とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

暑さでグダグダ ベガルタとマリノス

 今節注目のゲームと言えば、エスパルスアントラーズの首位決戦。しかしこのゲームはCS放送でなければ見ることはできない。貧乏なサッカーファンは、ベガルタマリノスのグダグダ下位対決を見ながら途中経過で状況を確認する。
 それにしても解説の山本さん。ベガルタのホームでマリノス中心の解説をしちゃまずいでしょ。普段からベガルタのゲームはあまり見てないにしても。
 ベガルタの中盤、特に右サイドのチェックが甘いのは、選手の意識というより関口の起用のせい。抜群の攻撃力、突破力を持つが、持ち場を離れて実質3トップ状態。左サイドでボールキープする俊輔に対して、菅井一人ではそりゃ回らない。ということで、前半はベガルタの右サイドをマリノスに自由に使われ、再三のピンチ。
 6分、兵藤が波戸とのパス交換からシュート。12分には俊輔のショートコーナーを天野が折り返し、クロスを小野がヘッドで落として、松田がシュート。あっさりと先制点を挙げた。
 ベガルタも4分、フェルナンジーニョからリャンがクロスを上げるが、パク・ソンホに通らない。このゲーム、最後までパク・ソンホと他の選手との連携が取れない。手倉森監督はこの暑さと過密日程の中、ゲームの中で連携を作っていくつもりなんだろうが、それまでに何敗すればいいんだろう。ベガルタの現在の問題は偏にこのパク・ソンホにある。
 7分、田村が中盤からミドルシュート。23分のリャンのFKもゴールからかなり離れた位置でマリノスGK飯倉の判断ミスもあって菅井がヘディングシュートを放つがゴールには入らない。逆にマリノスは24分、兵藤から波戸のクロスに小野がヘッド。26分には渡辺がミドルシュート
 松田、小椋と中盤のチェックが厳しい中で、どうしてもバイタルエリアに入っていけないベガルタは、27分、最後尾、菅井からのフィードに富田が飛び出しシュート。30分にも富田がミドルシュートを放つ。
 39分、兵藤から小野がキープして右サイドを上がった小椋にパス。クロスを渡辺がシュートするがDF鎌田がクリア。逆にベガルタも41分、関口のドリブルからリャンのスルーパスが田村に渡るが、シュートは中澤にブロックされた。
 俊輔のキープ力とパスセンス、小野がアクセントなり、マリノスが攻勢の前半だったが、41分に小野が故障で山瀬と交代すると、暑さもあってマリノスの攻撃もグダグダになっていく。
 後半6分、小椋から左サイドにパス。渡辺が山瀬をポストに使ってシュート。しかしその後はベガルタ・ペース。14分にはボランチの田村に代えて太田を投入し、関口を左SHに回してリャンをボランチに移す。
 16分、関口のドリブルからフェルナンジーニョがヒールで落とすが、パク・ソンホにつながらない。17分、リャンのスルーパスフェルナンジーニョに出るが、惜しくも届かない。27分にはパスミスフェルナンジーニョが拾い、ヒールパスから関口がクロスを上げるが、パクに通らず。その直後、ようやく通ったフェルナンジーニョのクロスにパク・ソンホがシュートを放つも力なくGKにセーブされた。
 最後、ロスタイム4分。FKのロングフィードをパクが落とし、フェルナンジーニョから左SB一柳のクロスに太田がシュートを放つが、DFが詰めてブロック。結局そのまま1-0でマリノス勝利。というか、ベガルタ敗戦。
 途中、ベガルタ左SBのパク・チュヨン熱中症のような感じでピッチを去り、菅井や波戸も足をつっていたが、仙台にして30℃を超える猛暑のゲーム。これはかなり辛い。選手にとって、サポーターにとって、そしてTV観戦するサッカーファンにとっても。
 秋冬開催がいいとは言わないが、夏場の連戦は特にこういう中位・下位チームのパフォーマンスを著しく落としてしまう。Jリーグも日程問題をもっと真剣に考える必要があるんじゃないか。そんな気がした下位対決だった。