とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アーセナル優勝へ痛い引き分け

 残り7試合。上位3チームが勝点差1で続く大接戦。次節にマンUvsチェルシーの首位決戦を控え、アーセナルとしては何としても勝って上位2チームにプレッシャーをかけていきたい一戦。しかし相手のバーミンガムは堅い守備で、簡単にはいかない相手だろうと思っていた。
 案の定、前半からボールは支配するものの攻めあぐね、なかなかチャンスも作れない。24分、セスクのCKにキャンベルが合わせるがヘッドははずれていった。一方のバーミンガムは守備重視ながら時折思い切った攻撃を仕掛ける。13分、マクファデンがミドルシュート。31分、ジェロームがミドル。37分にもジェロームがドリブルからゴール前に迫る。
 39分、サーニャのクロスにウォルコットが放ったシュートは力がなかった。アーセナルは35分にセスクが右足を痛めてから、歯車が狂ってしまった印象。
 後半直後、ロシツキーミドルシュートをGKハートがクリアすると、あとはすっかりバーミンガム・ペースになってしまった。17分には、ファーガソンが蹴ったFKをカーが落とし、ダンが腿で押し込もうとするが、バーを越えていく。
 23分、ロシツキーウォルコットアルシャビン、ナスリに交代。バーミンガムの運動量が落ちてきて、アーセナルがパスをつなげるようになってきた。25分、ナスリのクロスにベントナーがヘッド。28分、クリシーのパスをアルシャビンが落とし、ナスリがシュート。そして36分、中盤でパスを受けたナスリが、寄せがルーズなのを見計らって、ミドルシュート。待望の先制点を挙げた。
 あとはしっかり守り抜くだけ。しかしサッカーの神様はこれで終わらせなかった。44分、セスクの強烈なFKがGKの好セーブに遭う。続くロスタイム、セスクからのスルーパスアルシャビンがスルーしてナスリに渡る。シュートかと思ったが、大事にアルシャビンに戻してしまう。ああ! これを難なくGKが拾い前線へフィードすると、ガードナーがふわっと浮かしたボールが途中交代のフィリップスに渡り、衝撃の同点ゴール。
 この日のアーセナルのCBはフェルメーレンが出場停止、ギャラスがケガで、ベテランのキャンベルと本来ボランチのソングで組んでいたが、最後の最後でその弱点が露呈してしまった感じ。水曜日にはバルセロナとのCLがあり、そのために選手を温存していたことが裏目に出た感もある。いずれにせよ痛恨のドロー。
 しかし上位2チームもまだまだ一筋縄ではいかない対戦相手が続く。これからも目の離せない戦いが続く。