とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

勝ち切れないエバートン。アーセナル残り10分で勝ち点1を拾う。

 開幕戦では2回のリードを追い付かれたエバートンアーセナルは終了間際のゴールで開幕戦勝利を挙げた。そのアーセナルは新加入アレクシス・サンチェスを先発起用。4-1-4-1のフォーメーションでフラミニをアンカーに右からオクスレードチェンバレンラムジーウィルシャーエジルを中盤に並べる。対するエバートンはルカクをワントップにネイスミスがトップ下。ミララスとピーナールをSHに置き、SBにはベインズとコールマンが入る。昨シーズンのメンバーがそのまま先発した。
 序盤から互角の攻防。アーセナルがポゼッション高くパスを回すが、連携という点ではサンチェス、オクスレードチェンバレンのところで今一つ合わない。その点エバートンは慣れ親しんだメンバー。連携力は高い。10分、ピーナールが負傷でオズマンと交代。これでフォーメーションを4-3-3に変更。ネイスミスをCFに右にルカク、左にミララスが開く。そして中盤は3枚。バリーをアンカーにマッカーシーとオズマンが並ぶ。すると19分、左SBベインズからのクロスをCHバリーが絶妙のアーリークロス。右SBコールマンが飛び込んでヘディングシュート。エバートンが先制した。
 その後もエバートンがバランスよく攻める。22分、CHバリーの縦パスをCFネイスミスがヘディングで前につなぐと、左FWミララスがシュート。アーセナルはパスを回すが、オクスレードチェンバレンが再三惜しいシュートを外す。CFサンチェスは自由にピッチを動き回るゼロトップの動き。球際の強さは目を見張るが、なかなかチャンスを作れない。エバートンがしっかり守り、ペースを握る。35分にはミララスのFKがわずかにゴール左上角をかすめる。
 そして45分、アーセナルの攻撃をCBジャギエルカがカットすると、前線へフィード。右FWルカクがCBメルテザッカーをかわして前を向くと、CBチャンバーズもかわしてゴール前へ。そしてスルーパスにCFネイスミスが走り込みシュート。前半のうちにエバートンが2点をリードした。
 後半頭からアーセナルがCFサンチェスをジルーに交代。前線にポイントを作る。すると1分、左SBモンレアルが中に絞って右に展開。右SHオクスレードチェンバレンのクロスにCFジルーが強烈なボレーシュート。わずかに枠を外す。その後もアーセナルが反撃するが、エバートンの守備バランスがいい。なかなかシュートすら打たせない。22分、CHウィルシャーのパスからCFジルーがシュート。ポストわずか右。24分、MFエジルのドリブルから縦パスがこぼれたところをCFジルーがシュート。GKハワードがナイスセーブ。エバートンも25分、左SBベインズがDFに間を縫ってドリブルでえぐると、28分には右SBコールマンがDFをかわして駆け上がりクロス。両SBがよく仕掛ける。
 アーセナルは29分、ウィルシャーとオクスレードチェンバレンに代えて、CHカソルラと右SHキャンベルを投入する。エバートンも30分、右FWルカクに代えてマクギーディー。すると31分、右FWマクギーディーのクロスからCFネイスミスミドルシュートアーセナルも35分、CHラムジーミドルシュートを放つが大きく枠を外す。
 ここまで完璧にエバートン・ペース。守備のバランスもよく、このままエバートンが逃げ切ると思ったが・・・。38分、CHカソルラの絶妙のクロスにCHラムジーが走り込みシュート。アーセナルが1点を返す。エバートンは40分、ミララスに代えて右FWアツーを投入。マクギーディーを左サイドに回す。41分、CKにCFジルーがヘディングシュート。枠を外す。しかし45分、右サイドからCHラムジーのクロスが大きくサイドに流れるが、左SBモンレアルが何とか追い付きクロスを返すと、CFジルーがヘディングシュート。これが決まり、何とアーセナルが追い付いた。そしてこのままタイムアップ。後半35分過ぎまでいいところがなかったアーセナルだったが、何と終了間際7分間での2ゴール。エバートンは惜しいゲームを追い付かれ、勝ち点2を逃した。
 開幕戦に続いての惜しいドロー。だが今シーズンもエバートンは十分手強いことがよくわかった。一方、アーセナルは開幕戦に続いての起死回生ゴール。戦力はそこそこ整っているが、サンチェスを始めまだまだ連携が不十分。これから詰めるべきことは多そうだ。