とんま天狗は雲の上

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なでしこリーグ第15節 レオネッサ対ベレーザ

 W杯の後、なでしこリーグは再開されたのに、TV中継がほとんどない。ようやく昨日、レオネッサ対ベレーザの首位決戦が放送された。東アジア杯で活躍した田中美南がワントップ。若いメンバーが主体ながら、上辻や荒川らも加わってベレーザはいいチームになってきた。対するレオネッサは高瀬のワントップ。増矢はベンチに座り、伊藤美紀ボランチで先発したものの後はベテラン選手が多い。

 序盤からベレーザが前からプレスをかけて攻める。2分、CF田中美南が積極的にミドルシュート。5分にはOH樅木の縦パスにCF田中が抜け出し、GK海堀をかわすが、角度がなくクロスはDFにクリアされた。しかしその後もベレーザが攻撃で圧倒する。右SH上辻が長い距離のFKを2本蹴るが、いずれも大きく枠を外してしまった。

 15分過ぎるとようやくレオネッサも押し返して攻めるシーンが見られるようになってきた。33分、CH澤から右に展開。右SH大野のクロスから左SH川澄が切り返してシュート。DFのブロックを拾った川澄がゴール前に戻すと、CH伊藤美紀ミドルシュート。GK山下が弾いてCF高瀬が詰めるが、何とかGK山下が抑え込んだ。

 34分、右SB清水の縦パスにCF田中が抜け出してドリブルで切れ込み、CB甲斐を抜くと、戻しのパスにCH阪口がミドルシュート。わずかにポストの右。39分にはCB岩清水からのFKをCF田中がCH澤を背負いながらトラップで反転。シュートを放つが枠を捉えられない。そして41分、CH阪口が中盤でボールを奪うと、CH原のスルーパスにCF田中が抜け出す。GKと一対一。だがシュートはGK海堀がナイスセーブ。前半はベレーザが圧倒しながら、ついにゴールならず。後半に向けて嫌な感じ。

 するとレオネッサは後半頭からCF高瀬に代えて増矢を投入する。後半、レオネッサが挽回するか。だが後半早々の1分、OH樅木の縦パスをCF田中が落とし、CH原がドリブルで上がる。右に流して右SH中里がミドルシュート。GK海堀がセーブするが、後半になってもベレーザに勢いがある。CF田中美南が前線で強く、落ち着いている。速さとドリブルの選手と思っていたが、強さを身につけ、すっかりFWらしい選手になっている。

 4分にはCB岩清水のFKをCF田中が落とし、右SH中里のクロスに左SH上辻がシュート。GK海堀がセーブ。8分、CH阪口のフィードからOH樅木がシュート。9分、左サイドからCH阪口のクロスにSH上辻が飛び込むが、バーに当たりはね返される。12分にはCH阪口の縦パスからCF田中がシュート。これもGK海堀がセーブ。

 レオネッサは16分、CH伊藤美紀に代えてFWチャン・スルギを投入。伊藤香菜子をCHに下げて、川澄を右SHに回す。大野とチャン・スルギの2トップ。すると17分、左SB鮫島のクロスにCH澤が飛び込むが、DFがクリア。ベレーザは22分、上辻に代えて左SH長谷川を投入する。23分、OH樅木がドリブルから切り返してミドルシュート。25分、こぼれ球を左SH長谷川がシュート。GK海堀がナイスセーブ。レオネッサも28分、右SB近賀のクロス性のシュートがあわやバーの上。直後、左SB鮫島に代えて中島を投入する。

 なかなかシュートが決まらないベレーザ。しかし29分、ついに均衡が破られる。左SB有吉、左SH長谷川との連携で左サイドを崩して、OH樅木がクロス。CF田中とDFが競り合ったスペースにCH阪口が飛び込むヘディングシュート。これが決まり、ついにベレーザが先制点を挙げた。

 32分には左SH増矢がミドルシュートを放つなど、何とか追い付こうとするレオネッサだったが、30分、左SH長谷川のクロスに右SH中里がミドルシュートを放つ。リードしてベレーザは若手がいよいよのびのびとプレーする。40分にはCH阪口のフィードからCF田中が切り返してミドルシュート。DFに当たってこぼれたボールを右SH中里が押し込むが、オフサイド。追加点はならなかったが、最後までベレーザが押し切って、1-0で勝利した。

 これでついにレオネッサとベレーザの勝ち点差は1。「次に負けたら何ともならない」と阪口が言う次節の相手はレッズレディース。確かに。でもレッズも上位リーグへギリギリの勝ち点。どちらもがんばってもらいたい。できればTV中継を見たいのだが、スカパーでしかやらないみたい。残念だ。