。だがGK山下がキャッチした。最後はレオネッサが選手交代で時間を使い、そしてタイムアップ。2-1。レオネッサが前半一瞬の好機をモノにし、レッズの反撃を1点に抑えて勝ち切った。

 レッズは前半の攻め続けた時間に1点が欲しかった。レオネッサも先制した後はようやく動きも良くなり、安藤に執念の1点は許したものの、最後まで守り切った。これで準決勝にはレオネッサが進出。ちふれASエルフィンと当たる。一方、ベレーザの相手はアルビレックス新潟レディース。順当にいけばベレーザとレオネッサの決勝戦になるだろうか。来週の皇后杯準決勝も楽しみにしよう。