とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

前社長の退任

 6月まで社長を務めていたO氏はその後、嘱託として当社に残っていたが、9月末を持って退社する。7月位まではそれでも週1日程度は出勤したが、今月に入ってからはほとんど出社しない。先日、「27日に出社するが、それを最後にしたい」という電話が総務課にあった。送別会は6月の時点で行っているので改めて実施しないが、午前中、花束を贈るなどして送りたいと総務課から言ってきた。あいにくその日はようやく退院した妻の初通院日なので、事前に休暇を伝えてあった。それで「午後ならいいよ」と言ったところ、O氏の意向もあり、どうしても午前中に実施するというので、それなら私はいないが、総務課主体で実施してもらうように頼んだ。

 昨日(26日)、外出先で打合せ後に雑談をしていたら、先方が「OさんはK社の部長になったんですね」と言う。先方が言うには「7月に名刺を持ってあいさつに来ました」とのこと。O氏がK社へ行くということは、私も6月末にK社の社長から聞いた。その時、K社長は「来月からわが社に来てくれることになりました」と言われ、「来月というのは何かの間違いではないか」と思ったが、立食パーティー中での会話だったので、それ以上追求することはしなかった。翌日、総務課に伝えて「兼業規定等に抵触しないか」などを確認したが、「当社に不利益を及ぼさなければ規程違反に問えない」とのことだったので、しばらく様子を見ることにした。結局その後、O氏から兼業の報告はないまま、当社の業務引継ぎなどは支障なく終え、予定の9月末を迎えることとなった。

 昨日、打合せからの帰社中に、携帯電話にO氏から電話が入った。退社の挨拶をされたので、私からは27日立ち会えないことの理由を述べ、これまでの謝辞を伝えて電話を切った。O氏の社長退任にあたっては、色々な事情があり、私も深く関わっていただけに、お互い気まずい感じが残っている。できることなら嘱託としての勤務中にもう少し話をしたかったが、O氏も私を避けて、社長退任後はたまに出会った時の挨拶以外、まったく会話をしていない。そうやって今日を迎えた。

 結局、私がO氏を送る場に立ち会うことなく、O氏はわが社を去っていった。社長退任にあたり、私自身にやましい点はひとつもないと思っている。すべてO氏の問題。でもなんか気まずい。最後まで困った人だった。でもこれでようやくすべての縁が切れる。早く忘れることにしよう。