とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

FC東京・セレッソ大阪の楽しいサッカー

 FC東京vsセレッソ大阪の東西対決を見た。FC東京は平山がブレイクし、石川も復活して、今年こそ躍進の年となることが期待される。しかし、開幕早々から昨年ブレイクした米本と梶山がケガ。森重も出場停止でやや中途半端な戦いを強いられている。
 一方のセレッソは、香川、乾とテクニシャンをトップの両サイドに据えて、ドリブルを中心とした戦い振りには興味が持てる。そんな両者の戦いはどうなるかとキックオフ前から興味が募った。
 両チームとも立ち上がりから積極的にしかけるが、FC東京がチャンスをつかむ。6分、平山。7分には平山から赤嶺。さらに13分、赤嶺が反転からシュート。
 セレッソは、上本、藤本、茂庭の3バックを中心にしっかり守って、攻撃では香川を中心にドリブルから早い駆け上がりで何度も仕掛けるが、トップのアドリアーノへの収まりがイマイチで途中で止まってしまう。一方のFC東京も今野がよく危険の芽を摘み、落ち着いた守りから、長友、石川の持ち上がりと2トップとの連携で、この部分には1日の長があると感じたが、梶山の不在でパスが出ないため、もう一つ展開力がなく、単調な攻撃はどうしても最後には石川らが潰されて終わってしまう。松下がまだ十分活かされていない印象。
 それでも25分、平山が赤嶺とのワンツーで惜しい場面を作ると、28分、羽生からボールをもらった石川がドリブルで駆け上がりシュート。跳ね返りを羽生がシュート性のパスを送ると赤嶺がシュート。しかしセレッソのGK、キム・ジョンヒョンがいい。192cmの長身ながら機敏な動き。ゲーム終了後のインタビューも初々しく良い感じ。
 31分には香川の絶妙のドリブルから尾亦がシュート。ロスタイムにも乾のスルーパスに香川が抜け出す場面があったが、クロスはアドリアーノに合わなかった。あそこはシュートでも・・・!
 しかし、香川vs長友、石川vs香川など局面の戦いが面白い。特に数人に囲まれた中を浮き球を自在に扱って抜けていく香川の技はさすが。
 後半3分に石川がドリブルからシュートを放てば、香川もリフトを駆使したドリブルからシュートを狙う。13分、平山の強烈なミドルシュートがポストを叩けば、19分にはマルチネスのスルーパスに香川が抜け出しクロス。さらに23分、香川がFKを横に流し乾がミドルシュートを放つサインプレー。
 37分には左SBのキム・ヨングンからのクロスを平山が落とし、途中交代の大竹がシュートを放つもGK正面。セレッソも終了間際、乾と香川の絡みから同じく途中出場の播戸がゴール前に迫る場面が二度ほどあったが、結局スコアレスドローで終わった。
 勝つには両チームともゴール前でミスが多い展開。FC東京には梶山らの復活が期待される。セレッソ大阪アドリアーノを含めた連携が深まればさらに戦闘力は上がるはず。優勝するにはもう一つブレークが必要だが、上位をかき回すには十分な戦力とチーム力を有している。Jリーグを楽しくさせる存在になるぞ。