とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

シュンスケ効果は絶大 シュンスケ・マリノスの負け試合も見てみたい

 日本代表に俊輔が入るとタメができキラーパスも出るが、スピードが遅くなりゴールが遠くなる印象がある。遠藤との併用は二重に遅くなって基本的に私は否定的だが、岡田監督は絶対に二人を同時起用するだろうな。本田のトップ起用で中盤が整理され、長谷部や松井、石川など、前への圧力が出せる選手と併用すれば、タメとトッパのバランスが取れ、本番でも効果があるかもしれない。
 先週のマリノスvsベルマーレ戦で俊輔がマリノスの一員として初出場した。マリノスの攻撃にタメができ、キラーパスも見られて、3-0と快勝した。シュンスケ効果絶大だ。
 ゲームを通してマリノスの選手がゆとりを持って精神的に上位に立ってゲームを進め、圧倒した。6分、長谷川のクロスに俊輔がシュートを放ち、満場の観客にご挨拶をすると、11分には渡辺のポストプレイに山瀬がシュート。16分には中村からのパスに山瀬がドリブル、シュート。19分にも田中のクロスに渡辺が合わせる。そして22分、俊輔の蹴ったCKは栗原にピタリと合って先制ゴール。俊輔らしさをアピールした。
 ベルマーレも26分、島村のミドル。38分には島村のクロスから田原のヘッド。ロスタイムには馬場のクロスに新居のシュートと抵抗するが、攻撃面で負担の軽減したマリノスの中盤から後ろが余裕を持って対応し、得点にならない。
 逆に28分には俊輔のFKがゴールを襲うと、40分にも中に切れ込みミドルシュートを放つなど、俊輔もゴールへの姿勢を見せる。
 後半はいよいよマリノス・ペース。3分、栗原がミドルシュートを放つと、4分には俊輔のクロスに渡辺のシュート。8分には兵藤のクロスが弾き返されたところを俊輔がシュート。そして16分、山瀬のシュートをGKが弾くと、渡辺が詰めてシュート。追加点を挙げた。
 その後は両チーム、運動量が落ち、ゴール前まで行けない展開が続いたが、35分、中央でボールを受けた俊輔から左サイドに回り込んだ栗原に絶妙のパスが出てシュート、跳ね返りを兵藤がシュートを放つも惜しくもポストに当たり、さらに栗原がシュート。最後は俊輔がゴールを狙ったがふかして得点にはならなかった。
 38分で狩野に交代した後の45分。その狩野が豪快ミドルシュートを決めて3-0。ゲーム前、反骨精神を示していたベルマーレ反町監督だったが、始まってみればシュンスケ・ムーブメントに圧倒され、ほとんど抵抗できずに終わってしまった。
 今まで強力なDF陣に個性的な攻撃陣を揃えつつも、両者をつなぐリンク部分で人材がおらず、松田や兵藤が奮闘するも、うまく形が作れずにいたマリノスだったが、俊輔という最上の人材を得て、これからの戦いが楽しみだ。生まれ変わったような進撃もあり得る。
 一方で、俊輔とその他の選手の技術力の差が歴然。山瀬や渡辺、田中らが凡庸なミスを繰り返すようだと、結果は自ずから限られる。
 このゲームでは俊輔との途中交代で狩野が入り結果を出したが、俊輔と狩野の併用はないだろうか。俊輔と遠藤の併用のようで、攻撃面では効果絶大、その代わり守備が・・・といったところか。後半30分過ぎにはドリブルする相手選手の後ろを追走する俊輔との間がどんどんと開いていくという場面も見られた。もちろんボールキープできることは何よりも増して守備効果も大きいのだが。
 マリノスにとってシュンスケ効果は絶大。さて日本代表ではどうだろう。シュンスケ・マリノスが負けるゲームを見るとその影響がわかるかもしれない。