とんま天狗は雲の上

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残り時間10数秒の衝撃 マンU伝説の始まりか

 待ちに待ったマンチェスター・ダービーチェルシーに勝点差4と空けられ背水の陣のマンU。片やマンチェスター・シティも5位トットナムに勝点差1に詰められ、CL出場権死守へ必死。シティ・オブ・マンチェスターはマンCの水色一色に染まり、決死のダービーを盛り上げる。
 マンUルーニーが復帰。ゲームの重要性を考慮したか、前節と同様、ギグススコールズ、ネビルのベテランコンビを先発メンバーに並べた。片やマンCはアデバヨールテベスのツートップ。中盤はベラミー、バリー、デヨングに、ミドルスブラから加わった若手のジョンソンを起用。元気いっぱいなゲームを展開する。
 立ち上がりは両チームとも早い切り替え、厳しいチェックで互角の展開。4分フレッチャー、13分スコールズミドルシュートを放つが、ルーニーにいつものキレが見られず、前線も絡んだチャンスはほとんど作れない。9分、テベスの放ったFKはGKファンデルサールのファインセーブで防がれる。次第にマンUの攻撃が停滞し、マンCペースになってくる。前半終了間際、バレンシアのクロスからルーニーギグスがシュートを放つが、弱々しくゴールの気配が見えない。
 後半に入り、スコールズ、ネビルが気迫の攻撃を見せるが、マンCも必死の守備で防ぐ。13分、カウンターからテベスが独走。ベラミーにパスを出しシュートを打つが、ゴールを外れる。14分、ギブソンに替えてナニ投入。27分、ナニ、フレッチャー、ギグスとつないでナニがシュート。30分にはついにルーニーを下げてベルバトフ投入。マンCはアデバヨールに替えてライトフィリップス。37分、ナニのクロスにベルバトフがヘッド。
 40分のテベスのクロスからゴール前の混戦。CKにGKが飛び出し、ビエラ、コンパニーが詰めるが、ビディッチ、フレッチャーが必死の守備。逆に44分、ナニのクロスからマンUがゴール前に詰めるが、得点ならず。お互いタイムアップ前の必死の攻防。
 ロスタイム3分。誰もがこのまま終了と思った後半47分40秒過ぎ。左からのエブエのクロスにスコールズがゴール前でフリーになって会心のヘッド。なんと奇跡のゴールを挙げた。
 結果を見れば、ギグススコールズ、ネビルのベテランコンビを先発起用したファーガソン監督の勝利と言えるが、誰がこの結末を描いていたか。改めてマンUファーガソン監督の凄さに鳥肌が立つ思いがした。
 これでチェルシーとの勝点差はわずか1。初の4連覇に向けて、伝説の始まりの一戦となるか。ますますプレミアリーグはヒートアップしてきた。