とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第4節 ニュルンブルク対ハノーバー

 DAZNブンデスリーガが見られなくなってしまったので、NHK-BSで今季初めてのブンデスリーガ観戦。今季、ブンデスリーガ1部には7人の日本人選手が所属している。大迫はブレーメンに移籍してここまで1ゴール。まずまずの結果を残しているが、他は久保を除いて試合出場すら厳しい状況だ。そんな中でニュルンベルクの久保がただ一人、ここまで4戦連続フル出場(第5節で初めて途中交代した)。まだゴールは挙げられないが、どんなプレーをしているのか、興味を持って観戦した。これまで久保は4-3-3の左FWで先発してきたが、このゲームでは4-3-1-2のトップ下。ゲームを作る役割を担うことになった。対するハノーバーには原口が左SHで先発。これまでFWで先発してきた浅野はベンチスタートとなった。布陣は4-4-2。

 開始2分、ニュルンベルクのCKにCBマルグライターがヘディングシュート。GKエッサーがキャッチする。ハノーバーも3分、FWフュルクルクのシュートがDFに当たってこぼれたところをCHシュベグラーがシュート。GKブレッドローがナイスセーブする。OH久保はトップ下の位置でボールを捌く役割。ボールサイドに寄っていってボールを要求するが、渡っても後方に下げるパスも多く、なかなか攻撃に絡めない。10分にはハノーバーの右SHベブーのクロスにFWフュルクルクがヘディングシュート。ポスト左に外す。左SH原口もまずは守備から。積極的に攻める場面はなかなか現れない。膠着した状態のまま時間が過ぎる。そして25分、ニュルンベルクの右SHフックスのクロスをFWイシャクがヘディングで落とすと、FWミシジャンがヘディングシュート。GKエッサーが弾いたボールをFWイシャクが押し込んでニュルンベルクが先制点を挙げる。と思ったら、VARを確認。ミシジャンの位置がオフサイドでゴールが認められない。

 しかし直後の27分、今度はGKブレッドローのフィードをハノーバーのDFがヘディングでバックパス。これをFWミシジャンが奪い、そのままドリブル。PA手前で倒れた。VARで確認したところ、後ろから追ったハノーバーの左SBアルボルノスの手がミシジャンの肩を叩いており、主審はFKを宣告。同時に左SBアルボルノスが一発レッドカードで退場となった。しかしPA手前で蹴った左SBライボルトのFKは壁に当たり、ポストに弾かれる。ゴールはならず。直後、ハノーバーはFWウッドに代わり、右SBコルプを投入した。4-4-1の布陣。

 その後はニュルンベルクが攻勢。35分、CHペトラークのミドルシュートはGKエッサーがナイスセーブ。37分、右SHフックスのスルーパスにFWミシジャンが抜け出すが、シュートはGKエッサーがナイスセーブ。43分、左SBライボルトミドルシュートもGKエッサーがセーブ。ニュルンベルクは惜しいチャンスをつぶした末に、前半はスコアレスで折り返した。

 前半を何とか無失点で耐えたハノーバーは後半頭に原口を下げて右SHバカロレツを投入。ベブーをFWに上げて4-3-2の布陣にする。すると5分にはFWベブーがミドルシュート。9分には左SHワラシの縦パスに右SHバカロレルが走り込み、クロスにFWフュルクルクがシュート。GKブレッドローがナイスセーブしたが、後半は一人少ないハノーバーの方が積極的に攻めていく。

 ニュルンベルクは13分、FWイシャクの落としにOH久保がボールを前に運ぶが、CBビムマーにクリアされる。トラップがやや長過ぎた。23分には右SBバレンティーニのクロスをOH久保が胸トラップ。だがコントロールする前に、DFにクリアされた。ニュルンベルクは19分、右SHフックスに代えてレーベンを投入。26分、FWミシジャンのクロスに左SBライボルトボレーシュートを狙うが、ふかしてしまう。ハノーバーも27分、FWフュルクルクのミドルシュートがバーを叩く。

 28分、ニュルンベルクはFWミシジャンに代えてクノルを投入。クノルは21歳。ニュルンベルクは全体的に20歳前半の若い選手が多く、久保とてもはや中堅の年齢だ。そして30分、ニュルンベルクは右サイドからのCKに左SHベーレンスがヘディングシュート。ポストに当たってファーに流れたボールをFWクノルがクロスを入れると、ゴール前で待ち構えたOH久保の手前でCBアントンがクリアしようとしてゴール内に持ち込んでしまう。オウンゴール。ようやくホームのニュルンベルクが先制点を挙げた。

 すると直後の32分、OH久保がCBアントンにプレスをかけると、FWイシャクと囲んでボールを奪い、OH久保のスルーパスにFWイシャクが走り込んだ。クロスをFWクノルがシュートして追加点を挙げた。ハノーバーも35分、中盤深い位置からのCHシュベグラーのFKにCBアントンがヘディングシュートを放つが、わずかにポストの右。すると41分、ニュルンベルクはFWイシャクに代えてCHエラスを投入。布陣も4-4-2にして久保をFWに上げる。アディショナルタイム46分、右SHレーベンがDFをかわしてシュート。49分にはCHペトラークからのパスがFW久保に渡るが、シュートはふかしてしまう。かなり足が疲れていた。そしてタイムアップ。2-0。ホームのニュルンベルクが今季初勝利を挙げた。

 久保はトップ下で、特に前半は中盤まで下がってボール回しに参加することも多く、ゴールが遠かったが、後半はよりゴールに近くプレー。先制点、そして2点目も、久保なりの結果を出した。しかしまだゴールがない。ミッドウィークに行われたドルトムント戦では5-3-2のFWで先発したが、今季初めての途中交代。依然ゴールが遠い。しかし監督の信頼は厚い様子。早くゴールを挙げてその期待に応えたい。一方の原口は前半で一人少なくなったのが痛かった。しかし前半に今一つ攻撃面で積極性を見せられなかったのが、前半で交代の原因ではないか。守備だけではなかなか評価されない。第5節ホッフェンハイム戦ではベンチにも入れなかった。危機感を持って少ないチャンスをモノにしていくしかないのか。ハノーバーは5戦していまだ未勝利。原口が活躍する機会はこれからきっと訪れると信じたい。