とんま天狗は雲の上

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なでしこリーグ第4節 レオネッサ対ベレーザ

 なでしこリーグは早や4節。レオネッサが3連勝で首位を走り、ベレーザが2勝1分で2位に付ける。早くも2強が上位に立ち、首位決戦が行われた。会場は秋田県。九州からは離れ、地震の影響もなくゲームは行われた。レオネッサは中島が左SHで先発。他は前節と同じ先発。大野、川澄、近賀、鮫島と要所要所にベテランが顔を揃える。対するベレーザは攻撃陣が若い。田中美南をワントップに右から隅田、籾木、長谷川。ボランチに中里、右SBに清水。CB阪口、CB岩清水、左SB有吉と要所にベテランを配するものの、他は20歳前後の選手ばかりだ。

 序盤、レオネッサが前から積極的にプレスをかける。2分、CHチョンソヒョンから右に展開。右SB近賀の縦パスに右SH川澄が走り込み、クロスにFW高瀬がシュート。GK山下がナイスセーブを見せる。4分には左SB鮫島がミドルシュートベレーザも6分、左SH長谷川がミドルシュートを放つと、序盤の攻勢を耐えたベレーザが逆に攻め返していく。

 12分には左SH長谷川のクロスに左SB有吉が走り込むが、わずかに届かない。17分、レオネッサが再び攻める。FW大野から右に展開し、右SH川澄のクロスにFW高瀬が走り込むがDFがクリア。拾ったFW大野がつなぎ、FW高瀬がシュート。しかし枠を捉えられない。ベレーザも20分、右SH隅田の落としからCH阪口がミドルシュート。21分、CH中里もミドルシュートを放つ。

 そして36分、GK武仲からのパスを受けたCB田中明日菜がGKへバックパス。武仲がトラップしたところへCF田中美南が詰めるとボールを奪い取りゴールに流し込む。ゴール。ベレーザが一瞬の隙をついて先制点を挙げた。その後、さらに勢いづくベレーザ。39分、左SB有吉のクロスに右SH隅田がヘディングシュート。41分、OH籾木がミドルシュート。さらにゴールキックを拾ったCH中里からの縦パスにCF田中美南が抜け出し、ゴール前まで走り込んでシュート。しかしこれはGK武仲がセーブした。1-0。前半はベレーザ1点リードで折り返した。

 後半頭からレオネッサは左SH増矢を投入し、反撃を期す。中島をボランチに回す。しかしベレーザの勢いが止まらない。4分、CH阪口のフィードにCF田中が走り込みシュート。わずかにポストの右。5分、CH阪口から右に展開し、CF田中美南のクロスにOH籾木がシュート。6分、早いリスタートに左SB有吉が走り込み、GKと一対一となるが、これはGK武仲に止められた。

 ベレーザの前からのプレスがすばらしい。17分にはCH阪口が前に出てパスをカットし、OH籾木のパスからCH中里がシュート。右ポストを叩く。さらに18分、OH籾木がミドルシュート。レオネッサも19分、ようやくベレーザ・ゴールに攻め込んで、右SH川澄のクロスをGK山下がパンチングで弾いたところをCH中島がミドルシュートを放つ。しかし大きく枠を外した。

 そして20分、右SH川澄からのフィードにFW大野が走り込むと、縦パスに抜け出した左SH増矢がシュート。GK山下がナイスセーブ。しかしその跳ね返りをFW大野がダイレクトでミドルシュートを放つ。これが決まり、レオネッサが同点に追い付いた。さらに逆転を狙うレオネッサはFW高瀬に代えて左SH京川を投入。増矢をFWに上げる。

 しかしベレーザも負けてない。さらに攻撃を強め、25分、CB村松が中盤でボールを奪うとそのままドリブルで上がり、左SH長谷川の落としからCF田中美南ミドルシュート。DFブロックのこぼれ球をOH籾木が拾い、スルーパスにCF田中が走り込む。しかしクロスはDFがクリアした。そして27分、CF田中美南ポストプレーから左SH長谷川がクロス。DFのクリアを拾ったCH阪口が強烈なミドルシュート。これが決まり、再びベレーザが勝ち越した。

 その後は必死に反撃するレオネッサ。34分にはFW道上を投入。前線に高さと強さを作るが、ベレーザも集中力ある守備ではね返す。結局、最後まで守り切ったベレーザが2-1でレオネッサに勝利。首位が入れ替わった。

 やはり技術力のあるチーム同士のゲームは面白い。局所局所できれいな連携やテクニックを披露。同点に追い付いたFW大野、勝ち越したCH阪口のミドルシュートはどちらも見事だった。そしてベレーザの若い攻撃陣がいい。この勢いでリーグを駆け抜けろ。女子サッカーは彼女たちがリードする。