とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパスvsフロンターレ 惜敗だけどチョー面白い

 今シーズン初観戦。ホーム初戦の豊田スタジアムに行ってきました。恥ずかしながら豊田スタジアムをサッカー観戦で訪れるのは初めての経験。平面プランや可動式の屋根の構造など、スタジアム自体に対しても興味津々。
 席はバックグラウンドのカテゴリー4。かなり上方でピッチ全体を見下ろす感じ。前から2列目は最前席の柵が視界を遮り、身体を伸ばしたり縮めたりと忙しかったけど、展開されているサッカーが面白かったので、十分楽しめた。負けちゃったけど。
 開始早々の3分。ゴール右45度からのFKを楢崎の準備ができていないうちにレナチーニョが蹴って、あっさり先制される。しかし直後の6分。今度は玉田のCKにマギヌンがシュート、跳ね返りを金崎が倒れたまま右足を振り抜き、同点に追いつく。
 そこからは互角に攻め合う展開。9分、スルーパスからマギヌンがシュートすれば、谷口が強烈ミドル。14分にはCKにマギヌンボレーシュート。しかし追加点はあっさりとやってきた。
 16分、先取点とほぼ同じ位置。田坂も含めて同じメンバーがボール付近に集まる。今度はレナチーニョのフェイクからチョン・テセが蹴ると、壁に入った小川の足に当たってコースが変わったボールが楢崎を嘲笑うようにコロコロとポストに当たりネットに吸い込まれる。ついてない。
 26分、小川のFKから吉村がシュートするがネットの外側。29分には玉田から金崎がシュート。36分、マギヌンのFKにケネディがヘディング・シュート。ロスタイム、玉田のFKはいい感じで壁を越えたが、GK川島がジャンプ1発、好セーブ。残念。
 後半、グランパスは吉村をダニルソンに、フロンターレは稲本を横山にチェンジ。出だしはフロンターレが攻勢。1分、レナチーニョのクロスに谷口のシュートはポストを叩く。10分、田坂のクロスにレナチーニョがヘッド。11分にはCKからチョン・テセがヘディング・シュート。ファールのたびにゲームが止まり、もたもたとしてなかなか反撃ができない。逆にゲームを殺そうとするフロンターレの老獪さ。
 だが22分、田中に替えてブルザノビッチ、小川を右SBに回してからグランパスが攻勢を掴む。26分、小川のアーリークロス闘莉王が落とし、玉田、そして増川がシュート。27分、ケネディからのパスに玉田が抜け出そうとするが、服を引っ張られ届かない。PKだろ! その直後の金崎のクロスに完全フリーになったケネディのヘディングが川島の真正面で跳ね返され、玉田のシュートもゴールにならない。ここで同点に追いついていればまた違った展開になっていたかも。
 33分、ブルゾのFKが闘莉王の陰で頭を振ったマギヌンに合って、ようやく同点に追いつく。34分には阿部からケネディが落とし、マギヌンがシュートするもGKにセーブされる。やはりついてない。
 その後もサポーターの大声援の中、攻勢をかけるが、どうしてもゴールにならない。とロスタイム直前の45分、カウンターから木村のフィードにチョン・テセが一回大きく後ろにトラップをして、追いつきざま反転してシュートすると、ボールは鋭くゴール右上のネットを突き刺していった。ああ!
 何より運がなかったし、前節ではよく見られたサイドチェンジも少なく、まっすぐに攻めに入っていた。ホームの気負いがそうさせていたかもしれない。それでも金崎の戦う姿勢は心を打つし、選手みんなが攻撃的な姿勢を堅持して、90分間を戦い抜いた。面白い。負けても、面白かった。シーズンを通してこうしたゲームが見られるなら、スタジアムへ足を運ぶ価値がある。いいぞ!僕らのグランパス