とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

シュートも外し続ければシャレにならない。最後は追い付かれて、代表選手との差を痛感。グランパス、ドロー。

 第31節、残り4試合となって、グランパスの課題はいかに来年につなげていくか。その意味で若手選手たちの課題が明らかになった。アギーレ監督が視察に来ていたが、まだまだそのレベルにないことを示してしまった。もっとも永井のスピードは何かの役に立ちのならば・・・。
 序盤、グランパスが攻め込むが、すぐにFC東京が盛り返す。3分、左SB太田のフィードにFW渡邉が抜け出すが、CB闘莉王がクリア。4分、CH羽生がミドルシュート。5分、FW川又の落としから左SB本多がクロス。FW松田が届かない。7分、FC東京はFW武藤がドリブルで仕掛けてDFをぶっちぎるが、クロスはDFがクリア。
 お互い激しい攻防が続く。グランパスは左SB本多が積極的だが、パスの精度を欠き、ゴール前で味方につながらない。14分、右SB徳永のクロスがDFに当たり、こぼれ球をFW渡邉がシュート。
 押され気味の展開が続いたが19分、右SB矢野が仕掛けると、絶妙のクロスにCB森重が堪らずオウンゴールグランパスが先制点を挙げた。しかし直後の21分、今度はFC東京の左SB太田がワンポイントクロス。CFエドゥーにばっちり合ってヘディングシュート。あっという間に同点に追いつかれる。
 その後もFC東京が攻める。24分、MF羽生のスルーパスにCFエドゥーが抜け出すが、わずかに届かない。グランパスはカウンター。29分、左SH永井がドリブルで左サイドを仕掛けると、ファールで止められる。CH矢田が蹴ったFKに最遠端に回り込んだCB闘莉王がヘディングシュート。またグランパスがリードする。
 その後はグランパスがペースを握る。38分、左SH永井がDFを抜いてドリブルからクロスを入れると、右SH田鍋がヘディングシュート。GK塩田がファインセーブ。はね返りを田鍋が今度は足で押し込むが、ポストにはね返された。さらに40分、左SH永井の縦パスをFW松田が落とし、永井がシュート。DFに当たってわずかにポストの右。永井、田鍋ら若手選手の顔に笑みが漏れる。気持ちよくシュートを放っているのはわかるけど、やはりサッカーはゴールを決めてナンボ。この免機が後でしっかり自分たちに返ってきた。
 後半も序盤はグランパスが攻めていく。1分、左SH永井のサイドチェンジから右SB矢野がクロス。DFに当たってこぼれたボールにFW川又がシュート。2分、FW松田がドリブルから切り返してミドルシュート。GK塩田がナイスセーブ。FC東京も7分、MF羽生のクロスにFWエドゥーがスルー。FW渡邉のスルーパスにエドゥーが抜け出しGKと一対一。しかし勇気を持って飛び出したGK楢崎が身体に当ててはね返した。
 その後、FC東京が押し込み、そしてグランパスがカウンター。中盤でプレスがかからないオープンな展開になっていく。10分、CH磯村が右に展開。右SB矢野のクロスに右SH田鍋がシュート。ドンピシャ、フリーなタイミングだったが、力んだか、ゴールを外してしまう。さらに12分、左SH永井のドリブルから右にパス。FW松田がスルーしてCB闘莉王に渡ると、さらにドリブル。十分惹きつけて右に流すと、松田がシュート。だが戻ってきたDFがブロック。
 FC東京は14分、グランパス松田の双子の弟、松田陸を投入。そっくり。さらに17分、CH米本に代えて三田を投入。3-4-3にフォーメーション変更。逆転を目指す。21分、右SB矢野のクロスをFW川又が粘ってポストプレー。落としをFW松田がシュートするが、これもわずかにポストの左を転がっていく。そして26分、ついに松田を諦め、小川を投入。永井をFWに上げる。
 こうしてグランパスが外し続けると、31分、中盤でボールを拾ったFW武藤がDFの間をドリブル突破、左に持ち出してミドルシュート。これが決まり、ついにFC東京に追い付かれてしまう。36分、左SH小川がミドルシュート。GK塩田がナイスセーブ。41分、FW永井がドリブルで抜け出し、切り返しからシュート。DFがブロック。45分、左SB本多のクロスにFW永井がヘディングシュート。絶好のチャンスだったが、枠を外した。
 結局そのままタイムアップ。シュートを外し続けた挙句、同じ若手の武藤に決められ、ドロー。彼我の能力の差を痛感させられたゲームだった。サポーターへの挨拶の時に闘莉王が「早くしろ!」と怒鳴っていた。いかにもイライラさせられるゲーム。若手選手にはこれを来シーズンの糧にしてほしい。残り3試合、全力で戦おう。