とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マリノス シュンスケ効果でフロンターレも撃破

 前節のベルマーレは俊輔を自由にし過ぎた。フロンターレならもう少し厳しいチェックで俊輔を自由にさせず、そうなった時のマリノスを見てみたいと思った。さっそく3分、黒津と中盤の3人で囲い込んで、DFラインまで押し戻す。
 これは面白い戦いが見られるぞと思った矢先の8分。渡辺のクロスに山瀬が飛び込みシュートを放つと、こぼれたボールを中盤で拾った俊輔が見事なミドルシュート。あっさりと先制点を挙げた。
 中盤の守備はしっかりしているものの、そこからなかなか攻撃に移れないフロンターレ。と12分、今度は渡辺のスルーパスに山瀬が走り込み、GKの足元を抜いてきれいにゴロでゴールに流し込む。2点目。稲本のワンボランチのサイドを抜けると、ケガの寺田、菊池の代わりに入った薗田と伊藤のDFは意外にもろい。
 それでも16分、稲本の前進からFKを得て、レナチーニョが狙うが、GK飯倉が見事にセーブ。その後は次第にマリノス・ペースに。28分、中村のFKに栗原がヘッドで合わせると、35分には狩野がドリブルからミドルシュート。惜しくもバーを叩く。
 38分には狩野から左SBの田中に流すと、クロスに栗原がヘッド。そして40分に薗田のクリアを広瀬が拾ってミドルシュート。3点目を挙げる。
 さらにロスタイムには兵藤が渡辺とのワンツーからシュート。このゲーム、兵藤の動きがよく目立つ。これもシュンスケ効果。
 後半に入っても圧倒的にマリノス・ペース。3分、狩野のFKがこぼれたところを山瀬のミドルシュート。5分には波戸のクロスに山瀬。そして15分、俊輔のCKに前節に続いて栗原が飛び込み、4点目のヘディングシュート。それにしても高い。
 フロンターレも8分、チョン・テセからレナチーニョとつないで谷口。19分には田坂のCKに黒津がヘッドで合わせるが、攻撃が単発で最後までつながらず、なかなかチャンスにならない。
 逆にマリノスはやり放題。俊輔は17分に交代したが、21分には渡辺から狩野がクロスで戻したところを栗原がシュート。24分にも狩野のクロスを兵藤がスルーして渡辺がシュート。
 フロンターレも27分に黒津がドリブルからシュート、37分には小宮山、46分にもチョン・テセと攻撃するも最後まで得点ならず完敗。考えてみればグランパス戦もツキでもらった勝利だった。それでもグランパス戦は先手先手でゴールが生まれたので、途中から稲本と谷口を並べるダブルボランチで中盤を絞めたが、このゲームでは先制され突き放される展開で、最後までワンボランチで戦わざるを得なかった。しかも憲剛がいないため、中盤で奪ってもなかなかいいパスが前線に供給されない。ノリノリ・マリノスの敵ではなかったか。
 ゲーム後のインタビューでも俊輔自身、あまり出来が良くないと話していたが、俊輔がいることで他の選手に精神的な余裕が生まれたのが大きい。この日も兵藤がよく動き回り、狩野や山瀬の動きもよかった。どこまで続く俊輔マジック。次はヴィッセル、そしてエスパルス。大久保や宮本、小野、岡崎と代表対決が続くのも楽しみだ。