とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

JOMO杯は楽しめたか

 JOMO杯は、かつてはJリーグオールスター東西対抗だったが、昨年からKリーグとの対抗戦になった。昨年は1-3で負けたということで、今年こそはと対戦前から勝利への意欲、真剣勝負を煽ったが、どうだったか。確かに4-1で勝ったが、結果を喜べばいいのか、内容を楽しめばいいのか、どっちつかずで中途半端な印象は否めない。
 まずJリーグの先発メンバーのツートップがブラジル人というところで幻滅。CBには結果的にMVPを獲得した韓国のイ・ジョンスということで、日本代表が勝ったわけではないことは明らか。どちらのリーグが優秀な外国人を抱えているか、という勝負ならわかるけど、それって最初からわかりきったことで興味がない。逆に去年なぜ負けたのか、という方が問題だが、KリーグメンバーのJリーグ就職活動の必死さがJリーグを上回ったということ?
 あれだけメンバーが頻繁に交代すれば、コンビネーションという点では難ありということで、Jリーグの得点も振り返ってみれば、マルキーニョスジュニーニョ中村憲剛の個人的な頑張りに、イ・ジョンスのラッキーによるものと言える。
 守備面では、明神、イ・ジョンス、岩政のクレバーさが目を惹いたが、Kリーグもキ・ソンヨンチェ・ソングクの個人的な能力で戦っていたようで、真剣勝負には程遠い。
 それでも4点も入れば見ている分には面白いので、前半はいつしか眠ってしまったが、後半はところどころ飛ばしながらも(特に韓国人俳優のしゃべり)何とか終わりまで見終わった。
 プロ野球もオールスターは大して面白くなく、すぐにもチャンネルを変えてしまうが(なのに、オールスターに限って試合終了まで中継するのは何故?)、サッカーのオールスターも興行的にあまりよい成績を上げられないのだろう。JリーグとKリーグの対抗戦というアイデアは分からないでもないが、Jリーグがアジア枠を設定して、今後リーグの差がさらに大きくなるにつれ、ますますつまらないものになるのではないか。それともパ・リーグが一方的に勝負に燃えたかつてのオールスターのように、それなりに定着するのだろうか。その割にはKリーグ側の盛り上がりがイマイチのような気がするが。
 それにしても、パ・リーグの順位や強豪選手の噂程度は知っていたように、Kリーグに対する日本側の理解(どんな選手がいて、どんな順位なのかなど)がもう少し進まないと、日本ではこれ以上は盛り上がらないと思われる。
 それよりもJリーグの各チームにとってはこの夏の盛りに2週間の休みが取れたことが大きい。グランパスも楢崎以外は選出されなかったことを幸い、ブルゾや三都主と既存メンバーとの融合・調整も進んだようだし、これからが楽しみだ。オリヴェイラ監督、選出してくれなくてどうもありがとう。